2024.6.25
梅雨どきのボワボワ&ペタンコヘアをどうにかしたい!
梅雨時期に気になる髪の悩み。
出かける前にセットしても雨の日にはすぐにうねりや広がりが。
そうなると出かけるのも憂鬱になってしまいますよね。
今回は、美容ジャーナリスト(毛髪診断士指導講師)の伊熊奈美さんに梅雨時期の髪悩みについてコラムを書いていただきました。
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目次
うねりの原因は髪が湿気を吸いすぎるせい!
髪のうねりや広がりは年齢を問わず私たちを悩ませる大問題。
雨の日や湿気の多い日は、外出した途端に髪がボワっと広がってしまったり、あるいはぺったんこになって老けて見えたり…。外出が憂鬱になるという声もよく聞きます。
特にもともとくせ毛の人は、よりその悩みを強く感じるようです。湿気の時期はなぜこうなってしまうのでしょうか。
その理由は毛髪の構造にあります。
髪のいちばん外側は、鎧のようなキューティクル、その内側には栄養成分が詰まったコルテックス、芯の部分はメデュラといわれ、3層から成り立っています。
この構造はよく寿司ののり巻きにたとえられます。
海苔がキューティクル、ごはんがコルテックス、具材がメデュラ、というわけです。
うねりの主な原因はこのごはんの部分のコルテックスにあります。ここには2種類のコルテックスが混ざりあって存在しています。
1つは水分をよく吸うコルテックス、もう1つは水を吸わないコルテックスです。直毛の場合、2種のコルテックスが毛髪の中で均等に分散されているため、湿気があってもうねりは起きず、ストレートのまま。
でもくせ毛の場合は2種のコルテックスが偏って配列されているため、湿気があると水を含むコルテックスだけがどんどん水を吸収して膨張してしまい、うねりがひどくなるのです。
また、パーマやヘアカラーをしている髪は、毛髪を覆う皮脂が失われていることが多いため、髪が水を弾かず、内側に水分が浸潤しやすくなります。普段から乾燥しやすい髪は常にこの状態になっていると思ってください。
ただ乾燥するだけでなく、さらに内部の栄養が抜け落ちたダメージ毛となると、どんどん水をとりこんでしまうため、もっとうねりが強くなり、見た目もバサバサになります。
水分を多く含んでいるからといってツヤが出るわけではありません。髪も肌と同様に、水分と油分のバランスがとれていなければ美しくは見えないのです。
水と油分のバランスをとって、ハンドブローを
そんな困ったうねり髪を解決のために自分でできること。
それは、髪を洗った後のドライ&ハンドブローです。
水分と油分のバランスがとれるよう、髪を乾かす際には、水分と油分を同時に足して閉じ込めるテクニックを取り入れてみて。
用意するのはミストタイプのヘアローションとヘアオイルです。
まずはボワっと広がりやすい人のテクニック。
タオルドライをしたらヘアローションを髪の中間から毛先を中心に、シュシュっとなじませます。ダメージが強ければ、軽い乳液タイプの洗い流さないトリートメントを使ってもOKです。
HANA オーガニックの3WAYトリートメントを使うのもいいでしょう。
ローションをなじませた髪に手ぐしを通し、髪を少し引っ張りながら上からドライヤーをかけます。
髪が乾いたら冷風に切り替え、さらに髪を手ぐしで引っ張りながら全体に風を送ります。終わったら、適量のオイルを手のひら全体に薄くのばしてから髪になじませます。
一方、ペタンとつぶれてしまう人は、まず濡れた髪を持ち上げ、パラパラと少しずつ落とすようにしながら、ヘアローションを髪の内側にもまんべんなくつけます。
指先で髪の根元を起こすようにして全体の根元を7割ほど乾かしたら、トップの髪をすべて片側に倒し、手ぐしを通しながら温風を当て、交互に乾かします。
左右が乾いたらトップの髪をすべて垂直に持ち上げ、頭頂の根元を念入りに乾かして。最後に冷風を上からまんべんなくかけて整えましょう。
最後に少量のオイルを手のひらに薄く伸ばし、中間から毛先を中心に握るようにして塗布します。
夜、髪を洗った後に乾かしながらこのブローをしておくと、朝のスタイリングの時間がぎゅっと短縮できます。
髪は濡れているところから乾くときに形が決まるからです。
ヘアアイロンを使う人もこのブローをしておくと、うねりが軽減して朝のスタイリングがぐんと早く終わるはず。ぜひ習慣にしてみてください。
伊熊 奈美
美容ジャーナリスト/美容エディター。日本毛髪科学協会 毛髪診断士指導講師
20 年以上に渡り、女性誌を中心に美容分野の記事を編集、執筆、監修。特にヘア、頭皮ケア関連を専門とし、現代の毛髪科学とスキンケア理論に基づいた知見をわかりやすく提案する。地上波 TV、ラジオ、新聞、雑誌、Web 媒体など各種メディアに出演・執筆するほか、講演活動も行う。著書・連載多数。 美容関連企業のマーケティング&商品開発のコンサルティング、PR 誌等の制作、商品監修なども手がける。
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