2021.1.19
【10周年記念特集コラム③】髪と、環境への「ジレンマ」を解決するために。カラーコンディショナーの取り組み
この度、HANA ORGANIC の「ローズウォーターヌーボー2020」と「カラーコンディショナー」が【サスティナブルコスメアワード】審査員賞に選出されました。
サステナブルコスメアワードとは、
「人にも地球にもやさしいコスメ」を表彰する制度です。SDGs(持続可能な開発目標)の理念を選考基準に採用し、環境や人体に優しい化粧品を消費者に普及する目的で設立されたアワードです。
▼公式サイトはこちら
https://sustainableaward.jp/
私達にとって、HANA ORGANIC 10周年を迎えるタイミングで飛び込んできた、嬉しいお知らせです。
これまで、製品の成分や使い方以外の情報をお伝えする機会があまりありませんでした。この機会にぜひ、受賞したカラーコンディショナーとローズウォーターヌーボー2020について、製品づくりでわたしたちが考えてきたことを「サスティナビリティ」の視点で二回に分けてお話させてください。
第一回目は、「カラーコンディショナー」のお話です。
髪と、環境への「ジレンマ」を解決するために。カラーコンディショナーの取り組み
「白髪」は30代後半から、女性の髪悩みの最上位にあがり、敏感肌でオーガニックへの意識の高い HANA ORGANIC のお客様へのアンケートでは、「60代までは髪染めを続けようと考えている」と回答した方が大半を占めていました。
また美容室や市販の白髪染めには強い薬剤が使われていることもあり、頭皮に痛みを感じる方が半数も。さらに、刺激が強いとわかっているのに、1ヵ月に一度ぐらいの白髪染めを20年以上も続けなければいけないというジレンマを抱えていらっしゃいました。
また一方で、染まりやすく落ちにくいとされている通常の白髪染めには、頭皮だけでなく環境にも有毒性があるということがわかっています。
通常の白髪染め必ず含まれている「Pフェニレンジアミン」という成分。厚生労働省の化学物質取扱いに関する文書においても、その毒性が指摘されています。水生環境での有害性は急性・長期間含めて「区分1」、つまり、「水生生物に非常に強い毒性を持つ」と記載されています。
30代以上の女性たちの大半が毎月、髪染めでこの「Pフェニレンジアミン」を使い、洗い流して下水として排出されていくということは、水生生物に対しても大きな負担になることが考えられるのです。
「カラーコンディショナー」はそういった頭皮や環境に有害な成分を排除しながら、より負荷の少ない代替染料であるHC染料、塩基染料についても使用量をできる限り減らしつつ染まる実感を得られるよう、長い歳月をかけて処方を工夫しました。
わたしたちの抱える髪のジレンマは、環境へのジレンマでもありました。今の美しさと未来の美しさ、そして自然との共生。その中に、心地よい居場所を見つけていただくために。
HANA ORGANIC にとって、2021年は10周年を迎える年です。
これからも、女性のためはもちろん、世の中のためにも環境のためにも、少しでもお役に立てるよう努力を続けてまいります。
◎サスティナブルコスメアワード審査員のコメント
「天然成分の染まるヘアトリートメントは、初めてで、心強いです。毎日つかいたいです。社員のみなさんが、ホリスティックビューティ検定を受けている意思の高さと、センスの良さと、成分やサプライチェーンの環境配慮など、信頼できます。未来を考えた製品として、紹介して広められます。」
審査員 大葉ナナコ さま (バースコーディネーター / 環境省アンバサダー)