肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2019.8.30

豊かなツヤ髪を育むために大切なこと

顔以上に女性らしさをあらわす髪。いつまでも生命感のある豊かな髪とともにいきいきとした毎日を過ごしたい。誰もがそう思っているのではないでしょうか。しかし30代、40代になると頭皮と髪に変化が訪れます。ここでは自ら潤う生命感のある髪が生まれる頭皮と髪の働きを紹介します。

 

 

▼まずは髪の生まれるしくみを知りましょう

 

毛髪は表皮細胞が変化したもの。表皮とは皮膚の一番外側の部分で、その奥に真皮というコラーゲン繊維で満たされている層があります。髪の毛はこの真皮の奥で、細胞分裂や増殖を繰り返しながら、タンパク質を大量につくり、メラニン色素を吸収しながら成長していきます。

 

 

毛球部には毛髪自体を生成する毛母細胞とメラニン色素を生成する色素細胞の二つの細胞があり、毛髪はメラニン色素を供給されながら発育します。

 

 

▼髪の構造と働き

 

毛髪は、うろこ状の膜「キューティクル」、弾力性のある「コルテックス」、芯にあたる「メデュラ」の3層から構成されています。

 

 

【キューティクル】

ケラチンと呼ばれる無色透明の硬いタンパク質でできており、毛先に向かってうろこ状に重なり合っています。コルテックスのタンパク質や水分を逃さないようなはたらきがあり、濡れているとダメージを受けやすく、特に擦れることで欠けたりはがれたりします。

 

【コルテックス】

毛髪の大部分を占め、繊維状の細胞からできています。この層の状態が髪の太さ、強さなどに影響します。また髪の毛の色となるメラニン色素のほとんどはここに含まれています。

 

【メデュラ】

毛髪の中心部分で空洞化しています。太い毛質ほどしっかりしており、毛髪のツヤに深い関係があると言われています。

 

 

▼正常なヘアサイクルとは?

 

毛髪には1本1本独立した寿命があり、成長、脱毛、新生を繰り返します。この繰り返しの周期をヘアサイクルといいます。女性の正常なヘアサイクルは平均4年~6年といわれています。

 

 

毛髪は成長期にのみ産出され、この時期の毛乳頭は大きく、毛母細胞が活発に働いて、毛髪が伸びていきます。退行期では成長が一旦停止し、メラニン産出の停止し、その後まもなく毛母における細胞増殖は減少、休止期に入ります。休止期では、次の髪の毛の種子である毛芽が毛母細胞に分化し、次の新しい毛髪が生まれます。

 

この新毛に押し上げられて、元の毛髪は自然に脱落します。その数は 1 日当たり 60~80 本程度といわれています。しかし年齢とともに細胞分裂のスピードは落ち、ヘアサイクルは自然と短くなります。また、紫外線や大気汚染などの生活環境ストレス、白髪染めストレスによってヘアサイクルの乱れに拍車がかかり、髪は十分に成長しきる前に死期を迎えやすくなります。

 

さらに更年期に入ると、髪の発毛に関係深いエストロゲン(発毛、毛を太くする、ヘアサイクルコントロール作用)の分泌量が急激に下がるために、髪の毛が細く柔らかくなりボリュームがなくなることが分かっています。

 

 

いつまでも豊かな髪が生まれるためには毛母細胞が活発に細胞分裂を繰り返すこと、さらにその活動が正しいヘアサイクルで行われることが重要です。またその支えとなるのが、毛細血管から運ばれてくる栄養や酸素。毛母細胞の細胞分裂は身体の中でも最も活発な活動をしているといわれており、豊かな髪を維持するにはたくさんの栄養と酸素が必要となります。

 

 

▼それでは、艶やかな髪であるためには何が必要なの?

 

頭皮では、皮脂腺から分泌された皮脂が、常在菌により分解され、脂肪酸とグリセリンが生成されます。それらは汗と混ざり合って皮脂膜を形成し、外界からの刺激からの刺激から肌を保護するとともに、皮膚の水分の蒸散を防ぐため頭皮をコーティングしています。

 

毛髪も同様、皮脂膜が頭皮から毛先に移行することで、毛髪をコーティングし、摩擦の低減・滑らかな感触・髪を艶やかに潤します。

 

つまり艶やかな髪が生まれるためには、皮脂腺から皮脂が分泌されること、常在菌が元気にはたらくことができる頭皮環境であることが大切です。

 

 

 

▼まとめ

 

  • 豊かなツヤ髪を育むためには、ヘアサイクルが正常で、毛細血管の血流が良く、毛髪を生み出す毛母細胞へ十分な栄養が届いていること
  • バランスのとれた食事や十分な睡眠、ストレスを抱えすぎない生活を送ることで良質な皮脂膜を作り出し、バランスの良い常在菌環境を保つ

 

 

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