2020.5.1
「花の万能薬」育菌を支えるダマスクローズのお話
ムーンナイトコンセントレイトマスクをはじめ、HANAオーガニックのスキンケアにたっぷりと使用されているダマスクローズ。
古くから世界中でスキンケアに使用され続けている非常に有名な植物成分ですが、「なんとなく美肌に導いてくれる」ということ以外、具体的な効果を知っている方はあまり多くないかも知れません。
というのも、ダマスクローズの肌への嬉しい効果は様々で、これまでの研究でわかっていることもあれば、まだまだ未知な部分も沢山ある、とても複雑な働きをもつ花なのです。
HANAオーガニックではそんなダマスクローズを「花の万能薬」と呼んでいますが、一体どのように「万能」なのでしょうか?
今回の育菌アカデミーでは、ダマスクローズの肌への働きについて掘り下げていきます!もちろん、美肌菌とも深い関わりがありますよ。
美肌へ導くローズの働き
ダマスクローズの代表的な肌への働きは以下の5つです。
①「抗菌」で常在菌環境を整える
②「抗炎症」でトラブル緩和
③「抗酸化」で肌を回復
④「バリア機能改善」で安定した肌へ
⑤「ターンオーバー促進」で肌の再生力アップ
それぞれを詳しく見ていきましょう!
①「抗菌」で常在菌環境を整える
「抗菌」と聞くと美肌菌まで除菌してしまうのでは?と思うかも知れませんが、ダマスクローズには「選択的抗菌作用」というものがあり、肌に悪さをする悪玉菌やアクネ菌のみを選んで殺菌してくれる働きをもちます。
美肌菌はちゃんと残してくれるので、肌の常在菌環境を整えるのに一役買ってくれているんです。
②「抗炎症」でトラブル緩和
ダマスクローズ精油の成分には抗炎症作用があり、外的刺激によって発生した赤みや熱っぽさを緩和する働きがあります。炎症が収まることで肌が新しく生まれ変わる力を取り戻します。
③「抗酸化」で肌を回復
精油に含まれる成分が高い抗酸化作用を持ちます。肌の酸化ダメージをケアすることはもちろん、皮脂などの酸化を抑えて、紫外線やエイジングのダメージから肌を回復させてくれます。
④「バリア機能改善」で安定した肌へ
①抗菌や②抗炎症のような効果により肌がトラブル肌から正常な肌に戻ることで、バリア機能の要となる皮脂膜や角質層が改善されていきます。
バリア機能がきちんと働くことで、肌を乾燥や刺激から守ってくれます。
⑤「ターンオーバー促進」で肌の再生力アップ
ダマスクローズの主成分「ゲラニオール」には、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌を促す作用があります。
エストロゲンは女性の「美しさ」を司るホルモンとして耳にしたことがあるかと思いますが、肌にとってはとても大事な働きである、ターンオーバーを促す作用をもつということがわかっています。
ターンオーバーによって肌が健やかに生まれ変わる力が、疲れ肌に見えてしまう原因である肌のごわつきや慢性的な炎症を改善して、明るく透明感のある肌へと導いてくれます。
いかがでしたか?
ダマスクローズに含まれる成分には、私たちの肌を美しく導いてくれる嬉しい効果が沢山ありました。
美肌菌にとっても活動しやすい環境が整えるためにも、肌を整え、再生力を高めるダマスクローズの働きはとても重要です。
少し調子が悪いな、と感じるときは、迷わずダマスクローズに頼ってみてくださいね。
* * *
ローズには肌から直接働きかけるだけでなく、「香り」で嗅覚から働きかけることもできる美容作用も!
次回の育菌アカデミーでは、ダマスクローズを始めとして、花精油が私たちの肌にもたらす嬉しい効果についてお話します♪
【参考文献】
カンジダによるローズウォーター検討の可能性(丸山、安部,2015)
エストロゲンの皮膚老化防御における分子機構の解明(井上,2013)
アロマセラピーに関する研究 第二報(姚群,2013)
【アーカイブ】
≫育菌アカデミー③「肌質に合わせて!自分でできるスキンケア微調整のススメ」
≫育菌アカデミー⑤「美肌への近道!バリア機能の高い肌とは?」