肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2022.6.10

髪に秘めた女心に寄り添いたい。「ヘアケア製品」を作った理由(わけ)。【後編】 それぞれの開発背景

 

 

前半≫髪に秘めた女心に寄り添いたい。「ヘアケア製品」を作った理由(わけ)。【前編】 白髪にまつわるジレンマ

 

白髪染めの悩みを直接的に解決するような製品の開発に苦戦する中、最初に開発したのが毎日のケア製品である、リセットシャンプーと3WAYトリートメントパックです。

 

髪染めには、ヘナなどケミカルな成分を使わないものもありますが、HANA ORGANIC のお客様でもヘナを使われている方は5%くらいでした。聞いてみると、ヘナではどうしても髪色を自分に合わせられなかったり、近所にヘナを扱う美容室がないという理由で、やはり美容室に出向いてケミカルな染毛量で染めるという方が多くいらっしゃいました。

 

忙しくて時間がないなか、美容室に通い髪染めをする。その生活のなかでも、なんとか気持ちよく過ごしていただくことができないだろうか。そう考えて開発したのか3WAYトリートメントパックでした。この製品の特長は何よりも、頭皮のパックができるということにあります。

 

 

 

 

3WAYトリートメントパックを作った理由(わけ)。

 

 

通常のヘアトリートメントやヘアクリームは死んだ細胞である毛髪のことを重視しているため、生きた細胞である肌に塗るものとしては作られていません。そこで、通常ではシリコンなど、スタイリングのための成分が多く配合されます。

 

一方、3WAYトリートメントパックは、髪の毛をしっとりさせてまとめやすくするキープ力は植物オイル等の天然成分で適度に保ちつつ、スキンケア製品と変わらないくらい、肌に塗り、ケアをすることのできる処方で作っています。

 

白髪染めをした後、とくにピリピリしたというときに、クリームを頭皮に揉みこんでください。白髪染めをした頭皮は、肌で言うと日焼けして真っ赤になっている状態に近いもの。頭皮は非常に鈍感なので、美容室から帰ってきてしばらくすると痛みが治まったような気がして、ほったらかしてしまいます。

でも、お肌のダメージは繰り返しているとどうしても蓄積していきます。ぜひ白髪染めをして帰ってきた日には3WAYトリートメントパックを頭皮に塗り込んでいただいていて、頭皮のケアをしてあげてください。

 

頭皮パック後は洗い流して使用します。通常のインバストリートメントとしても、またアウトバスでもヘアクリームとして使えるので、髪のパサつきがあるところに塗ることで頭髪のケアも一緒にしていただくことができます。

 

もう一つ、頭皮を守るための裏技を紹介します。

 

それは、髪染めをする前に、3WAYトリートメントを頭皮に塗ること。今日美容室に行くという時に、トリートメントで頭皮をしっかり揉みこんで、余分な分はヘアクリーム代わりに髪になじませて髪をまとめたスタイリングで出かけます。

 

このトリートメントが頭皮に塗ってあるだけでも、白髪染めのダメージをブロックすることができます。塗っていたら髪の毛が染まらないのでは?と思うかもしれませんが、ケミカルのジアミンの髪染めは非常に強く、ちょっと塗ったくらいで髪の染まり方が変わるということはありません。そのため、事前のトリートメントは染まり方の邪魔をせずに頭皮の保護にも使えます。

 

3WAYトリートメントパックの特徴的な成分は、コンフリーという植物です。コンフリーエキスは、もともとは美容師さんの手荒れ用に開発された成分です。ケミカルの薬剤を常に扱う美容師さんは肌荒れに悩まされている方が多くいます。酷い方は接触性皮膚炎だけでなく連鎖的な皮膚炎になると、薬剤が直接当たる手先だけではなく、炎症が連鎖して腕の方まで荒れていってしまうことも。

 

そんな手荒れに悩む美容師さんの肌のために開発されたのが、このコンフリーエキスでした。3WAYトリートメントパックは髪を美しく保つためにも、そして頭皮を健やかに保つためにも使っていただきたいという思いで作りました。

 

本当は永久に染まって天然のものが作りたい。それが理想ですが、残念ながら今のオーガニックの技術ではそこまで行きつくことができません。けれども、やはり「髪を染めたい」という女心に対して、「染めない方がいい」なんてことは言えません。それであれば、毛染めの前にカバーをして守り、帰ってきたら頭皮をいたわるためのケアをしてあげる。避けられない毛染めの習慣と心地よく付き合っていくための製品です。

 

 

 

 

リセットシャンプーを作った理由(わけ)。

 

 

