肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2021.5.21

宇宙の計らいで出会う、運命の植物たち(前編)

ふとある場所へと旅をしたくなって、思い立ったようにネットで予約、なんとか予定を調整して、引き寄せられるようにしてそこへたどり着いた。そんな経験はないでしょうか。

 

たとえばハワイへ。沖縄へ。北海道へ。

 

 

そして数日間その場所で過ごして帰路につくときに、思いがけない出会いや印象的すぎる出来事を振り返り、「あぁ、きっとこの土地に今くる必要があったんだな。呼ばれたんだな~。」なんて思う、という経験。わたしは大人になって数十年の中で、何回かありました。

 

 

 

製品開発をしていると、よくお客様やメディアの方々から「なぜこの製品を作ったのか。」「なぜこの成分を用いたのか」と聞かれることがあります。

 

もちろん、お客様からのご要望にお応えして開発を始めたり、研究者の方々からの提案がきっかけになることも多々あるのですが、前述のような「なんだか引き寄せられるようにして、その成分や技術者に出会ったから」というような、宇宙の計らいとでもいえるようなめぐり合わせがあって製品が出来上がることがあります。

 

 

たとえば2011年に、HANA ORGANICが誕生した時に出会ったエニオボンチェフ社のダマスクばら水。

 

たとえば10周年を迎える2021年に向けて、本当に女性たちを守ってくれるコスメを作りたいとが欲しいと思っていた時に出会ったクィンティス社の老山白檀。

 

 

「女性たちに、この素晴らしい植物の効能を届けてね!」と、天からの声が聞こえてくるような出会いでした。

 

 

 

今回と次回、2回にわたって、その運命的な植物と出会った時のお話をしてみたいと思います。まず今回はダマスクばら水から・・・。

 

 

 

 

HANA ORGANIC の一番最初の製品開発が佳境を迎えていた2010年。伝承療法を学び、アロマテラピーを学び、海外のオーガニックコスメ処方を研究していた頃。

 

化粧品の原料で一番容量を占める水にこだわって、肌や心に価値のあるものにしたい、と植物のハーバルウォーターをあれこれ探していたときのことでした。

 

 

研究所の方から、「林田さん、ローズウォーターがいいんじゃないですか。いろんなエビデンス(科学的根拠)もありますよ。」と奨められて、数社のサンプルが送られてきました。

 

 

でも実は・・・、私は薔薇の華やかすぎる香りが苦手で。ローズの精油もアロマテラピーで扱ってきてはいましたが、そこまで好きなものではありませんでした。

 

 

ノリ気もなく、なんとなく送られてきたボトルを手にして、香りをかいでいくと・・・

 

 

数本のうちのある1本をかいだ時に、「え!?なにこれ???」と、なんというのでしょう、ハリウッド映画で大げさに「Wow!!」と驚く女優さん並みののけぞり方で(苦笑)驚くものに出会いました。

 

 

その香りはまるで濃厚なマンゴーのような・・・それでいて清涼な草木のような・・・よくわからないけど目をつむって、とにかく鼻から肺をめいいっぱいに広げて、香りを吸い込めるだけ吸い込んで「はぁ~~~~っ・・・・・。。。」と気持ちの良いため息をつきたくなるような不思議なものでした。

 

 

いったいこれは何?なんで同じローズウォーターなのに、こんなにも違うの?すぐに研究所に問い合わせて聞いたところ、その1本だけが精油を取り除いていない特別なものだということがわかりました。

 

 

そして精油を取り除かないだけでこんなにも違うんだ・・・・と思い、ブルガリアのダマスクローズウォーターの効能や、その製造所・エニオボンチェフ社の製法や、ほかの精油との相性や相乗効果などを確認して、やはりとても優れているので採用しよう、と決定していきました。

 

 

 

でも実は、もう出会った瞬間から「あ、これを届けるためにわたしは HANA ORGANIC を作るんだな」という直観的なものがあったのです。

 

 

ただ人はなぜか、直観だけで突き進むことに不安や危うさを感じるものですよね。一生懸命あとから理屈で採用すべき理由をくっつけていっている自分がいました。

 

 

 

そしてその後も、その直観を確かめるようにしてブルガリアのエニオボンチェフ社を訪れ、代表のフィリップと会い、その人柄とダマスクばらへの愛情を知り、何度もやりとりをしていくうちに、この出会いは冒頭の旅のような宇宙の計らい、運命的な巡り合わせだったんだなぁ~という想いを深めていきました。

 

 

 

たった1本の小さなボトル。その中に詰められた特別なローズウォーターをかいだ瞬間の感覚。それまでに自分の脳が認識していたことを飛び越すような、はみ出すような、衝撃。それでいてわたしの本能なのか、魂なのかがものすごく欲していて、いつまでもかいでいたくなるような衝動。

 

 

ブルガリアの高い山々に囲まれた美しいバラの谷に立って、パワフルな大地から張り巡らされた枝を見ながら、そこに咲く可憐なダマスクばらの生の香りをかいだ時、その風景も生花のエネルギーもすべてが1本のボトルに閉じ込められていたんだなぁ、ということがわかりました。

 

 

できることなら、その場でダマスクばらをむしゃむしゃと食べてしまいたいくらいの衝動がわいてきていました。そのくらいに現代の日本に生きるわたしに足りない何かを、ダマスクばらは補ってくれる感じがしました。

 

 

わたしはなんでこんなにもダマスクばらを欲するのだろう、遠い土地の植物がなぜこんなにも近い感じがするのだろう・・・・その時にはその答えは理屈ではまだわかりませんでした。

 

 

 

 

その後にさらに詳しく調べていくうちに、実はバラの原種はヒマラヤ付近で生まれ、日本にもかなり古くから原種に近いバラが自生していること、ダマスクばらはその流れを受け継いだ原種に近いオールドローズの一種だということがわかりました。

 

また、数千種類ある有用植物の中でも、唯一無二といってよいほどの歴史と各地の伝承療法の中で使われてきて、特に女性にとってはその存在そのものと響き合うような特別な植物であることもわかりました。

 

 

 

 

 

 

そしてそれから10年。わたしと同じようにして、HANA ORGANICを通じてダマスクばらと出会った女性たちが、その香りをかいだ瞬間の表情を見ていると、あぁ、今このときに、わたしたちはこのダマスクばらと出会う必要があったのだなぁ、としみじみと感じます。

 

 

ほかの植物にはない euphoria(多幸感)に導いてくれるダマスクばら。環境や条件に左右されない内側から満ちていくように感じる幸福感は、2021年の今、わたしたちがさらに求めているものになっています。

 

 

 

 

ブルガリアでは一年にたった1週間だけ花開くダマスクばら。今年もそろそろ花が咲き、ロマ族(かつてジプシーと呼ばれた移動型民族)たちが明け方に歌を歌いながら花摘みをする季節が来ました。

 

アジアの西端のブルガリアから、東端の日本へ。宇宙の計らいで届いたこの不思議な植物の恵みを、ぜひ味わってみてください。

 

 

 

 

 

HANA ORGANIC 創設者 林田七恵
1975年生まれ。20年以上にわたって化粧品開発・美容健康の情報発信を行ってきたHolistic Care探求者。2011年HANA ORGANIC創設、現在は夫と小学生の男の子と共に福岡在住、糸島の自然の中でフラの探求も行っている。

 

 

 

 

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