肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2013.6.17

おとぎの国、ブルガリア紀行

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こんにちは!開発者の林田です。

 

5月末から6月頭にかけて、薔薇祭りまっただ中
ブルガリアに行ってまいりました。

 

ブルガリアと聞くとヨーグルト???しか浮かばない感じですが

 

実際には豊かな大自然、のんびり暮らす人々、
お菓子の家がありそうな、

 

まるでおとぎの国のような素敵なところ。

 

そして何より、東西の文化が入り混じって

 

豊かな伝承療法が今でも残っていて

 

長寿と共に、
美女がとっても多い美女大国でもあります。

 

 

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まるで不老不死の魔法が
その特別な大地にだけ存在するような・・・・。

 

今回は、皆様に
そんな神秘の国、ブルガリアの情報を
お届けしたいと思います!

 

まずは、もちろん今回の旅の目的でもある
薔薇のお話から。

 

「ブルガリアはね、神様が一番最後に分け与えてくれた
とっておきの土地なんだよ。」

 

これは現地ガイドをしてくださったMETOさんの言葉。

 

何でもブルガリアの古い言い伝えによると、

 

各地の王様が神様に土地を授けてもらう頼みごとをしに行ったとき。
ブルガリアの王様はお酒を飲んでつい眠ってしまい、
神様に土地をもらいに行くのが一番最後になってしまったとか。

 

そこで神様が、仕方ないな~と、とっておきの自分の土地を
分けて与えてくれた、のだとか。

 

そのためブルガリアには、

 

ブルガリア近隣でしか生息しない
特別なヨーグルトを作る菌が生息していたり

 

ローズを作れば、ほかの土地ではまねができない
香りが立ち上って、そのローズ欲しさに他国から侵略を受けるほどだったり

 

と、ブルガリアの大地からだけ産みだされる豊かさがあるのだとか。

 

そんなブルガリアの高品質な薔薇は
現在は世界中の香水やアロマテラピーの精油として用いられ

 

世界の消費量の約7~8割がブルガリア産だといわれています。

 

薔薇王国、ブルガリアでは薔薇に関する様々な研究も
行われています。

 

ブルガリア国立薔薇研究所の調べを見ると、その薬理効果の
多様性に驚かされます。

 

女性ホルモンのバランスや、アンチエイジングはもちろん
心臓病、動脈硬化、肝臓障害にまで・・・・!

 

ブルガリアローズ研究資料

 

実際に訪れた薔薇の谷では、

 

薔薇を生活のあらゆるところに取り込んで、

 

何百年も変わらない暮らしの中で

 

長寿と美容に役立てている女性たちがいました。

 

 

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パレードでバラを振りまく可憐な少女たち。

 

女の子には小さなころから母親が、おなかの調子が悪ければ
ローズウォーターを飲ませ、虫刺されやかゆみがあったり
日焼けをした後には肌に塗り、

 

おやつには薔薇のジャムを与え

 

素敵な女性になるための万能薬として用いています。

 

 

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そしてそんな薔薇を暮らしの中で役立てる方法は
何百年も前からこの地域に伝わり、変わることなく伝承されてきました。

 

ブルガリアに多くの伝承療法が存在し、残っているのは
アジアとヨーロッパに挟まれ、また古代の大国であったギリシャや
南方の国々とロシアに挟まれ、

 

東西南北のクロス地点だったから。

 

そしてその大地の豊かさゆえに、東西南北から攻め入れられ、
ローマ、オスマントルコ、旧ソ連に数百年にわたり
支配されてていたり、実質的な支配下にあり

 

そのため近代医学が発展せず、貧しい人々は
昔ながらの自然療法に頼らざるを得なかったから。

 

そんな悲しい歴史が皮肉にも、現代

 

世界から注目される伝承療法の宝庫を作り出したのです。

 

旅の一番の目的は、HANAオーガニックの製品に
主成分として使われているオーガニック・ローズウォーターの
生産者、エニオボンチェフ社を訪れるためでした。

 

