肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2020.6.5

美肌の大敵!「ストレス」と肌の不調

 

皆さまは、「ストレス」で体調を崩してしまった経験はありますか?

 

そのとき、どのような症状が現れましたか?

 

ストレスの身体への現れ方は軽いものから重いものまで様々。
また、原因と症状の明確な因果関係がわかりづらいため、「ストレス」と病気とはなかなか直接的には関連付けにくいものです。

 

一方、ストレスが身体の表面ー「肌」へ与える影響は比較的わかりやすいもの。

 

ごわつき、くすみ、吹き出物、乾燥、湿疹、かゆみ、ベタつき…

 

忙しく働いた翌日やストレスが溜まっているときに、「肌」の違和感や不調を感じること、よくありませんか?

 

食事や睡眠と並んで「美容の大敵!」と言われるストレス。

 

今回の育菌アカデミーではそんな「ストレス」と肌の不調との関係についてお話します。

 

 

 

ストレス⇛肌荒れってどういう仕組み?

 

①「サイトカイン」が暴走して肌トラブルを起こす

 

 

ストレスが肌荒れを起こす原因、1つ目は「サイトカイン」の暴走です。

 

細胞間にはホルモンとは別にサイトカインという細胞間に情報を伝える電気信号の役割を担うたんぱく質が存在します。

 

このサイトカインにより、全身の細胞は今の肌の状況を判断しています。

 

ですが、サイトカインは外的、または心理的ストレスによる内的な刺激を感知すると、「炎症性サイトカイン」と呼ばれる物質になります。
「炎症性」に変化したサイトカインは、ストレスと戦おうとして肌に様々な「非常事態」信号を送りはじめるのです。

 

紫外線などの外的刺激に対してはメラニンの発生を促したりターンオーバーを狂わせてシミの原因をつくってしまうのもその働きのひとつです。(本来は肌を守るために出している司令なので、悪者ではないのです)

 

そして心理的ストレスに対しても、炎症性サイトカインは同様に「対ストレス」の信号を送ります

すると、肌は普段なら気にならない刺激にも過剰に反応するようになり、赤みやかゆみを発生させたり、場合によってはシミをくすみを発生させてしまいます

 

 

②女性ホルモンが乱れてトラブルを起こす

 

 

2つ目はホルモンの乱れによるものです。

 

女性ホルモンが肌のターンオーバーや皮膚の潤いに対して大きく影響していることはアカデミーでもお話ししてきた通りです。
嗅覚から、美しくなる。ダマスクローズの香りの効果

 

しかし、ホルモンバランスは私たちが自覚するよりも非常に繊細なもの。

過度な食事制限、心理的ストレス、睡眠不足などの要因により容易に崩れてしまいます。

 

すると、ターンオーバーに影響が出て肌がゴワゴワとしたり、肌そのものの潤いが足りなくなり、乾燥やしわの原因になってしまいます

 

 

 

 

ストレスによって常在菌はどう影響をうける?

 

脳が心理的なストレスを感じると、細胞間の信号「サイトカイン」の暴走や女性ホルモンバランスが乱れ、それらの影響で、肌は炎症を起こしたりターンオーバーに乱れが生じてしまうことがわかりました。

それが結果的にはごわつき、くすみ、吹き出物、乾燥、湿疹、かゆみの症状して現れるようになるという仕組みでした。

 

では、そのとき常在菌はどうしているのでしょうか?

 

 

炎症が起きていたり、正常なターンオーバーが行われておらず古い皮脂や角質が滞積している肌は、アルカリ性に傾いてしまっている状態。つまり、美肌菌が住みにくい環境になっているということです。美肌菌が減ってしまうことで、乾燥が改善しなかったり、ニキビが治りにくかったりと、肌の上の常在菌環境も乱れてしまいます。

 

皮膚においても、腸においても、ストレスを感じると善玉菌(美肌菌)が減り、日和見菌や悪玉菌が増えるという現象は、近年様々な研究で報告されています。

 

ストレスは常在菌にとっても大敵、だということです。

 

 

 

 

いかがでしたか?

 

ストレスが肌に悪いとわかってはいても、「ストレスを感じない!」なんて、なかなか自分の意思で変えることができるものではないですよね。

 

身体を適度に動かす・朝日を浴びる・深呼吸をする・香りで癒やされる… などなど、リフレッシュ&リラックスする方法を試してみたり、

肌の状態を直接改善させるためには、美肌菌のパックで常在菌のバランスを安定させてあげるのも回復への近道です。

 

 

肌や身体の仕組みはとても複雑です。だからこそ私たちは、スキンケアをホリスティックに(包括的に)考える必要があります。

 

「美肌菌が増えやすい環境づくり」もそのひとつです。

 

「これって美肌菌に悪くないかな?」「こうすると美肌菌が喜びそう!」

普段の生活の中で、こんなこともぜひスキンケアを考える際の基準にしてみてくださいね。

 

 

 

 

 

【参考文献

角層バリア機能の数理モデルとその応用(2017)
エストロゲンの皮膚老化防御における分子機構の解明(2004)
ヒト好中球の各種常在菌の貪食能および殺菌能について(1989)
アトピー性皮膚炎と皮膚のバリア機能(2005)
白血球分画が皮膚の健康状態と関連するメカニズム(2001)

 

 

 

【アーカイブ】

≫育菌アカデミー①「全ての肌トラブルは菌に通ず」

≫育菌アカデミー②「美肌菌にNGなスキンケア!」

≫育菌アカデミー③「肌質に合わせて!自分でできるスキンケア微調整のススメ」

≫育菌アカデミー④「どうなってる?肌と常在菌の24時間」

≫育菌アカデミー⑤「美肌への近道!バリア機能の高い肌とは?」

≫育菌アカデミー⑥「『花の万能薬』育菌を支えるダマスクローズのお話」

≫育菌アカデミー⑦「嗅覚から、美しくなる。ダマスクローズの香りの効果」

≫育菌アカデミー⑧「春夏秋冬、季節のダメージから美肌菌を守るために」

≫育菌アカデミー⑨「睡眠とお肌の話」

≫育菌アカデミー⑩「食事と腸と肌の密なカンケイ」

 

 

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