肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2017.6.19

はじめてのバラ摘み体験記。

こんにちは、つぼみです。
この度、待望のダマスクローズの朝摘み体験に行ってきましたので、その感動を皆さまにもお伝えできればと体験記にまとめてみました!
さて、HANAオーガニックといえば、真っ先に思いつくのがローズではないでしょうか。
HANAオーガニックが使用しているローズは、ブルガリアの国土中央を走るバルカン山脈とスレドナゴラ山脈、この大きな二つの山脈にはさまれた「バラの谷」で生まれる、ダマスクローズです。
強く芳醇な香りは世界で最高級の称賛を得ていて、そのせいなのかブルガリアは神様が天国の一部を与えた国と例えられることもあるようです。
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そんなバラの谷ではこの6月、いよいよバラの「収穫」最盛期を迎えているところではないでしょうか。
この季節は、私たちもブルガリアの契約農家さんに今年の出来栄えをいち早く教えてもらいたいと、何度かコンタクトを取るのですが、まったく返答がなく(笑)、朝から晩まで大忙しのようです。
またこの時期には、毎年のバラの収穫を祝うためバラの谷の各町では「バラ祭り」が開かれます。
今年も無事にバラの収穫がはじめられたことを、そして質の高い精油が採れることを祈願するお祭りで、その期間中は町中が観光客で賑わい、バラの香りに包まれるとか。

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そんなブルガリアへ、私たちHANAオーガニックスタッフもいつかみんなで行こうね!と言ってはいるものの、バラの谷はとても遠く、、、なかなか実現ができません。

 

そんな時に、なんと日本でも農薬を使わずに自然栽培でダマスクローズを育てている農園があることを
知りまして、
「どうしても生きているダマスクローズを見てみたい!」
「そして朝露をたくさんまとった咲きたてのダマスクローズがいったいどんに良い香りなのか体験してみたい!」

そんな思いで、1年に1度のこの短い短いバラの最盛期に、私つぼみは、スタッフすみれとカメラを抱えた弊社のボスを引き連れて、3人弾丸駆け足のダマスクローズ朝摘みツアーを決行しました。
私たちが訪れたのは福島県会津若松市。
駅からタクシーで15分ほどの「’会津の香るバラ’ 会津花畑蒸溜所」。
そこは民謡で耳にしたことのある「会津磐梯山」をはじめとする山々に囲まれた盆地地帯。
遠くの山を眺めると6月初めだというのに頂上にはまだ雪が残っていて、気温も福岡に比べるとマイナス5度くらい低い感じがしました。

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2年前のちょうど同じ時期にブルガリアのバラの谷へ視察に行っていたボスがいうには、「気温も山並みも、ここはとてもバラの谷に似ている気がする。」とのこと。
ダマスクローズの生育には気温の温暖差があること、そしてきれいな水が大切だと聞きますので、まさにここ会津も山々に囲まれた盆地でローズの生育条件にぴったりなのかもしれませんね。
そんなことを考えながら、いよいよ待ちに待った朝摘みのローズ体験です。

その前に、ローズをなぜ朝摘みするかご存知ですか?

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それは香り成分が太陽が高く昇ってしまうと蒸散してしまうためで、収穫が行われるのは花が咲き始めてからみずみずしさの残る早朝から午前11時ごろまでが良いとされているからです。

私たちも例外なく、午前7時から朝摘みスタートです。

まずはダマスクローズの棘で洋服がボロボロにならないように作業着に着替え、軍手を装着します。
そしていざ畑へ。

色鮮やかなピンク色のダマスクローズとともにあたり一帯になんとも甘い香りが広がっています。
「いい香り~♡」
それが畑に踏み入った私たちの第一声だったと思います。
そして、バラ園のオーナーの酒井さんより花の摘み方をレクチャーいただきました。
黄色の花芯(雄しべと雌しべ)が見えているくらいの花がちょうど良い摘みごろの花だそうで、ガクのあたりを親指と人差し指でつまみ、上下どちらかへクリッとひねると簡単に摘むことができます。
1、2回は上手くできませんでしたが、コツさえつかめば次々に摘むことができます。

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この後は摘んだ花を蒸留してフレッシュなローズウォーターを作る予定。
ですから朝手渡されたカゴが一杯になるくらいたくさんの花を摘まないとなりません、、、。
HANAオーガニックに入社してから7年、摘むことを夢見て、摘む気満々で参加をしたのですが、いざ生きている生まれたてのダマスクローズを目の前にすると、どうしても手がすすまないのが正直なところ。
ダマスクローズは一つの茎に花をいくつもつける植物。
茎にはたくさんの蕾たちがついていて、私たちの出番はいまか、いまかと待っているかのように見えます。
この子たちにもきれいに咲いてほしい。そう思うと、進まなかった私の手も不思議と動き出しました。

