2013.3.12
シミの正体を知る。
こんにちは、林田です!
随分と気温も暖かくなってきて、
花々があちらこちらで
咲き始めていますね。
気持ちの良い春到来!
梅、木蓮、菜の花、桜、ツツジ・・・
見逃すことなくあちこちにお出かけしなきゃ、と
そわそわします。
でも。外出先でだんだんジリジリと強くなる紫外線を浴びると、
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わ~っ、大変!シミが出来ちゃう・・と、
喜んでいられないのも、おとなの現状。
この時期、みんな気になってくるUVと美白。
まずは敵を知ることから始めましょう、ということで
今回はシミってそもそも何なの?
というお話をしたいと思います。
今までの美白の常識と言えば、
ビタミンC誘導体など何を肌表面に与えるか、
が問われてきましたが、
シミの本質を知ると、ここでも大切なのは
ホリスティック(包括的)なケアにより
自らシミを追い出す肌になれるかどうか
だということに気づくかと思います。
ではまず、シミの正体から…。
■シミの原因
シミは悪者じゃない!?
シミの元となるメラニン色素は、悪者にされがちですが、
実は大切な身体の防御反応。
紫外線から細胞核を守るための
日傘の役割をしている「必要な」もので、
本来は役割を終えれば排出されてなくなるものです。
それがシミになってしまうということは、
何かしらの「異常」がおこっているということ。
考えられる原因としては、
①紫外線やホルモン、炎症などの影響で
色素細胞に異常が発生し、
過剰にメラニン色素が作られてしまっている
②ターンオーバーのサイクルが乱れ排出できず、
肌にとどまってしまう
この2つがあげられます。
本来の必要がなくなれば排出される状態に戻すためには、
美白剤で今あるメラニンを消すだけでなく、
作らせない・排出を早められるよう
体の機能を改善する必要があります。
■見極めが大切!シミの種類
シミと一口に言っても、まったく違う原因から作られる
いくつかの症状に分かれます。
原因が違えば対策も変わります。
気になるシミがどのタイプのものなのか把握することが大切です。
①老人性色素班
→一般的に言われるシミ。紫外線やターンオーバーの乱れが原因
②肝斑
→女性ホルモンのバランスが乱れるなど内因的なもの。
30代~40代が一番できやすく、頬に沿って左右対称にできる。
③炎症性色素沈着
→ニキビの跡や化粧品かぶれなど炎症によって色素細胞が刺激されることで起こる。
他にもソバカスや真皮性メラノサイトーシスという
アザの一種などもシミと混同されます。
また多くのシミは上記が複合的に組み合わさって
悪化しているものが多いようです。
②、③に関してはお手入れというよりは
そもそものホルモンバランスをどう整えるか、
また炎症の要因をどう取り除くかというところが大切になってきます。
①は日ごろのケアによってぐんと差がついてくるところになります。
では、老人性色素班を防ぎ、排出する力を高めるための
ホリスティックケアをご紹介しましょう。
■シミを追い出すホリスティックケア
1)紫外線を排除する時には、
SPFの落とし穴に注意!
紫外線を防ぐことはもはや美白の常識になっていますが、
意外と知られていないのが、SPFの落とし穴。
SPFは紫外線防止の一つの目安ですが、
SPF50を塗っていてもシミになる恐れがあるという
落とし穴があります。
それがどのくらいの量を塗れば効くのかという点です。
SPFは1平方cmあたり2mg塗った場合を前提に測定しています。
これは相当顔が真っ白になるくらいの量を基準にしている
ということになります。
白浮するから、と薄く伸ばしてしまうと
SPF値は期待できなくなりますし、そもそも
1平方cmあたり2mgの真っ白な状態を塗ることは
現実的ではないため、こまめに塗りなおす必要があります。
また測定は18~26℃の室内で行われ、
日焼け止めが落ちないことを前提としています。
ですので、屋外で汗をかく環境の中では、
汗をかく都度塗り直さないと効果は保てません。
同じSPFのものでも、
落ちやすいパウダーやローションタイプのものは
塗り直さなければ、落ちにくい乳液やクリームタイプのものと
比べ効果に大きな開きがでてしまいます。
肌に優しいものを選ぶことは当然ですが、その中でもより
落ちにくいものを、適性な量こまめに塗り直すことに注意しましょう。
2)活性酸素の発生を抑える!
活性酸素対策としては、
ビタミンや抗酸化作用の強い植物成分を
配合した基礎化粧品をUVの前に使うことがおすすめです。
また化粧品に含まれる油分は酸化して活性酸素の発生を
増加させてしまうため、酸化しにくい油分を用いた化粧品を使いましょう。
HANAオーガニックでは活性酸素対策として
ローズを主成分に用いています。
ローズは古くから日焼け後に炎症を抑えるものとして
用いられてきました。
最近では活性酸素抑制作用や、色素細胞がメラニンを
作り出す働きを抑える直接的な美白作用が報告されています。
またオイルに関しても脂肪酸組成を研究し、
酸化しにくい天然オイルをセレクトしています。
3)体内からも抗酸化ケアを。
紫外線による活性酸素ダメージは
肌だけでなく体内にも及びます。
細胞の機能を低下させ、生まれ変わり作用を鈍らせる原因にも。
体内からも抗酸化成分を取り入れて、日中の紫外線に対抗しましょう。
■抗酸化力のある食材
抗酸化力のある食材、たくさんありますが覚えるのは簡単。
「ビタミンACE(エース)と、色素」と覚えましょう。
色素は植物が紫外線から体内を守るために作り出した成分。
ですから根よりも葉、実よりも皮に多く含まれます。
トマトのリコピン、お茶のカテキン、ブルーベリーのアントシアニン、
そばのルチン、赤ワインのタンニンなどなど、
総称してポリフェノールとも呼ばれています。
紫外線量が多く降り注ぐ春~夏に作られる野菜は、
色素成分も豊富。
旬の野菜や果物を、できるだけ皮も一緒に食べるようにしましょう。
ざっと見てきたように、シミ一つとってもいろんな種類があり、
原因に関してもホルモン、紫外線、炎症・・とさまざま。
ですから、これを塗れば大丈夫、という近道はなく
包括的に情報収集して対策を講じていくことが大切、と
いうことがわかると思います。
ただ難しく考えることはなく、シミは本来であれば
自然となくなるものである、ということ。
身体の異常がどこで起こっているのか、なぜ起こっているのか
という、風邪をひいたときやおなかを壊したときと同じ
バランスを取ることをしてあげればよい、ということなのです。
バランスの取れた力のある肌は、シミだけでなく
シワやたるみなど女性を悩ますトラブルも寄せ付けません。
力のある肌作り、もう一度見直してみたいですね。