2024.6.21
頭皮ストレスを減らす「洗いすぎないさじ加減」7つのポイント
頭皮や髪をどう洗って、どう守っていますか?
頭皮に棲む常在菌が、皮脂を分解することでできる脂肪酸。脂肪酸は、頭皮を乾燥から守る皮脂膜の材料であると同時に、髪を天然の潤いヴェールのように覆ってキューティクルを守っています。
適度な皮脂の分泌は、頭皮や髪を健やかに保つために不可欠なもの。しかし、現代生活においては、大気汚染、ヘアカラーやパーマなど薬剤を使った施術、スタイリング剤の使用など、頭皮と髪をきちんと洗うべき理由もあります。
大切なのは、不要な汚れだけを落とし、洗いすぎないさじ加減。
洗浄成分、洗う頻度、洗い方を見直してみること、頭皮に雑菌を増やさないための湿度管理、頭皮と髪のダメージを防ぐための紫外線対策、そして何より、頭皮の状態を小マメにチェックする意識づけも大切です。
頭皮への生活環境ストレスを減らす7つのポイント
- 頭皮の皮脂を取りすぎないよう、洗浄力のマイルドなシャンプーを。
汚れを落とす力、脱脂力の強すぎる成分は地肌の乾燥を招くほか、毛髪にもダメージを与えてしまうため、毛先のパサつきを招いてしまいます。
- シャンプー時は、指の腹でコリかたまった頭皮をほぐすように。
心地よいと感じるリズムと力加減でマッサージします。好きな香りの製品があると、よりリラックスした時間を過ごすことができますね。
- すすぎは十分に。すすぎ残した洗浄成分は頭皮を刺激する原因に。
美容成分が入っているからといって、シャンプーやトリートメントを頭皮に残すのはNGです。頭皮にはすすぎ残しがないよう流水でしっかり洗い流しましょう。
- シャンプーは1日1回まで。
洗いすぎは、1と同じ理由で頭皮や毛髪がダメージを受けてしまったり、頭皮の常在菌の減少を招いてしまいます。
- 頭皮は濡れたままにすると雑菌が繁殖…しっかりとタオルドライを。
また、髪や頭皮がしっかりと乾かないまま寝てしまうと、枕を介して雑菌が繁殖してしまうこともあります。
- 長時間の外出では、帽子をかぶり紫外線や大気汚染から頭皮を守る。
日中の外的なダメージは物理的に防ぐことができます。飛来物の多い春や、紫外線の強い夏場はできるだけ対策をしてましょう。
- トラブルを防ぐために、数日に1回は頭皮をかき分けて観察する習慣を。
顔と異なり、頭皮は普段からその状態に気が付くことが難しい場所にあります。ですが、頭皮も顔の皮膚と一つながり。スキンケアと同じように気をかけて、大きなトラブルを未然に防ぎましょう。
頭皮にトラブルがあったり乾燥がひどいときの最終手段は「湯シャンプー」
常在菌のバランスが乱れて善玉菌が減ってしまった頭皮を洗う時は、洗浄成分の入ったシャンプーは使わず「湯シャンプー」。
シャワーのお湯を当て、指のはらで頭皮をマッサージ洗いするだけで、汚れの8割は落とせます。
「洗いすぎないさじ加減」掴めましたか?
頭皮のケアもスキンケアもまずは観察することから。見て、触れて、感じることからはじめてみましょう。
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