2025.3.21
二十四節気を意識したホリスティックケア ~大きな季節の節目。春分に、わたしの身心もリフレッシュ~
日本の伝統的な暦である二十四節気にヒントを得て、自然の移ろいを細やかに感じながら身心のバランスを整えるホリスティックケア。
今回は、二十四節気の中でも陰から陽へ、太陽のエネルギーが高まる大きな節目である春分におすすめのホリスティックケアをご紹介します。
春分の神秘的な意味とお彼岸
今年の春分は3月20日。春分は、世界各地でも特別な意味を持つ日とされています。
太陽が真東から昇り、真西へ沈むこの日は、陰と陽のバランスが取れ、自然界のエネルギーが整うと考えられてきました。
この日が神聖視された背景には、太陽信仰が深く関わっています。多くの古代文明では、太陽は生命の象徴であり、豊穣や再生をもたらす神聖な存在とされてきました。春分を境に日照時間が徐々に長くなり、光が増していくことは、自然界と人々にとって祝福の証でした。
日本では、春分の日は「祖先を敬い、自然をたたえる日」とされ、古くからお彼岸の習慣と結びついています。お墓参りをしてご先祖様に感謝をするとともに、この太陽の季節の始まりに、自然の中で生かされて今があることへの感謝の想いも改めて感じる機会としてきました。
また、春の彼岸には「ぼたもち」を供える風習があります。小豆の赤色には古来より邪気を払う力があるとされ、魔除けや厄除けの意味を持ち、改めてこれからの季節も身心共に健康であるようにとの願いを込めていました。
春分の時期の身心の状態
春分は、冬の間に溜め込んだものを手放し、新たなエネルギーを取り入れる季節の変わり目です。日照時間が長くなることで、私たちの身体も自然と活発になり始め、代謝が向上しやすくなります。
一方で秋冬の停滞していた状態から急に変化していくため、気分が揺れやすく情緒不安定になる時期でもあります。暮らしの基本である食や生活リズムを意識して、身心をリフレッシュしていきましょう。
春分の時期におすすめのホリスティックケア
1,いつもより30分早く起床。朝の太陽を浴びる
日の出がどんどんと早くなっていくこの季節。いつもより30分ほど早起きをして、朝の太陽光をしっかりと浴びる時間をとってみましょう。
カーテンを開け、窓際で深呼吸をする。
余裕があれば20分くらい散歩をしてみてもよいですね。
朝のまっすぐな太陽光線が目の中に入ることで自律神経の切り替えがスムーズになり、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌も促して、情緒不安定になりがちなこの季節を乗り越えやすくなります。
2,春分の時期の食養生
■忙しい現代人向けの簡単ぼたもちレシピ
小豆の赤い色の魔除け効果で邪気を払うとされてきたぼたもち。
代謝が活発になって小腹がすきやすいこの時期、洋菓子を食べるよりもずっとヘルシーなおやつです。
あんこから手作りするのもよいですが、忙しいときには簡単レシピでも。
「つぶあん 無添加」で検索すると、ギルティフリーなオーガニックつぶあんも手に入りますよ。
●炊いたもち米 1合(または白米ともち米を半々にしても可)
●つぶあん 100g
●きなこ 大さじ2
●塩 ひとつまみ
●砂糖 小さじ1(お好みで)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【作り方】
1.炊いたもち米をボウルに入れ、軽くつぶしてまとめる。
2.手を水でぬらし、もち米を4等分して丸める。
3.つぶあんを手のひらに広げ、もち米を包み込むように形を整える。
4.きなこと塩(好みで砂糖)を混ぜ、ぼたもちにまぶして完成。
■菜の花とレモンのデトックススープ
洋食にも和食にも合うスープを一品プラス。春の苦味を持つ菜の花は肝臓の解毒を助け、冬の間に滞った巡りを整えてくれます。
●菜の花 1/2束
●玉ねぎ 1/2個(薄切り)
●にんにく 1片(みじん切り)
●レモン 1/2個(絞り汁)
●昆布 5cm角1枚
●水 500ml
●塩・こしょう 少々
●オリーブオイル 小さじ1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【作り方】
1.鍋にオリーブオイルを熱し、にんにくと玉ねぎを炒める。
2.水と昆布を加え、中火で5分ほど煮る。
3.菜の花を加えてさらに3分煮る。
4.昆布を取り出し、塩・こしょうで味を調え、レモン汁を加える。
5.器に盛り、お好みでオリーブオイルをひと垂らしして完成。
まとめ
春分は、冬の間に溜め込んだものを手放し、新しいエネルギーを取り入れる大切なタイミング。
この特別な日に、日本のお彼岸の伝統や先祖への感謝とともに、心と体を整えて、新たな気持ちで太陽の季節へのスタートを切りましょう。
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