肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2018.5.18

ダマスクローズに恋をして 前編【はじめての朝摘み体験記】

こんにちは、すみれです。青々とした木々の生命力がいっそう強く感じられる5月です。風薫る心地よい季節になりました。そして毎年ゴールデンウィークを過ぎたあたりから、HANAオーガニックのスタッフはブルガリアの『バラの谷』に想いを馳せるのです。

 

どうしてかって?だってそれは・・・5月から6月にかけて一季咲きのダマスクローズが開花期を迎えるから!収穫の無事を祈りながら、今年の香りを早く感じたくてウズウズするのです。その土地や気候の影響を多分に受け、同じ香りは存在しないローズ。ブルガリアでは収穫後の6月の第一日曜日は「ローズの収穫祭」を行いこの自然の恩恵に感謝するのです。毎年変わるからこそ奥深くそしてこの生涯一度のめぐり合わせの香りに魅了され続けるのでしょうね。

 

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▲『バラの谷』はブルガリアのカザンラク地方にある世界でも有名なダマスクローズの名産地。ここで採れたローズのエッセンシャルオイル(精油)はとても成分量が多く、香りも複雑かつ上質なのです。

 

 

「今年こそはブルガリアに行けるかな?」

 

憧れは募るばかりですが、なかなか簡単には行けません。HANAオーガニックの立ち上げから待ち焦がれ、シビレを切らしたつぼみさんは、ならば日本にダマスクローズはないものか!とやっと自然農法で栽培するバラ園さんを探し当て、会津若松ではじめてバラ摘み体験をしたのが昨年のこと。はい、私すみれも同行いたしました!<その時の体験記はこちらから>

 

ダマスクローズの可憐で愛らしい花達が、あたり一面に咲き広がり、芳しい香りをたたえた畑にひとたび踏み入れると、もう言葉がでてきません!全身が五感がただただ感じはじめるこの体験をもう一度!昨年の会津若松以来、わたしのダマスクローズへの想いは募るばかり。もうそれは恋心?にも似ているようです^^

 

「今年もまた生きたローズに会いに行きたい!この香りの体験をみんなで感じたい!」

 

「お客様にローズの魅力をもっとお伝えしたい!」

 

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▲朝露に濡れてきらきら光るダマスクローズ。

 

通常の業務がある中ですので・・・意を決してボスに直談判したところ、あっけなくOKが!しかも福岡からほど近い宮崎に【仁田脇バラ園】という無農薬栽培にこだわったバラ園を見つけたよ♪とメールをくれたのです。国内で生産している農園が数少ない中、訪問先を探しあぐねていたので本当にびっくり。しかも今が最盛期というではありませんか!昨年の会津訪問は6月でしたので、さすが南国宮崎。開花が1ヶ月も早いなんて!バラの開花時期は約20日ほどなので、もう悩んでる暇はありません。

 

「せっかく行くのだから思い切り楽しんできてね」とボスからあたたかな励ましの言葉まで。はいしっかり体験してしっかりお客様にお伝えできるように致しますよ。とてもありがたい限りです。

 

それから1週間後の5月15日、わたしたちは宮崎空港に降り立ちました。ともに参加したのは、顧客部最年少しっかり者のよつばちゃん。実に年の差15歳!ジェネレーションギャップなんてなんのその。ローズに恋する乙女の女子旅がはじまりました。カメラマンには、宮崎オフィスの健郎博士。見た目は若くやや軽い感じですが、(笑)正真正銘の博士なんです。自慢のカメラの腕前を奮ってもらいたくて同行をお願いしました。

 

仁田脇バラ園併設のカフェ「n.rosary エヌローザリー」

仁田脇バラ園併設のカフェ「n.rosary エヌローザリー」

 

今回お邪魔したのは、無農薬で食用できるほどの安心なローズを栽培している仁田脇バラ園さん。花摘み体験の打診を快く受けてくださいました。朝8時に併設している直営のカフェで待ち合わせ。そこは宮崎駅から車で10分ほどの街の中。会津若松は山々に囲まれた場所だったのでなんだか不思議な気分。もうそこだけ別世界。なんて感じながらもうすでに日よけの帽子に、ヤッケに手袋。ご一緒させていただく、スタッフの女性が数名いらしてました。我々も同様のスタイルで準備万端♪昨年体験しているので、きちんとコーナンで準備してきましたよ(笑)

 

さあ、いざ畑へ!ご無沙汰してます、ダマスクローズたち!もうピンクのローズの可愛さったら!待ちきれず、すぐさま顔を押し当てて、ぐんぐん香りを吸いこみました!

