肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2021.12.8

今私たちの手に起こっていることと、これからのハンドケア

 

少しの間の辛抱だと思い始まった手指消毒。気が付けば、コロナ禍が始まって以来2年近くの間、外出をすると時には一日に数回以上、アルコールスプレーやハンドジェルを擦り込むことも。私たちの日々の生活の中で、手指の消毒・手洗いは既に習慣になりました。

 

それに伴い、秋冬など空気が乾燥する季節は特に、カサつきや手荒れに悩まされる方も増えています。

 

これからもしばらく続きそうな新たな生活環境。心の中に不安を抱きながら、ずっと手肌の悩みと付き合っていくというのは、仕方がないとは思いつつも暗い気持ちになってしまう。そんな思いを持つ方も多いはずです。

 

HANA ORGANIC は2020年春に「ハーバルハンドクリーム」、そしてそれに先駆け「アロマリフレッシングスプレー」を発売しました。新たな環境下でも、毎日を明るく優しい気持ちで過ごすため。手指の肌が守られ、心身ともに癒されることで、少しでも日々の不安から解放される女性が増えてほしいという願いから始まった開発でした。

 

 

今私たちの手には何が起きていて、何をするべきなのでしょうか?

 

ここでは消毒・手洗いによる手荒れのメカニズムを明らかにして、HANA ORGANIC が考えるこれからのハンドケアについてお話しします。

 

 

 

手洗いで失われた天然の皮脂膜

 

手指の皮膚は、もちろん私たちの顔の皮膚よりも強く厚く、荒れにくくできています。けれど、その構造はどちらも同じ表皮と真皮から構成された肌です。

 

スキンケアでアルコール成分が肌荒れを起こす可能性があることから敬遠されるように、そのアルコールばかりを毎日のように擦り込んでいる手肌が“異常”を起こしてしまうことは当然だといえます。

また、顔の肌同様、「洗いすぎ」も肌荒れの要因となります。流水と石鹸等を使用した手洗いや、温水や洗剤を使った家事も、繰り返すことで肌を守る天然の皮脂膜まで落としてしまい、この季節の手荒れを促進させてしまいます。

 

そのため、まずは手洗いで失われた皮脂膜の代わりになるものを補い肌を乾燥や刺激から守ってあげて欲しいと願い、ハーバルハンドクリームでは、肌を守るためのベースとして、シアの実から採れる天然の脂シアバターを選びました。オレイン酸を豊富に含むため肌に良くなじみ、水分をしっかり肌に閉じ込めてくれるからです。

 

また、肌の傷を癒す効果も、シアバターを選んだもう一つの理由です。原産地であるアフリカでは1000年以上昔から傷や火傷の治療に使われ、厳しい乾燥地の人々の肌を守り癒し続けてきました。

 

 

これに加え、荒れた肌を優しく癒してくれたらと配合したのが、古くから生薬として使われている7種のオーガニックハーブエキスです。ローズマリーの葉、オウゴンの根、カモミールの花、ツボクサの葉及び茎、カンゾウの根、茶葉、イタドリの根、どれもがその長い歴史の中で、そして今もなお私たちの肌を癒し続けてくれる優れた植物たちです。

 

 

 

アルコール消毒で、バリア機能の生成を司る常在菌叢も失われる

私たちの皮膚の上にはつねに常在菌と呼ばれる微生物が棲んでいて、肌の健康を維持しています。その常在菌叢を構成する善玉菌・日和見菌・悪玉菌が適度なバランスで働くとき、肌は自ら潤い、皮脂膜を作り出すことでバリア機能を保ち、強く健やかであることができます。

 

 

手荒れ(炎症)のある皮膚は、その常在菌によるバリアが破たんし、炎症の原因となる黄色ブドウ球菌などの悪玉菌が増殖しやすくなっている状態です。

 

頻繁な手洗い(特に温水や強い薬用せっけんなどを使った場合)は、まず汚れだけでなく私たちの手を守る皮脂まで落としてしまいます。その上に消毒液を使用すると皮膚を保護する常在菌叢までも殺してしまい、手荒れが進行します。

 

皮脂膜というバリア機能を失い、またバリア機能の生成を司る常在菌叢を失ってしまうことで、肌は刺激や乾燥に弱く敏感な状態になってしまいます。肌環境が乱れた状態(乾燥やアルカリ性に傾いた肌)を放置していると、悪玉菌や日和見菌の繁殖は進みやすく常在菌バランスが乱れた状態が続いてしまうため、なかなか不調から抜けにくくなってしまいます。

 

そのため、ハンドケアや手洗い・消毒の習慣の中で善玉菌が増えやすい環境を作ってあげる必要があります。

 

 

そのような考えからハーバルハンドクリームには、スキンケア同様に、善玉菌の栄養源として働くバイオエコリア(天然植物由来の糖を発酵した特別なオリゴ糖)を配合しています。

 

皮脂の代わりとして働くシアバターで肌を守りながら、常在菌のバランスを取り戻すことで、自らの力でバリア機能を作り出すことのできる肌環境へと整えること。それが私たちの願う理想のハンドケアです。

 

 

 

心地よさ、気持ちよさが、これからのハンドケア。

 

HANA ORGANIC は、毎日のハンドケアには、スキンケアをするときと同じように、理屈ではない心地よさ、気持ちよさが大切だと考えます。

 

指先に触れたとき、クリームに包まれたときの肌ざわり。手元から広がって、深呼吸をしたくなるような、ダマスクばらと花精油の香り。それは乱れがちな女性バランスや自律神経を整えてくれる香りでもあります。

 

アロマリフレッシングスプレーも同様です。手指はもちろんマスクや、人の手に触れるものなどに、ローズとベルガモットの優しく爽やかな香りのアロマ感覚でスプレーして、楽しく明るい気持ちで過ごすことができたらと願いを込めて作りました。

 

 

 

 

 

手肌を傷めない手洗いと消毒、ハンドケアのポイント

 

1.手を洗う温度は、32~35℃の、体温よりも低い温度のぬるま湯で。

 

2.皮膚に残った石鹸成分は刺激となるため、十分に洗い流します。

 

3.手洗い後の水分はペーパータオルなどでこするようにふき取ると刺激になるため、優しく抑えるようにふき取ります。

 

4.消毒液の使用後や、手洗い後は特に、こまめに保湿をします。手洗い後、手肌が完全に乾ききる前に指先、手のひら、手の甲全体にハーバルハンドクリームで保湿をします。手のひら、指先の感覚を感じながら、特に荒れやすい関節や爪と皮膚の間にはやさしくマッサージをするように塗ります。深呼吸をして、ダマスクばらと花精油の香りを吸い込みます。

 

5.皮膚は睡眠中に生まれ変わります。就寝前にハーバルハンドクリームで手肌のマッサージをするのも有効です。天然植物に守り癒されながら、優しい気持ちで眠りについてください。

 

 

 

 

新しい生活習慣で、肌も心も知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいるかもしれません。

 

不安やストレスは心だけでなく肌や体の調子に現れて初めて気が付くことも多いもの。毎日の習慣の中で、どんな些細なことでもわたしらしく心地よいと感じることを取り入れることが大切だと感じます。

 

HANA ORGANIC で 皆さまが明るく優しい気持ちで過ごすためのお手伝いができることを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

参考文献:
Eczema, Handwashing and the New Coronavirus (COVID-19): Protecting Yourself and Your Skin
AAFA Community Services

https://community.aafa.org/blog/eczema-wash-hands-coronavirus-covid19-prevention

 

医療施設における WHO 手指衛生ガイドライン 2009

 

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