肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2022.4.7

自分のやりたいこと。信念をしっかり持つって大切。表現することが好きだし、諦めたことがないですね。(MIEさん 後編)

 

 

ヘアメイクアップアーティストとして、ファッションショーにアーティストやダンサーのメイク、雑誌やCMなど多方面でご活躍のMIEさん。厳しい現場でも妥協せずに良いものを作り上げていく職人的な側面と、ご自身の好きなことを大切にしてなんでもチャレンジしてみるという少女のような好奇心を持ち合わせるMIEさん。後半ではMIEさんの生い立ちや今の暮らしをお伺いします。

 

▼instagram(@mie_makeup_artist)

https://www.instagram.com/mie_makeup_artist/?hl=ja

 

 

メイクは精神的に強くなったり、自分を高めるスイッチだと思う。線一本でも変われる。(MIEさん 前編)

 

 

 

◆普段はお忙しく飛び回っているMIEさん。Instagramにはたくさんのモデルさんたちが投稿されていますが、そんな中でとってもキュートな姪っ子さんの写真がありますよね。

 

 

◇そうなんです、姪っ子のkoharuは小さいころからダンスをやっているのですけど、最近本当に上手になってきていて。たまにステージの髪の毛やメイクをやってあげるとすごい喜ぶので、可愛くていろいろしてあげたくなっちゃうんですよね。

 

◆Instagramのハイライトにダンスの動画が載っていますが、本当にもう弾けるようなバネと笑顔で楽しくて仕方がないっていう風に踊っていますよね。素敵!

 

◇ありがとうございます。もう叔母としては本当にかわいくて仕方がないんです!

 

◆MIEさんご自身は、koharuちゃんくらいの頃ってどんな少女だったんですか?

 

◇とにかく何か物を作るのが好きでしたね~。料理も好きで。

 

あと小学校の時からバイオリンもやっていました。家族みんなが音楽一家で、父は学生の頃からずっと尺八をやっていて、姉はお琴と三味線、わたしともう一人の姉と弟はバイオリン。練習練習で指を動かす毎日だったので、手先も器用になったし、料理とか何かを想像して作るというのはずっと好きでした。

 

 

◆すごい音楽一家!いつも家中に音楽があふれていたのでしょうね。小さいころは将来なにになりたいと思っていたのですか?

 

◇うーん、漠然と美大とか行きたいな~くらいに思っていたかも。それが中学生とか高校生くらいになって美容の道に行きたいと思うようになったかな。母もおしゃれをするのが好きな人だったので、その影響もあると思います。

 

それで、美容の専門学校に行くことにして、卒業後にメイクのアシスタントとなり、そこから独立してフリーランスで仕事をするようになって。そして師匠たちが事務所を立ち上げたので、そこにお世話になっていろいろ学校の講師なども含めてやっている感じです。

 

◆絵に描いたように夢がかなっていくプロセスですね。ヘアメイクさんってやっぱり憧れる女性も多いと思いますが、みんながみんな仕事として成り立って活躍できるわけじゃないですよね。

 

 

◇そうですね、結構まわりでも辞めちゃっている人も多いかもしれません。わたしは考えたことがあまりないけど、表現することが好きだし、諦めたことがないかな。海外に行く人も多いけど、わたしは日本で横のつながりを広げながらご縁を大切にやってきた、という感じです。

 

◆MIEさんの活動をみていると、すごくご縁を大切にしていますよね。

 

◇やっぱり人が好きですし、好奇心が旺盛だからかもしれません。いろんなものに興味がわくし、人に対してもなんでこんな考え方をしているのだろうとか。

 

わたしもそれをやってみたい、と思ったらまず挑戦しますし、それでダメだったらまた努力するしかないと思いますし。やっぱり自分のやりたいことをちゃんとわかっておく。信念みたいなものが大切で、それが中途半端だと相手にも伝わらないし、いい仕事って回ってこない気がするんです。

 

◆なるほどですね~。やっぱりそこのプロ意識と、でも好奇心旺盛に門戸を狭めずにご縁を広げていくというところが、MIEさんの魅力なんだと感じます。

 

 

◇うーん、そうなのかな。どうかな。でもやっぱりシンプルにメイクをすることがとにかく好きなんです。人をきれいにすることが好き。

 

毎回挑戦だと思っているし、同じ人にメイクをするにしても毎回緊張するし、人形にするわけではないのでその日のコンディションによっても精神状態によってもぜんぜん違うと思っているので。

 

そういうのも含めてメイクとして仕上げていかないといけないので、すごくやりがいもあるし毎回挑んでいる感じなんです。で、終わったらやっぱり満足感がある。なんかスポーツだと思ってやっている感じです。

 

◆ほんとなんかアスリートっぽいですね!ストイックさも。

 

◇そうそう、アドレナリンを出してやっている感じ!結構ぐったり疲れるくらいなんです。(笑)

 

あとビューティー系でコスメの撮影とかも楽しいですよ。こちらはまた全然違って作りこんでいく楽しさ、色とデザインがある感じというか。

 

 

◆メイクは学生の頃から得意だったんですか?やっぱり好きで研究するから上手になるのかな。

 

◇そうですね、やっぱり雑誌みたりあれこれ買って使っていました。そこまで上手とはいえなかったかもしれないけど。

 