リセットシャンプーも、発想は同じです。

 

コンフリーを始めとした生薬などの抗炎症成分をふんだんに使用して、洗う時も頭皮と髪をいたわります。HANA ORGANIC では「洗顔」が最も大事だと考えます。洗浄する・落とすという行為は、気をつけないと肌に最も負担がかかることです。それは頭皮も髪も同じ。髪がサラサラになる・きしまないということはとても大事ですが、その髪が生まれるのは頭皮です。髪のためにも、頭皮に優しいシャンプーを使っていただきたいと思って作ったのがリセットシャンプーでした。

 

不要な汚れは落としながら、その洗浄剤から全てこだわって、どれだけ頭皮にマイルドなものにするか。その点に強くこだわりました。

 

ただ、同じようにこだわったのが髪への負担です。シャンプーをしながら髪がもつれてしまうと、毛髪のダメージにもつながります。このもつれをなるべく防ぐために、リセットシャンプーでは1%だけ、半合成の界面活性剤を配合しています。石油由来の成分と植物由来の成分を半分ずつを組み合わせた、コカミドブロピルベタインという成分です。

 

HANA ORGANIC では創業の時から作った100%天然のピュアリシャンプーという全身シャンプーがありますが、身体には問題がなくても髪がどうしてもきしんでしまうこの製品と比較しても、半合成成分を1%入れただけで髪の指通りが全く変わってきます。

 

半合成成分のコカミドプロピルベタインですが、オーガニックの世界的な認証期間であるエコサートに認定されており、実は天然という扱いをされることがあるほど、肌にとって安全で、非常に優しい成分です。

HANA ORGANIC では天然99%でもオーガニック規準を守っているということを皆さまに安心していただけるように認証マークも取得しています。

 

オーガニックを使いたいけど使い心地が不満という皆さまにも、毎日安心して心地よく使っていただけるシャンプーです。

 

 

 

 

カラーコンディショナーを作った理由(わけ)。

 

それから2年後、2020年にカラーコンディショナーを開発しました。

 

ヘアケア製品の検討当初から、本当は髪染めを HANA ORGANIC でも提案したかった。永久に染まるものではありませんが、それでも女性の髪悩みの解決に一歩大きく前進することができました。

 

カラーコンディショナーは、いわゆる市販で売っているヘアカラートリートメントとタイプとしては同じように、着色剤を髪に吸着させて色を付けるものです。「落ちない口紅」のように、「落ちないメイク」にかなり近いものだと考えていただけます。色を付けるだけなので、何回か髪の毛を洗う程度では色は落ちないけれど、一週間くらいすると落ちてきます。

 

本製品では、そのカラー剤に、強力なジアミン色素とは異なりなるべく肌ダメージの少ない塩基性のケミカルの色素を5%程使用しています。ただ、カラートリートメントは髪を染めるときに地肌も付きますし、それから30分時間を置く必要があり、頭皮と髪にはかなり付着します。そこを何とか頭皮に優しいものに替えたい。そう考え、メーカーさんと開発をして残りの95%を全て天然成分に置き換えるというチャレンジをし、ようやく実現しました。

 

もちろん白髪だけではなくて、20代のスタッフも使っています。毛染めで髪色が明るくなりすぎたというときや気分転換をしたい時、アッシュブラウンを使うと自然な色味でトーンを落ち着かせることができます。どの世代の方でも髪色をコントロールしたい時に使っていただける製品です。

 

香りはシャンプーと同じ花精油の香り。ツンとする毛染め特有のにおいもなく、これを塗ってお風呂に入るとアロマテラピーのように香りを楽しんでいただけます。

美容室と美容室の合間に。3週間に1回は行かなくてはいけなかった美容室を、カラーコンディショナーを使って頻度を減らして、ケミカルカラーをする間隔をできるだけ伸ばしてあげるだけでも、頭皮の負担が変わります。そうすると、自宅でのカラーも根元だけで楽になりますよ。

 

 

カラーコンディショナー使い方のポイント

・乾いた髪に塗ることで、染まりが良くなります。

・30分しっかり置きます。上からラップをまくことでより染まりやすくなります。

・使い始めは3~4日連続で使用して色を重ねていきます。そこから先は、髪質にもよりますが、基本的には1週間に1回程度でも大丈夫です。 

 

 

これから梅雨に入ると、髪のスタイリングが決まりづらかったり、うねりが出たり、いろんな悩みがでてくる季節です。ぜひ梅雨入りの頃、髪に気持ちが向く時期に、自分の髪と向かい合う時間をとっていただけたらと思います。 

 

 

 

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