肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2019.9.2

フィリップの薔薇は、たっぷりの愛でできている。

みなさま、こんにちは!HANAオーガニック代表の林田です。

こちらのコラムに書かせていただくのは随分と久しぶり。。。なんだか気恥ずかしいような変な気分です(苦笑)

今回、私がコラムを書かせていただこうと思ったのは、今年で7年目になるローズウォーターヌーボーにあたって、新人のスタッフたちにローズの話をしていた時のこと。中堅のスタッフから、「え~~、そんな話聞いたことないです~!」という声が。。


※写真は2019年の貴重なローズウォーターサンプルを、私がこぼした瞬間。。。この後みんなからお叱りを受けました。。

開発当初の頃の想いや、ブルガリアのエニオボンチェフ社を訪ねた時のこと、当主であるフィリップの話など、そういえば最近はすっかり伝言ゲームになって皆に語る機会を失っていました。

ということは。。お客様にもお伝えできていないのかもしれない。

そんな反省もあって、今回はコラムを担当させていただきました。

みなさまのお手元には、HANAオーガニックのお化粧品たちがお世話になっておりますでしょうか。

愛情たっぷりにお客様のお手元でお役に立てるようにと作っている私たちですが、そのお化粧品の中にはさらに想像を超えるような深い深い想いを込めて作られたローズがぎっしりと詰まっています。

ブルガリアの中央部にある薔薇の谷。カザンラクに100年続くダマスクローズの製造所、エニオボンチェフ社があります。その当主フィリップに初めて出会ったのはもう何年も前のこと。

馬車や羊飼いの鈴の音、木の上にはコウノトリの巣。そんなおとぎ話に出てくるような場所にローズ畑は広がっていました。

たまたま私と同世代だったこともあり、日本から訪れた私たちに農場や製造所をあちらこちらと自ら案内してくれ、たくさんの想いや家族の歴史を語ってくれました。

二人の愛おしい娘への想い。ローズは三番目の娘なんだ、と愛おしそうにローズ畑を見渡すフィリップ。

「決してビジネスベースでは、自分の娘のようなローズを渡すことはない。本当に想いを分かち合えるブランドにだけ、長く共にパートナーになれると思ったブランドにだけ、大切なローズをお渡ししているんです。」

と、語ってくれました。

その想いにはとても言葉では言い表せないほどの背景があります。

ブルガリアは数十年前までは社会主義の国でした。そのころは国の政策で、ローズ畑が次々と銃弾などを作る武器工場に変えられていったとのこと。農場で働いていた人達は工場で働かされることに。

フィリップの農園はたまたま美しい建物や蒸留所があり、香りもよかったことから、要人たちの迎賓館に指定され、工場にされるのを免れたとのこと。

そんな歴史に翻弄される中でも、こだわりの薔薇作りを貫いてきた代々の当主たち。その大地は大切に大切に守られてきました。フィリップはその想いを受けて、オーガニック栽培のこだわりをさらに進化させながらも、伝統的なローズウォーターの製法を守り続けます。

本物の薔薇の恵みをそのまま届けたい。その想いから、精油は一切取り除かずに蒸留した精油をそのままにローズウォーターに閉じ込めて世界中のパートナーの下へ届けています。

「日本には毎年のように桜の季節に訪れます。桜を愛する日本の女性たちに使ってもらえることは、本当に嬉しい。」

そういって、私たちHANAオーガニックが取り扱う量は少ないのですが、毎年その年の最初のサンプルを送ってくれます。

いくつものローズウォーターの中から、香りのあまりの素晴らしさに運命的なものを感じて選んだローズウォーター。ご縁に導かれるようにして、フィリップの想いを日本の女性の皆さんに届けることになりました。

今年も天候もよく、自慢の娘になりました、とフィリップ。

2013年から7年目となりますが、2013年以来の甘く果実味たっぷりの芳醇な香りになりました。

100年続く愛情のバトンリレー。製品となった最後のバトンを、ぜひあなた自身に贈ってあげてください。

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