2021.3.23
サーフィンもヨガも、わたしにとっては心地良く暮らすために必要な瞑想時間。(カレンさん 前編)
カレンさん
《プロフィール》
「自然と旅と、yogaと波」をテーマに、instagram ・YouTubeで発信を続けている。心地よいサーフライフとyogaライフ、飾らないスタンスと健康美が素敵なカレンさん。昨年はインドでRYT200のヨガ資格を取得し、実家のお寺で寺ヨガを開催したりオンラインヨガを行うなど講師としても活躍中。
https://www.instagram.com/karenmatsuoka_/
太陽の下でのはじけるような笑顔、伸びやかな身体、自然の中でエネルギッシュに遊ぶ躍動感、カレンさんの発信するSNSからはどこまでも自由で軽やかな空気が伝わってきます。
サーフィンにスノーボード、仲間たちと自然の中で遊び、旅をし、心地よく暮らす毎日。そんな中で昨年、ヨガの資格を取得しにインドへ。その後、コロナ禍で内観する時間が増えて、さらにライフスタイルは本当に大切なものに絞られてきた、と話します。
動と静、両方の満ちる時間を取り入れたその暮らし方、カレンさんの軽やかなスタイルの秘密をお伺いしました。(取材担当:林田)
カレンさんのinstagam投稿より
𝓜editation and 𝓨oga,
🧘🏽♂️”Life is simple”≋”Life with yoga”🌍
自分にとって最低限本当に必要なものだけを残す。そうすると本当の自分らしさ、良さだけが残る。これはIndiaに来る前からずっと、心に響いていた言葉。
ここに来て、Yoga哲学を学べば学ぶほど今までの自分の最終的に行き着く疑問に対しての答えだったり、それに近いものが見えてきて本当に面白い。
羽が生えているかのような軽やかなライフスタイル
◆カレンさん、こんにちは。今日は宜しくお願いします。カレンさんのinstagramを見ていると、ほんとうにいつも楽しそうに満面の笑顔で暮らしていらっしゃいますよね。見ているだけで元気になれる感じがします。
◇そうですか(笑)でも確かにいつもサーフィンしたり、さすがに寒くなって来たらスノボしたり、動くことが大好きでいつも動いて笑って暮らしているかもしれません。
サーフィンは本当にもう暮らしの一部になっていますね。たださすがに震えながら冬の海で・・・・というのはしませんが(苦笑)
◆私たち HANA ORGANIC では、「わたしに還る Holistic Care 」を提唱していて、心がいつも穏やかで満ちた状態で暮らす女性が増えてほしいなという思いから、Holistic Care を取り入れて素敵に生きている方々のインタビューを行っています。
カレンさんの羽が生えたような軽やかなライフスタイルは、読者の方々にも参考になることがたくさんあるのではないかと感じています。
◇わぁ、そうなんですね。ありがとうございます。わたしは普段は歯科衛生士をしていて、ヨガの資格を取ったのは去年の2月で。インドにいってRYT200をとれてインストラクターの活動を始めようと思ったらコロナになっちゃって。今はオンラインヨガはやっていますが、まだ本格的にはじめるのはこれから、というところです。
実は実家がお寺で。だから寺ヨガを本堂でやっていて、これは15年くらい前から取り組みとしてはやってきていたので、わたしもそこで教えたりするようになりました。
◆お寺の空間でカレンさんがヨガのポーズ撮っているのも見ましたが、すごいいい雰囲気でしたよね。
◇そうですね、静かな環境でヨガをするってとても気持ちよくて、海の波の音を聞きながらも好きだけど、無音がすきですね。すごい入り込めるし、穏やかな気持ちになれます。
私自身は15年くらい前にインストラクターの方が来てくれて寺ヨガが始まったので、そこで習い始めたのがきっかけでヨガを始めました。
◆そこから欠かせないものになっていく経緯にはどんなことがあったのでしょうか。
◇1つとっても象徴的な出来事があったんです。
ちょうど仕事をし始めたくらい、環境が変わった時に大好きだった祖父が亡くなってしまって。悲しい出来事が続いてキャパオーバーになってしまったときに寺ヨガに参加していたら、最後に屍のポーズというのがあって。
それを受けているときになんか一気に解放されたというか、もやもやしていた悲しい気持ちとかそういうものが吹っ飛んで、急にふわぁ~っと解放されたような感覚になって。もう涙が知らないうちに次から次にわぁ~って溢れてきたんです。
自分でもびっくりするくらいの経験で、今でもはっきり覚えているんです。
ヨガを通してすごい心が楽になって一つの救いのような感覚がありました。
小さいころからバレエもやっていたので、柔軟や体を伸ばすことはとても好きで、それで始めたところはあったけど、ただ体が伸びるだけでなくて内面も気持ちよくコントロールできることがわかって、探求するようになりました。
ヨガを深めたら、いろんなものを受け止められるようになった。
◆それが何年もかけて熟成されてきて、教える側に回ろうと思うようになったんですね。
