植物で白髪を染める「ヘナ」

2020年1月19日、東京にて第3回目となるヘアケアセミナーを開催しました! 昨年の9月にも東京で開催、ご好評を頂いた、「HANAオーガニック ヘアケアセミナー」(その時の様子はこちら)。

今回も、毛髪診断士であり美容エディターの<伊熊奈美さん>にお越しいただき、

今こそ!持続可能な白髪ケア ~植物染料「ヘナ」という選択~

と題して、今、白髪ケア界ににおいて注目を集めている「ヘナ」について、「ヘナとは何?何が良いの?悪いの?どうやって使うの?」…などを中心にお話をしていただきました!

最近はコスメ雑貨店などでもチラホラと見られるようになってきたヘナ。

自然派の白髪染め、天然植物の染料として、興味はあるけどよく分からなくて…という方も多いのではないでしょうか?

そのような疑問にヘナ愛用者の伊熊さんがご自身の体感も交えてお話をしてくださいました。

また、ヘナといえばインド産というのが一般的ですが、実は国産のものがあるとのこと。その注目の国産沖縄ヘナを用いてのヘナ染め実践デモンストレーションなど、盛りだくさんの内容となった今回。

その様子を少しだけお届けいたします!

なぜヘナで染めるのが良いの?

今回のメインテーマである「ヘナ」。

染毛剤として使われているヘナというのは葉っぱの部分が使われていて、ミソハギ科に分類されます。 インドのものが一般的で、ラジャスター地方のものが最高級と言われています。

しかし、実は日本にもヘナを生産しているところがあるんだそう。それが沖縄だというのです。

そこで今回は特別に、沖縄県中頭群北中城村でヘナを栽培、またヘナサロンMA(エムエー)の運営をしていらっしゃる、呉屋盛夫さんと島あけみさんにお越しいただきました。

〈ヘナサロンMA 島あけみさん〉

呉屋さんと島さんが経営するのは「EMウェルネスリゾートコスタビスタ沖縄ホテル&スパ」( https://www.costavista.jp/ )という少し大きなホテルの中にあるサロン。

こちらは「EM」という沖縄発祥の有機農法スタイルを食事から掃除まで取り入れているとても珍しい施設です。この農法で育てたヘナによるヘナ染めをメインとするのが島さんが施術をされているサロンです。

今回お話しいただいた伊熊さんもこのサロンでヘナ染めをされたことがあるそうです。

伊熊さん、島さんがおっしゃる、「なぜヘナで染めるのがいいのか」に対する答えは、

  • 頭皮と体への作用がやさしい
  • ヘアケア作用がある
  • 白髪ケアができる

伊熊さん曰く、

「やはり頭皮と体への作用が大変やさしい、というのはヘナにしかない強みですね。ただ良いっていうだけじゃなくて本当に頭皮と体にいいものがてんこもりというか。余分な皮脂や過酸化脂質を除去して頭皮環境も良くしてくれます。こういう作用が自然にあるって不思議だなって思うくらいです。」

(左:国産沖縄ヘナ/右:同じくアイ(インディゴ))

しかし、どんなにヘナが“自然のもの”“体にも頭皮にも良いもの”としてヘナ染めに興味を持っても、独特の赤っぽい色に染まるのでは?となかなか踏み出せない人は多いですよね。

ですが白髪が100%でないかぎり、はっきりとした赤色には染まらないそうです。

実は伊熊さん、白髪率が40%くらいあるとおっしゃっていましたが、とてもそうは見えないきれいな髪ですよね!

伊熊さんの場合は赤っぽくならないように、ヘナにアイ(インディゴ)を混ぜてダークに染まるように調節されているんだそうです。

伊熊さんはさらに“ハイブリッド”として、一番外側はメッシュでアルカリカラーを混ぜているそうです。

ヘナの色味や使い方をコントロールすることで、好みの髪色に仕上げることも出来るのですね。

いよいよ!島さんによるヘナ染めを実践!

