2020.7.16
製品に配合しております成分「タルク」に関しまして。
いつも HANA ORGANIC をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
みなさま、タルクという成分はご存じでしょうか?
簡単に言うと、石を細かくした天然成分です。古代より、おしろいやメイクアップの原料として使用されてきました。
肌への密着感が出てよれにくくなり、発色効果を高める効果があるため、HANA ORGANIC のウェアルーパウダールーセント、ウェアルーカラーヴェールにも使用しております。
このタルクという成分がたびたび問題視され、ご心配のお声をいただくことがあります。
そこで今回は、さまざまな情報が飛び交う中、何を信じてよいのか分からなくなることがたくさんありますが、ご安心して HANA ORGANIC の製品をお使いいただくため、タルクの安全性についてお話させていただきます。
タルクにはさまざまな成分のものがありますが、HANA ORGANIC が使用しているタルクは、含水ケイ酸マグネシウムが主成分です。
肌に塗布することで肌を傷つけることはなく、また、肌のバリア機能よりもタルクの粒子のほうが大きいため、肌の内側に侵入することはありません。
世界保健機関(WHO)の一機関である国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)ではタルクについて、「ヒトへの発がん性については不十分な証拠しかなく、実験動物についても不十分又は限られた証拠しかない」として、5段階評定のうち下から2段階目のグループ3(ヒトに対する発がん性について分類できない。(Not classifiable as to its carcinogenicity to humans))に分類しています。
この5段階評価による分類を例示したのが下の表です。
例えば、【グループ2A】には、65℃を超える暑い飲料や過度な労働も入っており、グループ3(ヒトに対する発がん性について分類できない。)に属しているタルクの安全性がおわかりいただけると思います。
またタルクには発がん性があるのではないか、という心配のお声も頂いておりますが、表にあるようにアスベスト(石綿)には発がん性があり、基準値以上のアスベストを含むタルクに曝露(肺に吸い込むこと)した場合の発がん性が認められています。
しかし、タルク自体の発がん性は、カフェインやお茶などと同じ評価の【グループ3】、極めて低いとされており、タルクの安全性がおわかりいただけると思います。
問題となるのは、発がん性の高い(表中グループ1に該当)アスベストを含んだタルクがあることですが、日本では2006年に、アスベストを含むタルクの製造、輸入、譲渡、提供または使用が禁止されました。
同年10月16日に厚生労働省が発表した薬食審査発第1016002号「タルクの品質管理について」では、ベビーパウダー等医薬品等には石綿含有率0.1%以下のタルクの使用を用いることと記述されております。
弊社で使用しておりますタルクは化粧品に添加するため、アスベストフリー※のタルクを使用しており、現時点では安全性に問題はないと考えています。
※含有率0.1%はアスベストの検出限界値であり、この値以下に適合したタルクをアスベストフリーとしております。
また、一般に国内のタルク製造工場では、基準値を超えるアスベスト含有のタルクの製造は禁止されているので、ご安心していただければと思います。
HANA ORGANIC では「10の約束」に基づいて成分を配合しております。
今後もお客様へ安心して商品をお使いいただけるよう、引き続き配合成分については最新の情報の調査、および研究を進めてまいります。
今回のタルクに関してのご不明点や、商品・成分に関してなど、ご遠慮なくご相談くださいませ。
HANA ORGANIC お客様相談室
受付時間:平日 11:00~16:00
電話番号:0120-052-986
該当商品
ウェアルーパウダールーセント
ウェアルーマルチアイズ
参考サイト
・化粧品に含有されるタルク中のアスベスト
(2009,中村、宮本ら)
・厚生労働省(2006)