肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

  • user
  • cart

2019.10.24

すいみんコラム#3 : 睡眠の実態は?平成29年度 国民健康・栄養調査より

このところ、「睡眠」についての話題や特集を以前より多く見かけるようになったと思いませんか?

医療にとどまらず、寝具はもちろんお菓子にいたるまで睡眠に関しての商品が次々と発表、睡眠へ需要は高まりを見せています。謳われる効能も、睡眠を促すものもあれば、質を上げてスッキリ起きる!といったものまで多種多様。

このような盛り上がりを目にすると、相対的に自分の睡眠はこれらを必要とするほど「良い」状態なのか「悪い」状態なのか、疑問に思うこともありますよね。

睡眠時間に関していえば、日本では2014年に厚生労働省より発表された「健康づくりのための睡眠指針2014」の中で「日本の成人の睡眠時間は6 時間以上8 時間未満の人がおよそ6 割を占め、これが標準的な睡眠時間と考えられます」と記されており、この6~8時間というのを一つの基準と捉えることが多いようです。

さて、それでは指針の出された2014年以降、昨今の睡眠の実態はどのようなものなのか、平成29年の厚生労働省「国民健康・栄養調査」の結果からその状況見てみましょう。

 

 

平成29年「国民健康・栄養調査」の結果より:1日の平均睡眠時間は?

気になる平均睡眠時間については、男女とも40~50代ではおよそ50%が1日の睡眠時間が6時間以下であるという結果に。厚生労働省も調査結果のポイントとしてこの部分を指し示し、とくに40代の睡眠時間の短さについて言及しています。60代以降になると平均睡眠時間が増える傾向にはありますが、全体平均としても女性は3人に1人以上が睡眠時間6時間以下で日々を過ごしていることになります。

 

 

平成29年「国民健康・栄養調査」の結果より:睡眠で休養はとれている?


さらに、その睡眠での休養の実感値も調査をされています。70歳以上を除くどの年代でも、29年の調査では前年に比べて「睡眠によって休養が十分とれていない」と感じる人の割合が微増、とくに40代では他の年代層に比べてもその割合が多く、およそ30%が睡眠による休養を感じていませんでした。

ショートスリーパーと呼ばれる人がいるように、睡眠時間の長さ=睡眠による休養の充足、とは一概に言えないのかとも思われますが、3人に1人が睡眠による休養を感じることができない状態では、「睡眠改善」市場の盛り上がりもさもありなん、というところでしょうか。

 

睡眠不足の悩みはよもや自分だけ、というものではなく、いまや国民全体のものといえるようです。短時間の睡眠で休養を取ることができる「ショートスリーパー」と呼ばれる人たちも確かに存在しますが、「筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)」の機構長である柳沢正司氏は「人間の脳は平均7時間睡眠を必要とする作り」「大人は平均7時間程度の睡眠が必要。個人差があっても殆どの人は6~8時間の間」と述べます。(https://astavision.com/contents/interview/2865

自分自身のためにもやはり6~8時間の睡眠時間を確保し、睡眠によって正しい休息をとる必要があるようです。まず寝ること、そうしてその時間を確保し、質をあげることでしっかり休息をとることのできる睡眠のための工夫を心がけていきましょう。

 

 

記事一覧

pagetop