ヘナは100%天然のものではありますが、ヘナ染めをする前には、パッチテストは必ず行う必要があるそう。一部の方にはアレルギー反応があるようで、絶対にアレルギーがないとは言えないそうです。

さて、今回はショートヘアのモデルさんに、島さんの手でヘナ染めをしていただきました。

今回のモデルさんの希望は“ダークに染め上げること”。そのため、「ヘナ」に「アイ」を混ぜ、赤みがなくなるよう、ブレンド。

そのブレンド粉末を水溶きをし、それを直接頭皮と髪の毛に塗ります。

そしてそのままタオルで包んで置くこと約40分。

仕上がりを楽しみにしながら、自分でヘナ染めをするときの疑問や注意点について伺いました。

ヘナは自分で染めても大丈夫?サロンで染めるべき?

白髪の量によって、仕上がりの赤っぽさだったり茶色っぽさは変わってくるため、色の調節は自分では難しいこともあるそうで、

伊熊さんのおススメはヘナに理解のあるサロンを時々は利用しながら、その合間は自分で染める、というやり方。

サロンにも定期的に行くことで自分の髪の毛の状態も教えてもらえるので、一番安心はできますよね。

自分でヘナ染めをするときに気を付けることは?

最近の市販の髪染めは泡タイプのものが多く、自分でも簡単に染めることができますよね。しかし、ヘナは髪の毛一本一本に対して全方向からちゃんと塗らないと、しっかり染まらないんだそう。だから、一本、一束を360度全方位から塗る必要があります。

もし自分でヘナ染めをするときは、そのあたりに注意してチャレンジするといいですね!

ほかに気を付けることは?

ヘナ染めすることは出家するようなものだ、と伊熊さん。

ヘナの色はものすごく抜けにくく、アルカリカラーに戻らない覚悟が必要なんだそう。

美容師さんに、ヘナ染めをしたあとにもう一回アルカリカラーをしたいとお願いしたら、もっと強い薬剤を使わないといけないようです。

「せっかくヘナで髪がしっかりと強くなってきれいになっても、またアルカリカラーで染めると髪を痛めることになるので、もう戻らない気持ちで…出家する気持ちで(笑)、ヘナ染めをするのがいいかな、と思います。」

伊熊さんはヘナに変えてから2年経ったとおっしゃっていましたが、髪がとてもきれいで一本一本が丈夫でしっかりとしていました。

ヘナ染めの仕上がりは?

さて、実践中のヘナを落とします!

ヘナを流すときには、2~3日は泡を使わず頭皮中心にしっかりすすぐことが大切とのことで、今回もお湯でしっかり流しただけ。泡のたつシャンプーなどは避けた方が良いそうです。

根元から、すっかり染まりました!赤っぽくもなくて、きれいな色が出ています。

3日ほど経つともっとしっかり色が出るそうです。

ヘナのトリートメント効果か、シャンプーもトリートメントも使わず、ドライヤーで乾かしただけにも関わらず、つるつる、サラサラの髪でした。

最後に伊熊さんがヘナが現代に必要だと思う理由を3つ挙げてくださいました。

  • 染毛により起きがちな刺激性・アレルギー性の接触皮膚炎が起きにくく、頭皮と体にやさしい
  • 他に何もしなくても常に美髪
  • 生分解性100%

…ということ。

肌にも頭皮にも髪にもいい。

自然の植物なので、生分解してまた自然に還っていく。ヘナはとてもサスティナブルな染毛剤なんです。

いかがでしたでしょうか。

今回のセミナーはヘナ染めの実践デモンストレーションがあったことから、みなさんセミナーの後も自分で染めるためには、というテクニックやワンポイントアドバイスを伊熊さん、島さんに詳しくたずねておられました。

島さんはお客様それぞれの髪色から、ヘナとアイの割合を診断も。

予定時間を1時間オーバーするほど大盛り上がりだったヘアケアセミナー。

HANAオーガニックでは今後もこのようなセミナーを開催したいと考えています。どうぞ、次回開催をご期待ください。