肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2021.5.14

映画ソウルフルワールドをみて考える「きらめき探し」

2年連続で思うように外出や旅行ができなかったゴールデンウィーク。キラキラと太陽が輝き、新緑の美しい季節なのに、お篭り生活で気分がさえない・・・・そう思いがちな今日この頃ではないでしょうか。

 

外に出づらく人にも会いづらい日々の中で、楽しみを見出したり、喜びを感じたりすることはなかなか工夫が必要ですよね。

 

そんな中で今回のお話は、「ソウルフルワールド」について。ピクサーのアニメーション映画で、昨年のクリスマスにネット配信のディズニープラスで公開された、なんと「魂」についての作品。先日発表されたアカデミー賞では長編アニメーション賞を受賞しましたが、もうご覧になりましたでしょうか?

 

 

 

 

生まれる前の世界で、かわいい魂・ソウルちゃんたちがカウンセラーのアドバイスを受けながら、誕生に向かって鍛錬(?)しているというお話。そこに、事故で魂が抜けてしまってソウルの世界に迷い込んできたジャズピアニストの男性があらわれて、人生の生きる意味、生まれる意味、人生のきらめきを一人のソウルちゃんと一緒に発見していくという内容です。

 

たまたま「魂の光を解き放つ」というコンセプトで塗香ルミナイザーを開発しているときに、知人に教えてもらって観た作品でした。

 

HANA ORGANIC でも魂という言葉を使ってメッセージ発信を行っていますが、この「魂」という言葉。なんとも取り扱い注意な感じがするのは私だけでしょうか。

 

小さいころからなんとなく、わたしには魂というものがあって、それはきっとご先祖様たちともつながっていて、生まれ変わりというものもあって・・・と、暮らしの中でそんな感覚が備わってきていたと思うのですが、「魂」という言葉を口にするのはなんだか抵抗があって。目に見えない世界のことは、心の奥にそっとしまっておくもののように感じていました。

 

ただ「本当のわたしに還る」ということを追及していく中で、ヨガやフラなど伝承的な Holistic Care を実践していくと、当たり前のようにその中では魂の話が語られていることに気付きました。

 

 

 

 

そして、この「魂」という言葉を言いにくくさせている認識こそが、本当のわたしに還ることを妨げているのではないか、そんな風に感じるようになりました。

 

魂という言葉を言いにくくさせている認識。それは高度経済成長のころからの科学至上主義、経済至上主義というこの50年くらいで、私達の「常識」として上塗りされたもの。

 

でもその上塗り部分をぺりっとはがしてみると、数千年にわたって受け継がれてきた森羅万象、すべてのものに霊魂が宿り、つながりあって生きているのだという感覚と、それに沿った暮らしがそこにあり、今でもあちこちに残っていることが見えてきます。

 

そんな折に見たこの「ソウルフルワールド」。

アメリカ発のこの映画は、私達が深いところでは感覚的に持ちつつも言葉にするのをためらっていた内容を、いともわかりやすく、ハートフルに描いたものになっていました。

 

考えてみればヨガも瞑想も、マインドフルネスも、東洋の伝承的な Holistic Care を、わかりやすく体系化して広げることはアメリカ発のものが多く、私達は逆輸入のような形で気付かされることが多いのかもしれませんね。

 

そして映画の中でテーマとなっていた「きらめき探し」。最初は大きな使命を果たすことや夢を実現することのように語られていきますが、(ネタばれになってしまうかもしれませんが・・)たどり着いたのは、小さな日々の中でのきらめき。風が木の葉を揺らす音、太陽の光がきらきらと反射すること、初めて身体の中に入ってみた魂・ソウルちゃんは、暮らしの中のささいな出来事に喜びを感じていきます。

 

身体があるからこそ感じられるものを、身体を使って、身の回りにあるすべてのことを感じていくこと、それそのものが生きることである、と語られています。

 

 

 

 

この1年を通して、そういえば意外と身近なことでも楽しめるものだなぁ、と思うようになったという人も多いかもしれません。

 

外食ができないなら料理のレパートリーを増やしてみよう、山に行けないならベランダ菜園をやってみよう、人にたくさん会えないなら本で作者の思想の中に入ってみよう、どれもこれもやってみたら、思った以上に楽しくてきらめきがあった。

 

逆に考えると、流行りのレストラン、ホテルに頻繁に行くこと、友達に囲まれてにぎやかに暮らすこと、幸せな暮らしとはそういうものだ、となぜ思っていたのか、そんなことに疑問がわいてきます。

 

何かを持つことやどこかに行くという条件がそろわないと幸せになれない。これも、「魂」と言いにくくさせていたものと同じ、上塗りされたぺりっとはがれるくらい薄っぺらい認識なのかもしれませんね。

 

なんだかそんな「わたしに還る」ことを妨げていたものが見えてきたら、このお篭り生活もじっくりとわたしを味わうための良い機会に見えてきました。

 

どこに行けなくても一番の大自然・空はどの都会の家の上にも広がっています。

そして意識をしなくても勝手に心臓を動かし新陳代謝を行い、無数の微生物の住処でもあるわたしの身体も、まさに大自然そのもの。もっと心地よくなるためにできることがあるかもしれません。

 

まずはベランダに出て空を見上げて深呼吸。5月の気持ちよさを味わいたいですよね。

 

 

 

HANA ORGANIC 創設者 林田七恵

1975年生まれ。20年以上にわたって化粧品開発・美容健康の情報発信を行ってきた Holistic Care 探求者。2011年 HANA ORGANIC 創設、現在は夫と小学生の男の子と共に福岡在住、糸島の自然の中でフラの探求も行っている。

 

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