肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

  • user
  • cart

2022.1.28

メイクは、もっと自由だった。ーメイクの起源を紐解くー

2月1日に新発売となる「ザ パレット」の開発背景第二弾。開発者の林田が、メイクとはそもそも何なのか、メイクの起源を紐解いたら今まで知らなかった秘密がたくさん隠されていた、というお話です。

普段何気なくしているメイクの起源を一緒に覗いてみましょう。

 

 

なぜメイクが苦手だったのかが判明。

 

みなさまこんにちは。HANA ORGANICの林田です。

 

今日は開発背景として、それを知ったことで私自身の考えががらりと変わった「メイクの起源」についてお伝えしたいと思います。

 

前回のコラムでも書いたのですが、長年化粧品開発をしておきながら私自身はずっとメイクが苦手でした。現在 HANA ORGANIC にあるような、肌の色を整えたり、眉の形や陰影を調整したり、血色感を与えたり、というベースメイクは、わたしの不調時を助けるものとして役立つとは思っていましたが、本来の美しさは素の顔にあるという思いがあり、特にカラーメイクには向き合ってきませんでした。

 

そんな中、コロナ禍となり鬱々と気分も晴れない中で何か私達を元気づけるものを作れないか、と探していったときに辿り着いたのが「色」でした。

 

私達人類は閉塞感のある状況に直面した時、色やカラーメイクを使って乗り越えてきたという歴史を知り、これはメイクとちゃんと向き合わなければと思いました。

 

 

 

もしかしたら、私と同じように色を用いたメイクはちょっと苦手と感じる方もいるのではないでしょうか。

 

メイクの起源をたどっていくなかで気付いたのは、今のメイクがあまりにも狭い範囲でしか捉えられていないということでした。

 

流行りの顔を提示されて、そのために次々と新しい新色を試したくなるような仕掛けに違和感を感じたり、不器用だから上手に遊ぶことができないことが、カラーメイクが苦手な原因でした。

 

 

 

メイクは生きるために必要ないろんな意味をもっていた

 

メイクの起源。紐解いてみると、なんと私達は衣服を身に着ける前、3万年以上前から顔や体に色を塗る化粧をしていたそうです。体毛をなくし、裸の肌をさらすようになってすぐに肌の保護のために、そして目に見えない邪悪なものから身を守るための魔除けの目的でメイクが始まりました。

 

ウィルスなどの微生物の存在を知らない頃に、五感をフル活用して身を守ろうと手にしたものが、色・メイクだったのです。

 

現代では色の効能も随分と解明され、色とは光の波長であり、その長さによって生物に様々な作用をもたらすこともわかってきました。

 

 

 

赤外線や紫外線に殺菌作用があったり、植物の成長を促す作用があることを考えると、同じ光の波長である色にも何かしらの作用があるのは当然なのかもしれません。

 

わたしたちの肌にも、この光の波長を察知するセンサーがついていて、肌に赤い色を塗るとバリア機能の回復が促進され、青い色を塗ると回復が遅くなることがわかってきています。

 

 

また精神的な意味では、メイクや服飾を研究している大阪大学名誉教授・鷲田清一さんは著書で次のように述べています。

 

「コスメティックや装いもまた、宗教における修行や瞑想や舞踊(トランスダンス)などと同じく、じぶんの目に見えているもの以上のものを掴もうとする感覚技法であり、そのために身体という、世界を感受する器官そのものをさまざまに変換する操作としてあったのです。

 

身だしなみや身づくろいの技法であるコスメティック(cosmetique)は、もとはといえば宇宙的=コスミック(cosmique)な意味で浸されていたのでした。」

 

 

 

森羅万象ともっと響き合いたいという根源的な欲求が、メイクを生み出したというのです。コスメの語源はコスモス(宇宙)にあるという話は聞いたことがありましたが、瞑想や舞踊ともその根源が同じだったというのは驚きですね。

 

 

 

メイクをもっと自由に。

メイクの起源は森羅万象と響き合う歓喜や、自然への畏れと感謝から始まり、その後、どの集団に属するのかを表す目的や、異性を惹きつける目的という現代でもなじみのあるものへと発展していきました。

 

モテ顔、流行の色、ビジネスシーンでは、ママとして、など、メイクは現代においては社会の中で人間関係を維持する目的へと範囲はぐんと狭くなりました。

 

 

本来のメイクは、人間だけでなくわたしたちを取り囲むすべてのものと響き合い、もっと自由にわたしのエネルギーを高め解き放つものだったはず。

 

そんな本来の意味も含めた「わたしのための自由なメイク」を作りたい、そう思ってたどり着いたのが地球の大地から生まれたマザーカラー、赤・青・黄の原色で自ら好きな色を生み出すザパレットでした。

 

 

次回はこの色の持つ意味、力について、お伝えしていきたいと思います。

 

 

記事一覧

紹介された製品

pagetop