肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2013.4.23

化粧品の選び方

こんにちは、開発者の林田です!

 

もうすぐゴールデンウィーク、花々が咲き誇り
一年で一番気持ちの良い季節ですね!

 

解放的になってお外に飛び出すと、わわわっ、
意外と肌にちくちくと指す紫外線にビックリ。

 

気温はまだまだ低いですが
一年の中で紫外線量のピークの時期にそろそろ突入します。

 

しっかりとUVケアをして、安心して自然の中で
楽しく過ごしたいですよね。

 

HANAオーガニックでは残念ながらまだUVの
取扱いがないのですが、どういうものを使えばいいですか、
というお問い合わせを頂くことが多いです。

 

そこで今回は、UVの選び方と、さらに一歩踏み込んで
UV以外でも一体何を基準に化粧品を選べばよいのか、
HANAオーガニックが考える選定基準について
お話をしていきたいと思います。

 
organic013
まずUVについて。

UVケア化粧品というとやはり肌への刺激が強いイメージがあったり
肌が荒れた経験がある方も多く、みなさん製品選びにはとても
慎重になるようです。

 

製品選びの基準は、ベースとしてはできる限り石油由来成分を
用いないオーガニック処方のものを選ぶことをお勧めしますが
オーガニック処方のものでしっかりとしたUVカット効果を
見込めるものもまだまだ少ないのが現状。

 

(とはいえ、かなりのレベルの製品が出てきていますから
諦めずに自分に合うものを探してみてくださいね。林田のブログなどでも
随時情報発信していきますので覗いてみてください。)

 

今回は一般の化粧品の中から選ぶ際にどんなことに
注意をすればよいかを書いてみたいと思います。

 

■1■ 紫外線吸収剤を使っていないこと

UVカットを実現する成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の
2種類があります。

 

紫外線吸収剤は化学的な作用で紫外線を吸収して肌に通さないという
成分を用いています。

 

代表的な成分は、「メトキシケイヒ酸オクチル」や「オキシベンゾン」、
「t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン」などがあります。

 

これらの成分は紫外線を吸収し分解する化学変化を起こす過程で
肌への刺激が報告されており、肌に弱い人は肌が赤く炎症を起こすことも
あります。

 

炎症はメラニン色素の生成を促してしまうため、せっかく塗った
UVカット化粧品がシミの原因になるということもありえます。

 

紫外線吸収剤無添加のものを選びたいですね。

 

ちなみにもう1つの紫外線散乱剤は、物理的に白い粉を肌の上に載せて
紫外線を反射させる働きをします。
代表的な成分は「酸化チタン」や「酸化亜鉛」。

 

オーガニック化粧品の成分としても認められているもので
肌に刺激が少なく紫外線を跳ね返してくれる働きがあります。

 

 

■2■ ナノ化していないこと

 

次に基準にしたいのが、酸化チタンや酸化亜鉛の種類の問題になります。

 

酸化チタンや酸化亜鉛は肌の上に白い壁を作って紫外線を跳ね返す
働きがありますから、どうしても塗ると肌が白くなります。

 

一昔前までは、一生懸命伸ばさないと顔が真っ白になることも
あったかと思います。
ところが最近のUVカット化粧品はすーっと伸びて、白くならない。
これはなぜでしょう?

 

実はこれは酸化チタンや酸化亜鉛をナノ化して、非常に細かい微粉末に
しているからなのです。

 

ナノとは百万分の1ミリ。このサイズになるとものによっては
真皮層に達することもあることが報告されています。

 

酸化チタンや酸化亜鉛は天然のものとはいえ、肌にとっては異物である
鉱物。肌内部には浸透させたくないですよね。

 

ちなみにナノ成分は世界的なオーガニックコスメの認証基準では
使用を禁止しているところが多いです。

 

少し使いづらさはありますが、肌の上で留まってくれるナノ化していない
UV剤を選びたいですね。

 

 

■3■ もう1つはちょっと落とし穴に注意、というような情報を

 

みなさんUVの選定の時には、SPFとPAを基準にしているかと思います。

 

UVは肌を黒くする働きのある紫外線B波をどのくらい遮るかの指数。

 

PAは肌の真皮にまで到達してシワ、タルミの原因を作る
紫外線A波をどのくらい遮るかの指数。

 

生活紫外線と呼ばれる日常生活における紫外線対策であれば
SPF30、PA++くらいを目安にされているかと思います。

 

ここで一点、落とし穴に注意しなくてはいけないところがあります。

 

それが、塗る量。

 

SPF50のUVカット化粧品を塗っても日焼けすることが
あるのです。それはなぜでしょうか。

 

実は。
SPFは1平方cmあたり2mg塗った場合を
前提に測定しています。ここに落とし穴が。

 

1平方cmあたり2mgというのは結構な量で、
顔全体だと0.8gくらい、500円玉大をたっぷりと使うことが前提と
なっています。

 

出来る限り薄く、白くならないように伸ばす女性が多いと思いますが、
その塗り方では測定の前提となった量に足りずSPF値は期待できない、
ということなのですね。

 

最近のUVカット化粧品は伸びも良くなりましたから
500円玉大の半分も使えば十分に顔全体に行きわたります。

 

そうなると算定値の半分ですから、SPF50の化粧品なら
SPF25の効果しかなくなる、ということになります。

 

また室温18℃~26℃の室内で測定されるため、
日焼け止めが汗などで落ちることは想定されていません。

 

ですから、落ちにくいものを、たっぷりと塗らない限り
効果は何分の一にもなってしまう、ということなんですね。

 

UVカット化粧品を選ぶ際には、
前述の紫外線吸収剤無添加、ナノ化成分を使っていないこと、と加えて
落ちにくい形状(乳液やクリームタイプ)を選ぶことが大切になってきます。

 

 

さて、最後に。

 

■4■HANAオーガニックが考える化粧品の選定基準とは何か。

 

それは、体内に入る可能性を考えられて作られているかどうか
ということになります。

 

経皮吸収という言葉があるように、私たちの身体は
皮膚からも体内に吸収する経路を持っています。

 

心臓や喘息の薬が絆創膏のように皮膚に張るだけで
血中に入っていくように、ちょっとした工夫で皮膚から体内に
薬物を送ることはできるのです。

 

私たちの肌は単なる皮ではなく、生きた生命活動を行っている臓器です。
化粧品は生命体にとっては異物。
異物は排除しようと体は反応しますし、度を過ぎればアレルギーが起こったり
排出機能自体がマヒすることも起こります。

 

ですからできる限り浸透しない化粧品、
浸透したとしても体内に留まり悪さをする恐れのない化粧品を選ぶことが
大切になります。

 

今まではどれだけ肌に浸透するか、を基準にしてきた方も多いと思います。

 

肌に浸透すればするほど、確かにメイク効果的な即座の質感は変わります。

 

ただそれで肌本来の機能を損ねていては本末転倒ですよね。

 

肌表面の汚れ、乾燥、酸化、紫外線害といったものからお肌を守ってくれつつ
肌の機能、身体の機能を邪魔しない化粧品。

 

そんな良質なものを選ぶ目を身につけていきたいですね。

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