車と一緒にジプシーたちの馬車がのんびりと走り
羊飼いや牛飼いたちが道路を横断する

 

のどかな風景の中に、100年の歴史を誇る

 

エニオボンチェフ社の製造会社はありました。

 

 

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私たちを迎えてくれたのは、若き社長のフィリップさんと、お母さん。
そして恥ずかしがって写真には映ってくれなかった
4歳の娘さん。

 

エニオボンチェフ社の歴史は100年だけど、実際には途中で
共産主義に移行する中で国から畑や製造工場を取り上げられ、

 

一時は休業に追い込まれていました。

 

それが約20年前。共産主義の時代が終わったときに
フィリップとお父さんが会社を買戻し、

 

以前と変わらぬ品質のローズを世界に届けたい、と
なんとか再建してこられたとのことでした。

 

 

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フィリップのおじいさんたちの家族写真。

 

 

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今でも残る、当時の生産管理帳。1929年のページ。

 

その道のりは決して短いものではなく

 

畑を一つ一つ開墾し、手探りでオーガニックをはじめ、

 

葉っぱ一枚一枚の虫を手で取り除き、

 

気の遠くなるような努力によって

 

一歩一歩、実現していったものでした。

 

今では大手のオーガニック化粧品メーカーの
主原料となっていたり、世界各国から
その品質の高さにぜひ取引したい、と声がかかるように
なりました。

 

それでもフィリップは、自分たちの苦労してきた歴史を振り返り

 

自分たちのこだわりに匹敵するこだわりのメーカーだけに
原料を供給したい、

 

数多く作れるものではないから、長く有機的に関係を作っていける
信頼できる人だけと取引がしたい

 

この方針を頑なに守っているため、断ることの方が多いとか。

 

 

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100年前から変わらない、銅製のローズウォーターの蒸留所。

 

 

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ステンレス製の第二工場でも、作り方は基本的に同じ。

 

エニオボンチェフ社の一番の特徴は

 

一般的なローズウォーターが

 

ローズを蒸留し、表層に浮かぶ一番効果なローズオイルを取り出した後に
残った蒸留水をローズウォーターとするのに対し、

 

一切、ローズオイルを取り除かず、そのままローズウォーターに混ぜ込んで
オイルリッチな非常に贅沢な状態のまま世界中に出荷している点。

 

ローズの薬効の一番優れたところはローズオイルにある、と
言ってよく、そのため1g1万円と言われるほど金よりも高い価格で
取引されています。

 

このローズオイルが他社の4~6倍以上含まれているのが
エニオボンチェフ社のローズウォーターで、

 

それはつまり、ローズの効能が4~6倍実感できる、ということ。

 

HANAオーガニックが
彼らのローズウォーターを選んだのも、その点が一番大きな理由でした。

 

ただ彼らを見ていると・・・

 

エニオボンチェフ社のローズウォーターを
HANAオーガニックに配合してお客様に届けたい理由は、

 

そんな機能的なこともさることながら、

 

このブルガリアの大地の独特な力と、そこから生み出される
ローズという素晴らしい恵みを

 

なんとかこれからも継承していきたい、
作り、伝えていきたい、という情熱と

 

そこから生み出される言葉では説明できない

 

豊かでみずみずしいエネルギーそのものを

 

ボトルに詰めて、お届けしているのではないか

 

そんな気持ちになってきます。

 

HANAオーガニックでは、そんなフィリップさんたちの
想いやローズの持つエネルギーをなるべくみなさんに
感じて頂きたい、との思いから

 

化粧水や乳液、シャンプー、トリートメントなど
精製水を一滴も使わずに、すべてフィリップさんの
ローズウォーターだけをベースに使っています。

 

毎朝、毎晩のお手入れの中で

 

私たちとつながるアジアの最果ての

 

神様に選ばれた大地に想いを馳せながら、

 

薔薇の恵みを味わっていただければ
嬉しい限りです。

 

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