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2019.11.11

ドライヤーの熱ってどのくらいのダメージがあるの?

 

お風呂から上がって髪の毛を乾かすときや、朝のスタイリングのとき、ほとんどの人がドライヤーを使いますよね。

 

女性の多くがは毎晩のドライヤーはもちろん、ヘアアイロンで整える習慣を続けている方も。髪の毛にダメージを与えていると分かっていても髪を整えるためには手放すことができません。

 

今回は、毎日使っていてもできるだけ髪の毛に負担をかけずに、上手く付き合っていく方法をリサーチしてみました。

 

 

まずは髪の毛の構成成分を知りましょう。

 

毛髪はヒトの身体の一部で、皮膚付属器官と呼ばれます。

 

髪の毛の成分は、ケラチンタンパク質が80~90%、水分10~15%、脂質1~9%、メラニン色素3%以下、その他は微量元素です。ケラチンタンパク質とは、約18種類のアミノ酸からできていて、他の身体を形成しているタンパク質よりも丈夫で、髪の毛以外にも爪などは硬タンパク質と呼ばれます。

 

しかしいくら丈夫といってもなんにでも耐え得るわけではありません。外部からの様々な影響を受けて変質することがあります。

 

変質に関しては、パーマ剤などの化学薬品による影響、ブラッシングなど物理的力による影響、熱による影響がありますが、ここでは熱に焦点をあててお話ししていきます。

 

 

熱には「乾熱」と「湿熱」がある!

 

 

「乾熱」と「湿熱」では毛髪に与える影響が違います。

 

乾熱とは水を利用しない加熱のことで、湿熱とは水を利用する加熱のことです。例えば寒くてストーブの温風にあたって体を温めるとき、これは水を使用していないので乾熱になります。そして温かいお風呂に入って温まった場合は湿熱となります。ストーブの温風の温度は約70~80℃前後ですが、お風呂のお湯の温度は約40℃くらいですよね。

 

このように熱の種類によって与える影響は異なります。

 

 

ドライヤーの熱は、「乾熱」?「湿熱」?

自宅や美容室においてドライヤーを用いて髪の毛を扱いますが、ほとんどの場合が水分を含んでいます。したがってドライヤーの熱は「湿熱」になります。先程のお風呂の例でも湿熱の方が低い温度で影響を与えるということですが、髪の毛にも同じことが言えます。

 

乾いた髪の毛に温風を当てるよりも濡れた髪の毛に温風を当てる方がダメージが大きくなります。

 

ちなみに乾熱だと髪の毛は130℃~150℃で変色が始まります。 毛髪の強度は約90℃で弱くなり始め、180℃になるとケラチンの構造が変化して、タンパク変性が起こります。

 

湿熱の場合では、 湿度97%では60℃から変化し始め、130℃で髪の毛を構成するシスチン成分が減少しケラチンの構造が変わります。

 

 

正しいドライヤーの仕方は?

よく、髪の毛は一定時間当て続けずに動かしながら乾かすこと、といわれますよね。

 

そうすることでどれくらいのダメージを防ぐことができるのか調査してみました。

 

 

動かしながら乾かすことで約30℃温度を下げられることが分かります。湿熱の場合、60℃から髪の毛に変化が見られるため、小刻みに動かしながら乾かすことで比較的髪にダメージを与えずに乾かすことができます。ドライヤーを使用するときは、熱を分散させることを意識しましょう。

 

そのままヘアアイロンを使用するときはしっかり乾いた状態で、150℃以下に設定するのが望ましいですね。

 

ひとくちに「髪を乾かす」と言ってもドライヤーの使い方によって、仕上がりや髪の傷みに大きく関わってきます。ドライヤー習慣を見直して、髪をダメージから守っていきましょう。

 

 

▼まとめ

 

  • 乾熱だと130℃~150℃、湿熱では60℃で変化し始める
  • ドライヤーの熱は湿熱で、小刻みに振ることで局所的に当たる温風の温度を下げることができる
  • ヘアアイロンを使用するときは150℃以下に設定する

 

 

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