◇はい。今の歯科衛生士の仕事でも、口腔内の健康ってとっても大切で、歯磨きの方法を教えるとか、誰かに何かを伝えることももっと上手になりたいなとも思っていて。限られた生活の中でもちょっとでも満たされた時間を作りたいなというのもあって、チャレンジしようと思い立ちました。
◆歯科衛生士のお仕事も本当に大切なお仕事ですよね。昔は医者といえば漢方医と口腔医、と言われていたくらい大切とされていたとか。きっと知れば知るほど教えてあげたいことはいっぱいありますよね。
◇そうですね、本当に健康にとって大切なことがたくさんあって。何からどう伝えてよいか整理するのも大変なんです。それに、現場は本当に忙しくてわたしの医院では歯科衛生士が一人しかいなくて、毎日が戦場のような状態で。
でもヨガを深く学ぶようになってからは、ずいぶんと落ち着いてその場その場の判断ができるようになりました。常に軽い瞑想状態のような感じで、一度まずは起こっていることを受け止めることとか、冷静に見渡してみることとか、インドで学んだことがすごくいかされています。
インドでカルマヨガを学んで、良いことも悪いこともすべてがつながっていて、自分にとってすべては必然で、それを判断して戸惑うのではなく、起こるべくして起こったものだと受け止めることが大切だと知って。
一度落ち着いて見つめてみるということができるようになったら、パニックにならないようになりました。
◆なるほどですね~。瞑想は忙しい中でもすぐに「いま、ここ」に戻ってマインドセットできる、センタリングできる効果がありますよね。
◇そうなんですよ、もう本当に現場は戦いで。終わった後はもうほんと無心というか無になるくらいなんですけど、それもそれで受け止めていけるというか。
◆日々の生活の中では、どんな感じでヨガをするんですか?
◇ポーズ自体は結構日常生活でやってます。休憩中に階段のところで足を三段くらい上にあげて伸ばしたり、歯科衛生士は口の中を覗き込む仕事だからすごい肩回りとか凝るので、肩甲骨マッサージしたり。壁を使ってストレッチもするし、本当にちょこちょこ習慣的にやっていますね。
12月末から新しいところに引っ越ししてきて、その時も毎日すごい忙しかったのですけどなるべくヨガをしたいと思って30分でもリビングでマットしいてポーズとったり。とにかく日常の中にヨガがある感じです。
◆もしそれがなかったらどうなんでしょう?
◇えーっ、それはもう考えたこともないですね~。ヨガという意識を持つ前からもストレッチはずっとしていて、小さい頃も家の冷蔵庫で逆立ちしていたり。バレエは幼稚園からやっていたので。体を伸ばすこと動かすことは本当に自分のベースにありますね。
足の裏とかももの裏が凝ってるとか、そういう小さなこともいつもすぐ気づくので、気づいたらマッサージしたりストレッチしたり、体の感覚を大切にして、気持ち悪いところを放っておかないということをやってきましたね。
◆きっとカレンさんは身体の感度が高いと思うのですが、身体と心って、どんな風につながっていると思いますか?
◇そうですね~。身体を伸ばすだけでも心地よいな、とみんな感じますよね。シャバーサナをする時間とか、伸びにあわせて呼吸をしていくと、体が伸びることで心も落ち着くし、心が落ち着くことで、体の伸びを深めることができる。言葉にするのはちょっと難しいけど、「気持ちいいな」とか「心地いいな」と思うことそのものが大切な気がする。
ストレッチしながら「今日の夕飯なんにしようかな」とか「今日あんなことがあったな~」とか違う思考が入りながらするのと、今はヨガをしているという思考に切り替えて、心地いいと感じながらやるのでは、ぜんぜん満足度が違う。
それができるようになるためにも、日常の感情や思考のコントロールが大切だと思う。
お風呂に入っているときでも、わたしはいまお風呂に入っていて心地よさを感じているんだ、とちゃんと感じる。アロマを焚いているときでもなんでも、思考をちゃんとそこに向けることで満足度がぐんっと変わるんだと思います。
◆確かに。いまここに集中してノイズを消すことができるようになると、本当に幸福度ってあがりますよね。
カレンさんはやっぱりヨガと呼吸がおすすめですか?
◇そうですね、あとサーフィンやスノボもわたしにとっては同じようなところがありますね。
やっぱり気が付いたら、どうしたら気持ちよく感情や思考をコントロールできるかを考えていたり、雑念がでてくるのをどう消していくか、瞑想的なことをいつもしている感覚がありますね。
ヨガもサーフィンもスノーボードもストレッチも。カレンさんのお話を伺っていると、身体を動かすこと・伸ばすことと、心をのびやかに気持ちよくすることを、どこまでも自然体に取り入れていることがわかりました。後半ではコロナ禍のライフスタイルの変化で、さらに研ぎ澄まされていくカレンさんのこの一年を伺いました。
≫そぎ落として、シンプルに生きる。その方が満ちていくと知りました。(カレンさん 後編)
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