2018.1.19
冬の「肌乾燥」は「冷えとり」から!自宅でできるセルフケア
冷えと乾燥の関係性について
身体が冷えるということ、それはつまり「血行が悪くなっている状態」を指します。
本来体温と共に全身に酸素や栄養分、ホルモンを運び、免疫の要を担う血液。
血行が悪くなるということは、体の状態が
①酸素や栄養分が不足し、細胞や臓器の働きが低下する「新陳代謝の低下」
②体内の異物に反応できず、感染症などにかかりやすくなる「免疫力の低下」
に陥っていることを意味します。
・新陳代謝が低下すると、肌の再生機能「ターンオーバー」が低下し、顔のくすみ、ごわつきやシミの定着につながると同時に、肌の乾燥を防ぎバリアの役目をする皮膚のバリアゾーンがもろくなっていきます。
・免疫力が低下すると、皮膚表面の「常在菌」善玉菌の働きが弱まってしまい、悪玉菌の繁殖を許してしまいます。常在菌バランスを崩した肌は、炎症を起こしやすくなったり、外部の刺激に弱くなったりと、慢性的な炎症を起こしてしまうことで結果的に肌を乾燥に導いてしまいます。
「万病の元」とも呼ばれる「冷え」ですが、皮膚を乾燥から守り、健康的な潤いを保つための重要な機能を低下させてしまうんですね。
冷えからくる乾燥、ホリスティックに解決する。
現代医学的には、冷えは環境要因のほかにストレスなどによる自律神経失調症、つまり交感神経と副交感神経のバランスの乱れが内的な原因だと考えられています。
そこで大事なのはホリスティックな視点。
部分的・対症療法的なアプローチではなく、人のからだと心の調和を目指して心身共に健康的な状態を真の「健康」ととらえる考え方です。
今回は中でもホリスティックケアのひとつであるアーユルヴェーダの考えやアロマテラピーを取り入れたセルフケアを紹介します。毎日の生活の中に取り入れて、私たちが本来持つ自然治癒力を高めることで、慢性的な冷えを解決しましょう。
※アーユルヴェーダとは、世界保健機構(WHO)が正式に奨励する、インドで古くから語り継がれている自然療法です。
《入浴療法とオイルマッサージ》
アーユルヴェーダでは、冷えには芯から体が温まり血行がよくなる入浴療法が有効だといわれています。
血行が良くなり、浮力で筋肉の緊張もほぐれることで副交感神経が優位になることで、深いリラックス効果を得ることができます。入浴の際は、40~41℃ほどで10分間の半身浴または全身浴をしましょう。このとき、オイルマッサージを加えると全身の冷えと乾燥に効果的です。
オイルマッサージに使うオイルは?
もちろんお持ちのボディオイルやマッサージオイルをお使いいただけますが、アーユルヴェーダではマッサージオイルとしてゴマ油(セサミオイル)が最も適しているとされています。
きめ細やかで温性(温める性質を持つ)で、浸透性のあるゴマ油は冷えや乾燥を抑える性質をもつと言われ、冷え取りのマッサージには最適。抗酸化作用を持ち皮膚につややかさを与えてくれる働きもあります。
HANAオーガニックでは、オイルマッサージに『アーユスオイル』のご使用をおすすめしております。
生のオーガニックセサミオイル(ゴマ油)をベースに、デトックス作用のある複数のハーブと花精油をブレンドしたアーユルヴェーダの観点から考えられた処方が、マッサージオイルとして肌になじみながら美容オイルとして乾燥を抑え肌に潤いと健康的な艶を与えてくれます。
『アーユスオイル』でできる、ひざ下・フェイシャルマッサージ
肝心なのは全身の血行を滞りなくすること。入浴前のひざ下のオイルマッサージを基本として、冷え=新陳代謝の低下によって引き起こされる顔のくすみや乾燥が気になる場合には、入浴中のフェイシャルデトックスマッサージもおすすめです。
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①まずは全身を温める!
【入浴前】全身の冷えをとる、基本のひざ下マッサージ
マッサージオイルを使い膝から下をマッサージした後、
両手を使い、親指は前に、人差し指から小指はふくらはぎに添え、下から膝裏にむかってさすり上げます。
マッサージは深呼吸をしながら、ゆったりとした気持ちで行いましょう。その後42℃で5分間、足浴をすることもおすすめです。
②顔の乾燥やくすみが気になる方は・・・
【入浴中】新陳代謝UPで顔の乾燥を抑える、デトックスフェイシャルマッサージ
新陳代謝の低下で引き起こされる顔のくすみや乾燥には、入浴中のフェイシャルデトックスマッサージもおすすめです。
◆デトックスマッサージの方法◆
週に1度のデトックスマッサージ。適量のオイルを取り、リンパに沿って首筋、顔全 体、デコルテとマッサージ。そのまま洗い流さずにゆっくり半身浴で体を温めます。オイルが毛穴から浸透し、肌の新陳代謝を高め、溜まった老廃物を排出します。
1. 10〜15滴を手に取り、耳の下から鎖骨に向かって両手でゆっくりと撫でるようにして伸ばします。
2. さらに10〜15滴を手に取り、両頬、鼻筋、あごに馴染ませます。顔の中央からこめかみに向かって、下から上に円を描くようにマッサージしていきます。
3. 顔全体がマッサージができたら、耳の下から鎖骨に向かってもう一度ゆっくりオイルを伸ばします。
4. マッサージが終わったらオイルは流さずにそのままぬるめのお湯にゆっくりつかり半身浴で体を温めます。
③リラックス効果に、プラスアルファ!
香りをプラスして、リラックス効果を高める
暖かく蒸気が充満した浴室では、アロマオイルの香りが立ちやすく、芳香浴に最適な環境です。
お好みの香りの精油を2~5滴、浴槽のお湯に垂らし、立ち上る蒸気を深呼吸しながら吸い込みましょう。
香りを楽しみながら、ゆったりとした気分で全身のマッサージを行うと、よりリラックス効果が高まります。
血液循環や新陳代謝が高まるとともに、副交感神経が優位になることで乱れた自律神経のバランスを調整。冷えを引き起こす心と体両方のケアに役立ちます。
*精油成分の中には肌に刺激があるものがあります。肌の弱い方は、あらかじめ天然塩、はちみつ、牛乳、植物油などの基材(それぞれ大さじ1~2杯)に精油を混ぜてご使用する方法をおすすめしております
■おすすめの精油
お好みの香りの精油でもOKですが、冷えには体を温める以下の精油がおすすめ。
・ジャンジャー
・パチュリ
・ローズマリー
・ラベンダー
・ゼラニウム
・オレンジ・レモン・グレープフルーツなどの柑橘系
などなど。優しい甘さとウッディな温かみをもつ精油が中心です。ぜひ参考に、精油選びをしてみてくださいね。
冷えと乾燥の気になる冬には、「温」を「オイル」を取り入れたプラスアルファのセルフケアで新陳代謝と免疫力をアップして、乾燥に打ち克つ冷えない体を作りましょう!