「あ~いい香り」朝のローズ畑にいる私たちが何度も繰り返した言葉です。
いつのまにか福岡からの長時間の移動の疲れも消えて、身も心もローズのピンク色のごとく幸せに包まれた時間です。
土や植物に触れるって、本当に気持ちがいいものだと改めて思います。

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そしていよいよ、採れたてのローズの蒸留体験の時間です。
事務所の一角をお借りして、家庭用の蒸留器を使っての水蒸気蒸留法にてローズウォーターを採取します。
ここのダマスクローズは無農薬の自然栽培ということで、さっと水洗いをして虫などを取り除く作業から始まり、蒸留用の袋にローズを詰め込みます。
ここで使ったローズは60個くらいでしょうか。
そして700~800mlほどの水を使い、火にかけて蒸留していきます。

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沸騰するまでは、約20分ほど時間がかかるということですので、それまでの間はローズの横で咲いていたカモミールとレモンバームでフレッシュハーブティーをいただきました。
自分で摘んだハーブティーをいただくのも初めての体験で、なんとも贅沢な朝のひと時です。(この時点でおそらく朝の9時ごろでしょうか。)
ハーブティーの香りに癒され、ティーポットの中ハーブの姿で笑顔になり、さらに味に満たされた最高なひと時でした♪

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そうこうしていると、蒸留器からフツフツと沸騰しはじめた音が聞こえ出し、事務所にはローズのほのかな香りが漂い始めます。
そしてしばらくすると小さな蒸留器から、1回に5mlほどのローズウォーターが流れ出てきて、一同感動(笑)。

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搾りたての香りを嗅いでみると、何とも何とも若い採れたてのローズウォーターの香りが!
昨年のブルガリアのローズウォーターの香りに比べると、少しだけ甘さを控えめにした青くフレッシュな香りは、とても清い印象で日本で生まれたローズウォーターだと私は感じました。
それにしてもフレッシュな香りは気持ち良く、身体のすみずみの細胞まで行き届くパワーを感じます。
福岡で仕事をしている他のスタッフにもこの香りを届けたい!!そんな気持ちで蒸留を続けること、約1時間。
ようやくお土産として持ち帰る200mlのローズウォーターを瓶に詰めることができ、一通りのローズの朝摘み体験は終了です。
あ~楽しかった。来てよかった。

そうそう、ところで皆さま!
ローズウォーターと同様に水蒸気蒸留で採取されるダマスクローズの精油には、どれくらいの花が必要か知ってますか??

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ローズの精油は植物の中でも極めて貴重らしく、なんと3tのバラの花弁からわずから1㎏しか採れないそうで、計算上たった1滴の精油を採るためには約120個のローズの花が必要とのこと。
バラの収穫が年に1回ということ、さらにはひとつひとつを人の手で朝摘みをされていること、何といっても採油量が極めて少ないことすべてから、ローズが精油の高価であることが伺い知れますね。

納得!ダマスクローズが最高峰という言われる所以もまるごと体感できた一日でした。

最後にバラ園のオーナーの酒井さんに、ローズウォーターの活用方法を聞いてみると、僕は男なので美容という観点ではなく商品の研究開発の一環で毎日とれたローズウォーターを飲んでいてお腹の調子を観察しているとのことでした。
ブルガリアでは胃薬代わりにローズウォーターを飲む習慣もあるようですし、私たちもぜひ、味見をさせていただきたいとお願いして飲ませていただきました。
コップに、少量のローズウォーター、ローズジャムをティースプーンに1杯、隠し味に岩塩を少々加えたその絶妙なブレンドが、これまたとっても美味しかったです。

朝7時から11時までの4時間のローズ体験。
ダマスクローズの可憐さや素晴らしい香りはもちろん、命ある植物であるということ、その貴重な恵みを私たちは分けてもらっているということを実感しいろんなコトやモノに感謝できた時間でした。
そしてバラを見た瞬間、香った瞬間、それごとに女性ホルモンがグングンと上がっている実感も大アリです。
百聞は一見にしかずといいますから、ダマスクローズの香りが好きと言う方にはぜひ、足を運んでみるのはいかがでしょうか。自信をもってオススメです。

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私たちが伺ったバラ園はこちら

『’会津の香るバラ’ 会津花畑蒸溜所』

※とても親切にご対応くださいました。ぜひ、来年は体験したいという方はご参考くださいね♪
以上、つぼみでした~という前に!!

私つぼみの現在の想いはすでにブルガリアのバラの谷へ・・・。

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バラが芽吹き始める3月4月は雨がとても少なかったと聞いているブルガリア。
バラの出来栄えや香りはいったいどんな感じなのでしょうか。
厳しい環境下でもきっといい香りを届けてくれるに違いないと、今年も生命力あるれるローズの香りに期待が膨らむばかりです♪
HANAオーガニックでは今年も取れたてのローズウォーターヌーボーを秋ごろ発売する予定です。
今後は随時ブルガリアのバラ情報もお届けしますので楽しみにお待ちくださいね。

こんどこそ、以上つぼみでした。

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