2020.5.7
嗅覚から、美しくなる。ダマスクローズの香りの効果
皆さまはダマスクローズの香りに何を感じますか?
前回の育菌アカデミーでは、ダマスクローズの美肌効果についてお話しました。
≫育菌アカデミー⑥「『花の万能薬』育菌を支えるダマスクローズのお話」
抗菌・抗炎症・抗酸化…など肌に嬉しい様々なメリットがありました。これだけでも十分にパワフルな美容成分ですが…
今回は、ダマスクローズの美肌効果の本領である「香り」に着目をしてお話をいたします。
香りと美容、それは心(脳)と肌との深いホリスティックなつながりを示唆しています。
ダマスクローズの香りが私たちに与える感覚。
その香りを吸い込むと、心が「満たされる」感覚、「多幸感」を感じる表現されます。
私たちが一言に「いい香り」と感じるダマスクローズの香りは、科学定期に証明されているものからまだまだ未知のものまで、何百もの香りの成分から複雑に重なって構成されていて、それを嗅覚が一つの「香り」として感じとっています。
同じ農場で同じように育てていても収穫する年によって香りが微妙に違ってくるのは、そのひとつひとつの成分の配合バランスが気候や栄養などの影響によって変わってくるためです。
ダマスクローズの主な香りの成分は、シトロネロールとゲラニオール。
この2つの香りの成分には心と身体の緊張を和らげる作用がありますが、何よりも、肌にとっても非常に嬉しい効果をもたらしてくれます。
ストレスケアでバリア機能改善
シトロネロールやゲラニオールなどのダマスクローズの主な香り成分には副交感神経を優位にしてイライラやストレス、不安な気持ちを和らげてくれる効果があります。
最近の実験では、ローズの香りを嗅ぐとストレスが緩和して、皮膚のバリア機能の低下を防ぐようになるということが報告されています。
ダマスクローズのリラックス作用には、肌をダメージや乾燥から守り、良い状態に保ってくれる嬉しい効果があるということです。
女性ホルモンバランス整える
主成分のひとつ、ゲラニオールには女性ホルモンの分泌を促す作用が。女性ホルモンは、肌のターンオーバーやヒアルロン酸などの潤い成分の分泌を促して肌のみずみずしさ保つ大切な役割を担っています。
加齢や女性特有の周期、またストレスなどに影響を受けて乱れやすい女性ホルモンバランスですが、ダマスクローズの香りを嗅ぐことでホルモンバランスを整えるという、女性にとってとても嬉しい効果があるのです。
ダマスクローズが何千年もの歴史の中で女性に愛され続け、女性を癒やし続けてきた理由、私たちがダマスクローズを嗅ぐと「満たされる感覚」になる理由は、もしかするとこのゲラニオールの香りと女性ホルモンにあるのかもしれません。
ダマスクローズに含まれる成分には、私たちの肌を美しく導いてくれる嬉しい効果が沢山ありました。
ダマスクローズの他にも、HANAオーガニックで使用している「6つの花精油(ダマスクローズ・ネロリ・イランイラン・ゼラニウム・ラベンダー・クラリセージ)」では、心身をリラックスさせて女性ホルモンバランスを整える植物の精油をバランス良くブレンドしています。
ダマスクローズと掛け合わせることで、女性らしさ・みずみずしさ・爽やかさが飽きの来ない絶妙なバランスで香り、毎日のスキンケアの中で女性バランスを整えてくれます。
ストレスやホルモンバランスの乱れは、肌の上では常在菌バランスにも密接に関わります。
肌の上では美肌菌を増やすスキンケアをしながら、香りのストレスケアも一緒に行うのがホリスティックなスキンケア。
毎日のスキンケアにはもちろん、エイジングやストレスでホルモンバランスが乱れたときにこそ深呼吸して胸いっぱいにローズの香りを取り入れてみて下さいね。
【参考文献】
カンジダによるローズウォーター検討の可能性(丸山、安部,2015)
エストロゲンの皮膚老化防御における分子機構の解明(井上,2013)
アロマセラピーに関する研究 第二報(姚群,2013)
【アーカイブ】
≫育菌アカデミー③「肌質に合わせて!自分でできるスキンケア微調整のススメ」
≫育菌アカデミー⑤「美肌への近道!バリア機能の高い肌とは?」
≫育菌アカデミー⑥「『花の万能薬』育菌を支えるダマスクローズのお話」
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