「あ~、なんていい香りなの!!」

 

しばし目を閉じて・・・・気がつくと深く深呼吸している自分がいました。なんだろう、何か私の奥底の何かに語りかける感じ。。いかんいかん、はじめましての後輩よつばちゃんを完全に置き去りに。。。しかし振り返るとどうでしょう。

 

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この表情です。。目を閉じて静かに静かに感じているのでしょうね。深い慈愛に満ちたマリア様ですか?と思ったほど(笑)。バラの畑の中にそっと佇すむよつばちゃんも自分自身の深いところで対話している、そんな感じを受けました。

 

「どう?すごいでしょ?」「すごくいい香りでしょう?」ちょっとローズの先輩ぶってみたりして。

 

「生きている香り!なんです」

「え?どんな香りか感想教えて~」

「幸せです!」

 

 

あまりにも真剣に言うのでつい笑ってしまいました。もう香りの表現なんて、どうでもよくなりました。だって幸せなんですもの♪念願の生きてるダマスクローズに会えたから♪

 

当初は体験のための訪問ですから、生きたダマスクローズのはじめて体験を記事にしたくて、コメントを逃すまい!と意気込んでいたのですが、本当にこの笑顔が物語る多幸感に包まれて、あー言葉はいいや感じておこう。たくさん感じて後で考えようと。。朝摘みは太陽が昇るまでの時間の勝負。芳しい香りが蒸散してしまう前に摘まないといけないのです。よーし、ここからは競争ね!

 

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思慮深く聡明なよつばさんは普段はあまりキャッキャとはしゃいだりはいたしません。

しかしながら、深い瞑想の後は、快活な力を得たのかハツラツとした笑顔でいつもの何倍も饒舌に♪

ダマスクローズの香りは深く長く吸い込むと、リラックスに作用し、浅く短く嗅ぐとリフレッシュに作用するのだそう。本当にいくつもの力を秘めた不思議な香り。

 

 

「生でみるダマスクローズが可愛すぎて、摘んでしまうのがもったいないです!」
「本当にびっくりしました!甘くて優しくてみずみずしくて。ずっと嗅いでいたくなりますね!」

 

興奮しながら話すこの笑顔いいなー!!本当に美しい笑顔でした。

 

 

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さて額が汗ばみはじめて、ヤッケを着てはいられないほどジリジリ太陽が照りはじめ、開始から1時間半ほどで本日の収穫作業は終了になりました。今日の成果はこんなにも!遡ること1週間前ほどの最盛期はこの何十倍ものローズが収穫されていたのだとか。ローズに最適な気候とされているブルガリアの『バラの谷』は北海道は富良野あたりの気候と重なるといいます。宮崎県は気候の条件としては最適でないものの、こんなに見事なローズの生産に成功しているのが不思議で栽培の秘訣を伺うと、もうそれは長年の経験によるもの!と代表の仁田脇さん。勿論企業秘密ですよね!でもそれはきっと手間暇かけた愛情の賜物とお見受けしましたよ!

 

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だって収穫に携わるみなさんのこの笑顔。毎年この時期の収穫を楽しみに、普段の仕事を休んで調整されてくる方もいるんだとか。すごいなー!ダマスクローズが好き!それだけでこんなにも笑顔で多くのひとを繋げてしまうなんて。皆さんのはじける笑顔に疲れも吹き飛び本当に気分は爽快そのもの!かごいっぱいのローズを抱えて畑を後にしました。

 

収穫後は、バラ園のご苦労や今後の展開を伺うことに。自家農園で栽培したダマスクローズのジャムをアレンジしたオリジナルのドリンクをいただきましたよ♪ジャムは花びら入りで、口に入れるたびにふわっと広がる馨しさに、癒されて。その上本当に美味しくて、身体の中からもローズをいただけるなんて本当に贅沢!それは手間暇かけて食べられるほどに安全に栽培されているからこそ。

 

「ひとの衣食住すべてをバラでつなげたい」「バラ女性を笑顔にするモノづくりをしていきたい」

 

そう語っていらっしゃったのがとても印象的でした。なんでも仁田脇さんの奥様が体調を崩された時に、元より栽培していたダマスクローズを食して体調の変化をご実感されその秘めた力に魅了され、本格的に栽培に取り組まれたのだとか。そのため栽培にもモノづくりにもたっぷりの愛情と真摯な姿勢が伺われ、いつまでも滞在したい!そんな空気に包まれたのだと思います。身も心も満たされた本当に貴重な時間でした。

 

 

 

 

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ダマスクローズの香気は笑顔と幸せをもたらすもの。

筆舌に尽くしがたいとはこのこと。頭ではなく心で感じてほしい。

 

そしてこの香りはきっとだれかに伝えたくなる。あなたの大切な人に。

 

この多幸感は伝播する!

 

そう確信した貴重な体験でした♪

 

さてこの後は、摘んだダマスクローズ達を、40分ほど移動して綾町にある宮崎オフィスへ向かいます!なんと今年は自分たちだけでこのローズを蒸留してローズウォーターを採取したいと考えました。この体験記は<後編【はじめての蒸留体験記】>でお伝えしますね!それではごきげんよう!

 

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