肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2021.6.3

小さきものたちの命を感じる

無数の生き物の響き合いの中に、わたしがいる。

 

 

梅雨入り宣言が各地で行われている中ですが、晴れ間も多いこの頃。雲がサーっと流れていくと、いよいよ夏の太陽のお出ましです。

 

 

子供のころはこの太陽を感じると、「海だ~!山だ~!夏休みだ~!!!」とワクワクが抑えられなかったものですが、大人になると体力を奪う夏はちょっと苦手・・・・と思う人も多いのではないでしょうか。

 

それでもステイホームの多い今日この頃、今年の夏はいつもよりも、夏の太陽を浴びながら、海や山に出かけて心からリフレッシュしたい!という思いがむくむくとわいてきているかもしれませんね。

 

 

 

 

波の音や川のせせらぎ、木漏れ日や炎の揺れ動きなどは、「1/f(f分の1)ゆらぎ」と呼ばれていて、生体がもともともつリズムでもあり、それと同じゆらぎの音を聞いたり動きを見ることによって、生体リズムと共鳴し、自律神経が整えられて深い安らぎや活力がわいてくると言われています。

 

オンライン会議やデジタル環境への依存度がより高まってきた今だから余計に、自然の中にあるわたしと同じリズムを欲しているのかもしれません。

 

 

 

 

わたしは小さいころからとにかく海の生き物が大好きで、海の傍らで暮らしていることもあり、もっぱらリフレッシュは海任せ。

 

そんな中で、海辺に行った際には、砂浜でぼーっと波の音を楽しむことに加えて、ぜひみなさまにも味わってほしいと思うのが、海の中の生き物の世界を感じるということです。

 

 

シュノーケリングやダイビングで海の中を覗いていくと、海の中こそが本物の大自然なんだなぁと気付くことがあります。

 

 

 

そこには狭い人間だけの社会しか見えなくなっていた視野を、ぐんっと広げてくれる雄大な生き物たちの響き合いが存在しています。

 

 

春夏秋冬、毎週のように海に潜ってみると、秋には海藻が紅葉して、小さな魚を大型魚が追い掛け回す補食シーンが繰り広げられ、冬は静まり返った無の世界、春には命の芽吹きの卵が花びらのようにひらひらと舞いあがり、初夏は生き物だらけの渋滞のような海など、ものすごいワイルドな命の移り変わりがあることがわかります。

 

 

時には大型の魚やサメに出くわすこともあり、海の中ではわたしたちは食物連鎖の中で「狩られる」存在なのだ、というちょっとぞっとするような感覚を味わうこともできます。

 

 

 

 

 

魚の口の形ひとつ、えらの形ひとつとってもすべてが異なっていて、意味のないものはなく、地底を這うように泳ぐもの、群れで踊るように泳いでいるもの、周りと同系色の魚もいれば、威嚇のために人間が見ても驚くくらいビビッドな色をまとっているもの・・・・・

 

 

どの小さな生き物たちも、「我が道を行く」マイペースな様子でありながら、みごとにすべてが調和していて無駄なもの一つない世界が広がっています。

 

 

 

そんな中にお邪魔していると、自分は同じくらい調和ができる自然な生き物でいれているのだろうか・・・・・そんなことを考えさせられます。

 

 

 

 

 

社会的な生き物だとされる私達。

 

 

わたしと外の世界の境界線・肌に張り巡らされた神経を、さらに大きな束にして脳という臓器を作り出し、外界に起こることへの反応をより高度に発展させてきたといわれる私達。

 

 

ところがその発達しすぎた境界線が、時に外の世界に過剰反応を起こして余計なストレスを生んでしまったり、周りの目を気にしすぎるがあまりに、本来の自分を押し殺して不自然な状態を作り出してしまうことさえ起こるようになりました。

 

 

 

そんな時には、ぐるぐるとまわる思考をいったん止めるためにも、目の前に広がる大自然・海の中の調和をただひたすらに感じてみることがおすすめです。

 

 

水着を着て海の中に入る、ということをしなくても大丈夫。

 

 

干潮の時間に潮だまりに行けば、イソギンチャク、蟹、ウミウシ、エビ、小さな生き物たちが、自然界の縮図のような状態で無数にうごめいています。

 

 

 

 

ぼーっと観察するのもよし、また生き物の名前がわかったら、スマートフォンでさっとその生態を調べてみるのもおすすめです。

 

「イソギンチャク 生態」と調べれば、ゆらゆらと静かに存在するイソギンチャクが、実は肉食動物でとてもアクティブに捕食をしていることなどがわかります。

 

 

恋の悩みを抱えたときには、「ウミウシ 生殖」と調べてみれば、雌雄同体であるウミウシの不思議な世界に驚き、なんだか新しい視点を持てたような感覚になるかもしれません。

 

海の中から生まれた私達。海の中の不思議な生き物たちの生態は、そのまま私たちの進化の過程や、細胞や体のメカニズムにつながるものもあります。

 

 

 

もし海辺にまで行く時間がなければ、プランターの土を掘り返してみてはどうでしょうか。

 

 

そこにも無数の生き物のワイルドな世界が広がっているはずです。

 

 

こちらは残念ながら小さすぎて肉眼では見えないかもしれませんが、植物のひげ根のそばの土の手ざわりが他とは違っていたり、小さな虫が一生懸命働いていたり、細かく観察していくことで、微生物や小さな生き物たちの響き合いを感じることができます。

 

 

 

そしてその海や大地の生き物たちからの恵みを、日々わたしたちは頂いていて、体内に迎え入れると今度は腸内の無数の微生物たちとの響き合いが生まれていきます。

 

 

 

ついつい目に見える人間社会がすべてに思えて、狭い世界の中で右往左往しがちですが、わたしたちはこんなにも広がりのある生き物たちの響き合いの中で生かされている。

 

 

そんな無数の生き物たちとのつながりを感じることが、なによりもの安心につながって「本当のわたしに還れる」時間を生み出すのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HANA ORGANIC 創設者 林田七恵
1975年東京生まれ。20年以上にわたって化粧品開発・美容健康の情報発信を行ってきた Holistic Care 探求者。2011年 HANA ORGANIC 創設、現在は夫と小学生の男の子と共に福岡在住、糸島の自然の中でフラの探求も行っている。

 

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