出産後脱毛。最大半分近くが抜けてしまうことも。対処法は！？

夜泣きに3時間置きの授乳と、心身共に疲れ果ててしまう新生児育児。そんな中、ふと鏡を見ると生え際や頭頂部の地肌が目立つ…。出産後のママを襲う髪の毛の危機が産後脱毛症です。日本毛髪科学協会のテキストによると、産後２～5カ月ごろから始まり、激しい場合には頭髪の45％の髪の毛が抜けてしまうことも。女性ホルモンの影響によって起こる産後脱毛症。原因と対策を知って、不安を取り除きましょう。

 

 

▼ 出産後の脱毛は当たり前。それでも不安になる気持ち。

 

シャンプーをしているとき、髪の毛がゴソっと抜けた・・・、生え際が産毛みたいになって地肌が透けて見える・・・。出産を経験したことのある女性なら、誰もがハッとしたことがある産後の抜け毛。2人目、３人目ともなれば、時間と共に元に戻るはずと思えるものの、第一子出産の際には不安になるのではないでしょうか。

 

この出産後の脱毛は実はホルモンバランスによるもので、誰にでも訪れる当たり前の現象。一過性の脱毛のため、放っておいても半年くらいで元に戻るものです。それでも出産経験がなかったり、周りに経験のある女性がいないと深刻に悩んでしまうこともあります。なぜこのような現象が起こるのかを知ることがまずは大切です。

 

 

▼女性ホルモンの影響なので、半年で大半が元に戻る。

 

 

妊娠中、出産間近になるとエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌が多くなります。エストロゲンには髪の成長期を延期する作用があるため、本来成長期を終えて抜けるはずの髪がそのまま成長し続けて維持される状態になります。通常は１日１００本程度の髪が抜けるのですが、それが減るため髪の毛が増える状態になります。

 

ところが出産を終えると女性ホルモンの状態が元に戻るため、成長期が延びていた髪が一斉に脱毛する時期（休止期）を迎え、通常よりも多くの髪が抜けるようになります。出産後２～５か月後から、前頭部を中心に脱毛をしていきますが、激しい場合には全体の４５％にも及ぶことがあるため、冒頭のような悩みにつながっていきます。

 

脱毛した毛穴からはまた新たに髪が新生されてきますので、半年くらいで元に戻っていくため気にしないことが何よりもの対策になります。部分ウィッグやターバンなどを活用して、この時期を乗り切りましょう。

 

 

▼元に戻るまでの間に気を付けるべき５つのポイント

 

 

産後脱毛症は半年くらいで元に戻りますが、出産後の新生児育児中は髪がやせ細る原因がたくさんあります。慢性的な薄毛に悩まされないためにも、気を付けるべき５つのポイントを上げますので毎日の生活の中に取り入れていきましょう。

 

１、シャンプー選びにこだわる

 

豊かな髪を育むためには、その土壌となる頭皮の健康さが最も大切です。頭皮を健康に保つためには、刺激の少ないバランスの良い洗浄力のあるシャンプーを使うこと。化学合成成分を出来る限り使用せず、洗浄力のバランスが良いアミノ酸系の洗浄剤を使ったシャンプーがおすすめです。

 

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２、頭皮にダメージを与えない

 

頭皮への刺激やダメージは髪の毛の成長期間を短くして薄毛の原因につながります。特に髪がやせ細りがちな産後半年～１年の授乳期には、頭皮にダメージを与えるヘアカラーやパーマは控えることがおすすめです。

 

３、栄養バランスに気を付ける

 

赤ちゃんのおっぱいのためにも、自身の美容のためにも、ママの栄養バランスはとても大切です。時短ができてかつ栄養バランスが良くなるレシピや、時には栄養補助食品の力を借りながら配慮していきましょう。髪の毛は血液からの栄養を受けて育ちます。髪の主成分はたんぱく質ですので、炭水化物中心の食事にならないことが大切です。

 

４、睡眠の質にこだわる

 

髪の毛を生む毛母細胞は、睡眠中に毛細胞分裂をして、髪の毛になる細胞を生み出していきます。そのため睡眠は髪の毛にとっても非常に重要です。新生児育児中はなかなか十分な睡眠を取ることができませんが、睡眠の質にこだわって深い眠り（ノンレム睡眠）をきちんととれるようにしましょう。特に眠り始めの３時間くらいは成長ホルモンが分泌される大切な時間です。

 

５、頭皮ケアを行う

 

頭皮の血行促進を意識してマッサージなどを行いましょう。育毛剤など医薬部外品や医薬品によるケアは妊娠中や授乳中はあまりお勧めできません。対処療法よりも生活改善が女性型薄毛には重要になってきます。授乳期を過ぎても抜け毛が減らずに薄毛が気になる場合には、女性専用の出来る限り刺激の少ない育毛剤を試してみることもよいかもしれません。

 

 

▼まとめ

 

• 産後脱毛は女性ホルモンの変化によって誰にでも起こる現象。半年ほどで元の状態にもどる。
• 不安になること自体がストレスで頭皮環境に良くないため、気にしないのが一番。ターバンなどで乗り越える工夫を。
• 乳児育児中は頭皮、毛髪に悪い生活になりがちなので、シャンプー選びや栄養・睡眠などに気を付けること。

 

 

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