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2019.11.25

すいみんコラム#9 : 体内時計を整える工夫で、良い眠りを!

睡眠や眠りの話題となると、「体内時計」という言葉を聞くことも多くあるでしょう。

生物が地球上で生き延びるために獲得してきた体内時計や生体リズム。このリズムにあった生活行動をするだけでも活力レベルが変わり、健康や美容には大きな改善をもたらします。

 

 

すべての生物に備わる体内時計

日が沈んで夜になると眠りに落ち、日が昇って朝が来ると目が覚める。この24時間のリズムは人間だけでなく、なんとバクテリアにいたるまで地球上の生物すべてに共通しています。生物すべてに備わっているこの「体内時計」は、地球の自転周期や太陽の影響と深く関連しているのです。
人間が宇宙と繋がるシステムともいえる体内時計は、脳をはじめ体のいたるところに存在しているもの。時計遺伝子を含む時計細胞というかたちで、睡眠、覚醒、自律神経の活動やホルモン分泌、体温調節などを司っています。

 

 

自律神経は日の光の強さと関係する


これら存在する体内時計の中でも、自律神経は私たちの健康や美容を考える上ではとても大切なメカニズム。私たちは朝、日の光を目の網膜から取り込むと、それが脳の視床下部に伝わり日中の生命活動の主体となる交感神経が高まります。体温や血圧が上がり、計算能力や運動能力が優れていき、アクティブに活動できる状態を整えます。
まただんだんと日の光が弱くなっていくと交感神経は弱まっていき、代わりに修復や再生を司る副交感神経が高まっていきます。体内時計に沿えば、夜間の睡眠時などはこの副交感神経が優位の状態となるのです。

 

 

交感神経優位の状態では良い眠りを得ることができない

私たちの健康や美容にとって特に重要なのは副交感神経で、日中にダメージを受けた細胞を修復し、新しく生まれ変わること助けます。「寝る子は夜育つ」と言われるように、副交感神経は全身をリラックスした状態に導くことで毛細血管を拡張し、身体の隅々の細胞にまで栄養と酸素を届け、肌を再生させ髪の毛を伸ばし、骨を成長させているのです。

ところが現代の私たちの生活は、夜遅くまでパソコンやスマートフォンの強い光を目に浴びていたり、ストレスを多く抱えていたり…と、常に交感神経が高い状態になっています。そのため眠りが浅くなったり、細胞が代謝しづらくなり疲れが残る、肌が年齢以上に衰える、抜け毛や髪の悩みが増える…などのトラブルが起きがちに。
くすみ、乾燥、吹き出ものなど肌の悩みが尽きない、疲れが取れないというような症状がある場合には、睡眠をはじめとして自律神経のバランスを整える生活習慣の見直しが大切になってきます。

 

 

光を調節して交感神経・副交感神経の切り替えを促す


前述の通り、「光」は交感神経・副交感神経のスイッチになっています。

朝は早起きして光をしっかり浴びる、夕方からは空の明るさに合わせて間接照明にする、夜間はスマートフォンなどのブルーライトを避けるなど、網膜への光の取り込みが体内時計に沿ってスムーズに行われるような工夫をしてみましょう。加えて、直接脳の視床下部に働きかける香りの力を利用して切り替えを助けるなど、副交感神経優位の状態を促がして良い睡眠をとり、細胞から新しく生まれ変わる力を高めていきましょう。

 

 

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