肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2020.5.23

睡眠とお肌の話

 

昨日はぐっすり眠れましたか?

 

常在菌バランスを整えるためには、肌のケアだけでなく、生活習慣やストレスと向き合い、改善していくことも大切です。

 

中でも、今回のテーマは「睡眠」

 

「美肌のためにはしっかり寝ること」とよく耳にするように、睡眠が肌にとって何らかの関わりがあることは皆さまもなんとなくご存知のはず。

 

実際に、寝不足だと肌荒れを起こしたり、ゴワついてメイクのノリが悪くなったりといった経験がある方もいらっしゃいますよね。

 

それほど顕著に肌に影響を与える睡眠ですが、どうして、またどのように睡眠は肌にとって重要な役割をするのでしょう?気になる睡眠と肌の関係についてお話します。

 

 

睡眠が美肌をつくるワケ

 

 

美しく健やかな肌を維持するためには、肌が「ダメージを溜め込まない」ことと、常に正常なターンオーバーをすることで「新しく生まれ変わる」ための「再生力」が大切です。

 

十分な睡眠をとることによって肌の調子が良くなる理由、それはまさに肌の修復とターンオーバーによる「再生」が睡眠中に最も活発に行われるから

その肝となるのが睡眠中に活発に分泌される、「成長ホルモン」「メラトニン」の2つのホルモン物質の働きです。

 

 

◎睡眠中に美肌をつくる2つのホルモン

 

細胞のターンオーバーを促す「成長ホルモン」

 

 

「成長ホルモン」は脳の下垂体から分泌され、細胞を新しく生まれ変わらせるホルモンです。

 

子供の骨や筋肉の発達を促すホルモンとして知られていますが、大人になっても脂肪の燃焼などエネルギーの代謝に欠かせない存在で、肌の生まれ変わりにも関係し、皮膚細胞の分裂、再生を促し、ターンオーバーを促進させる働きがあります。

 

眠り始めて3時間後のノンレム睡眠時に最も分泌が高まるため、深い眠りをしっかりととることができなければその分泌は低下してしまい、効果を得ることができなくなってしまいます。

 

 

肌の修復に関わる「メラトニン」

 

 

神経伝達物質であるセロトニンから作り出され、眠りを誘い、細胞を若々しく保ってくれるホルモンです。

 

日の光を視神経からキャッチして約15時間後、夜になると多く分泌されます。メラトニンは強力な抗酸化作用が備わったホルモンでもあるため、その分泌が増えることでシミやシワを防いだり、免疫力の維持にも貢献してくれます

 

 

この2つのホルモンのお陰で、肌は日中のダメージからの修復と再生を繰り返し、肌ツヤの良い健やかな肌を保つことができるのです。

 

 

睡眠で、常在菌バランスは整う?

 

成長ホルモンやメラトニンが正常に分泌され、健やかな修復とターンオーバーによる再生が行われる肌は、美肌菌にとっても住みやすい肌環境になります

 

それはターンオーバーによって古い細胞が常に剥がれ落ち、正常な細胞が皮膚の表面にあることで、肌の上が常に美肌菌の好きな「弱酸性」に保たれるため。

 

また、睡眠中は汗と皮脂が多分に分泌されます。美肌菌は肌の余分な皮脂や汗を栄養としているので、睡眠を取ることで美肌菌に栄養が与えられ、その働きが活発になるというわけです。

 

 

良い睡眠を取るために

 

 

修復と再生、そして美肌菌の働きのためにも、睡眠をしっかり取ることが大事だということがわかりました。

 

ただ、やみくもに睡眠時間を増やすというのではなく、大切なのは質の良い睡眠をとること眠りについてはじめの3時間をぐっすり眠る事で、肌だけではなく、翌日の疲労や体の再生力にも影響するとされています。

 

質の良い睡眠をとるためには、以下のことに気をつけてみましょう!

 

1. 太陽の光を浴びて、規則正しい生活を送る
2. 食事は睡眠の3時間前に終える
3. 眠る前にスマートフォンなどの電子機器を見過ぎない
4. 日中に身体を動かす時間を作る

 

また、どうしても不規則になってしまうときや就寝中の美肌作用をもっと高めたいときは、あらかじめ肌の常在菌環境を整えてあげることも大切です。

就寝前の肌をしっかり整えてあげることで、就寝中の肌の修復と再生がより効率よく行われるようになりますよ。

 

寝る前にアロマを使用するのもおすすめです。アロマオイルで軽くマッサージをしたり、枕元に落としてみたり。スキンケアをしながら香りを吸い込んだり。

ラベンダーは入眠のため、ローズの香りは女性ホルモンバランスを整えたりバリア機能を高めて就寝前の肌を整える働きもあります。≫育菌アカデミー⑦「嗅覚から、美しくなる。ダマスクローズの香りの効果」

 

リラックスの方法は様々ですが、まずは睡眠を「楽しむ」ことからはじめてみてくださいね。

 

 

 

 

【参考文献】
睡眠と健康(高田,2018)
メラトニンとエイジング(服部,2017)
表皮に含まれる脂質のバリア形成における役割(内田,2017)
大塚製薬サイト

 

 

 

【アーカイブ】

≫育菌アカデミー①「全ての肌トラブルは菌に通ず」

≫育菌アカデミー②「美肌菌にNGなスキンケア!」

≫育菌アカデミー③「肌質に合わせて!自分でできるスキンケア微調整のススメ」

≫育菌アカデミー④「どうなってる?肌と常在菌の24時間」

≫育菌アカデミー⑤「美肌への近道!バリア機能の高い肌とは?」

≫育菌アカデミー⑥「『花の万能薬』育菌を支えるダマスクローズのお話」

≫育菌アカデミー⑦「嗅覚から、美しくなる。ダマスクローズの香りの効果」

≫育菌アカデミー⑧「春夏秋冬、季節のダメージから美肌菌を守るために」

 

 

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