やっぱり学校に入ってアシスタントについて、ぐんっと幅が広がりました。だから昔の自分にはこんなアドバイスをしてあげたいなとか思っちゃう。ラメが入っているものを塗ればいいんじゃないよ、とか、シアがかっているものだと色とびしちゃうよ、とか、少し色が入ったものの方が艶っぽくみえてきれいだよ、とか。

 

目の形とか一重か二重かとか、ラインの場所ひとつでぐんっと変わるから。目をあけたときに見えるラインをひきたいから、目を開けた状態で場所を決めてから目を閉じてもらってひくとか。

 

メイクが苦手な人もいっぱいいるけど、もうちょっと楽しんでもらいたいなと思いますし、ちょっとコツを知るだけでもっとキレイになれることをつい教えてあげたくなっちゃいます。

 

◆ほんと教えてほしいです!MIEさんの具体的なメイクのポイントとかコツのお話を聞いていると、ずっと聞いていたくなります。もし昔の自分に1つだけしか教えられないとしたら何を言いますか?

 

◇1つだけしか教えられないなら、そもそもそんなに肌を焼かないで肌そのものをきれいにしなさい、といいたい(笑)

部活もテニス部で真っ黒に日焼けしていたから、今大変な思いしているし(笑)眉毛そんなに抜いちゃだめだよとか。

 

普段のメイクでもやっぱりベースメイクを大切にしてほしいというのがあります。そもそも肌を大切にしてほしいし。どうベースをきれいに作るか。あと眉毛がやっぱり重要で、そして難しいです。肌と眉毛がやっぱりきちんとできると、あとはいろいろ遊んでもキレイにしあがりますね。

 

◆そうですよね、メイクの技法をちょっと覚えただけで女性は人生変わりますもんね。

 

◇ほんとそうです、そのためのヘアとメイクなんだと思うんです。

 

◆MIEさん、最近よく着物を着られるのですか。投稿も素敵です。

 

 

◇そうですね、好きです。もともと着る機会はあったんですけど、自分で習って着るようになってきて。きちんとした感じにもなるし、色をあわせるのも楽しいです。

 

◆ヘアメイクのお仕事を忙しくされながらも、好きなことは諦めず取り組んでいくんですね。今後何かしたいこととかありますか?

 

◇そうですね、実は今、伊豆に家を建てようとしていて。伊豆と東京を行き来する生活にしようと思っています。海や山も好きだし、自然の中の方がやっぱり癒されます。物を作るのが好きなので、流木集めて何か作ったりそんなことも楽しいかな、なんて思っているんです。

 

それからいずれは大自然の中でマッサージやトリートメント施術をする施設を作ろうかな~とか構想があって。そこでセレクトした知り合いの商品とかもおいてもいいかな、とか。

 

マッサージは一応は学んできたけど、本格的にやるならもう一度メディカル的なところを学びなおしてもいいかなと思っています。

 

実はマッサージ、すごい褒められることが多いんです。著名人の方や芸能界の方々にも、メイクする前にマッサージを必ずするんですけど、それがすごく気持ちいいって言って、マッサージだけでも頼んでいい?と聞かれたりして(笑)

 

◆素敵な構想ですね!大自然の中のトリートメント施設を作りながら、東京でもヘアメイクの仕事をする、まさにデュアルライフ。自然の中にいったらこんどは人に揉まれたいと思うかもしれないし、両輪はいいですね!

 

◇確かにそうですね、今みたいに人に揉まれてわいわいやりながらも、週何日かは自然の中にいて、という両方できたら一番いいですよね。

 

 

都会で揉まれすぎても疲れるし。林田さんも都会と自然を行ったり来たりしている感じですよね。

 

◆そうですね、わたしも出身は東京なんですけど、もう20年以上福岡に住んでいて。東京と福岡を移動して都市部で仕事しながら、週末は海の近くの家で野性的な遊びをする暮らしをしていますよ。(笑)

 

◇わ~それは体力いりますね。(笑)

 

でも刺激のある仕事と自然の中での仕事両方ってやっぱりそういう方が増えていますよね。この前撮影した時のクルーのみなさんも、だいたい山とか海の側にも拠点があって、都会との2拠点を楽しんでいる感じ。もう誰も通勤しなくなりますよね。まぁとはいっても、わたしたちは現場に出ていかないと仕事にならないのでテレワークはないですけどね(苦笑)

 

◆新しい生活スタイル、楽しみですね!

 

◇そうですね、また違った感覚で暮らし始められたらいいなと思っています。ライブ感のあるアスリートのようなメイクの仕事は続けつつ、ですね!

 

◆今日はとっても楽しいお話をありがとうございました!これからもぜひいろいろとご一緒できればと思います!

 

◇はい、ぜひいろんなコラボレーションとかもできたら楽しそうですね!これからも宜しくお願いします。

 

終始笑顔で飾らないまっすぐな言葉で取材に応じてくれたMIEさん。それでいながら、メイクの現場の話になると見られるアスリートのようなストイックなまなざしも、とっても魅力的な女性でした。女性のキレイになりたい心を大切にしたい、そのためのお手伝いをしたい、というところはまさに私たちの想いと同じ。これからも一緒に取り組みをして行けたら嬉しいです。

 

 

 

 

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