2021.12.15
温活と潤う力の関係。入浴でもっと美しく。
空気の乾燥や気温の低下から、肌の活力や髪のみずみずしさが失われがちな時期。
もっとも身近かつ簡単な温活“入浴”で潤う力を培い、みずみずしさを保ちましょう。
体の芯が温まることの大切さと入浴のメリット
冬は、乾燥や冷たい風にさらされることで、交感神経優位に傾きがちになり、血液循環が悪くなりくすみやコリが出やすくなります。
年齢以上の老化が進んでしまいやすい時期でもあるので、その日の冷えはその日のうちに取る、温活を習慣に。効果的な入浴のポイントを押さえれば、体の芯からしっかり温まる時間は毎日取れます。
私たちの体には、温まることで壊れた細胞組織を修復するタンパク質“ヒートショックプロテイン”を産み出す力が備わっています。
ヒートショックプロテインには、嬉しいことに肌のコラーゲンを増やすという働きもあります。
血行アップ、酸化ダメージを招く汚れの浄化、潤いや香りなど、植物のエネルギーを全身で受け取れる唯一の時間、冬は入浴を楽しみ尽くほど、心身共に自ら美しくなる力を高めてくれるのです。
体の芯から温める入浴のポイント
●お湯につかる時間は20~30分を目安に
40℃以下のお湯であれば20~30分。湯温がやや高いなど、長く入っていられない場合も10分はつかりましょう。
●湯温の理想は約39℃(±1℃)
体温プラス2℃程度の39℃でじっくり温まるのが理想。湯温が下がりやすい環境の場合も40℃~41℃を上限に。
●肩までしっかりつかる「全身浴」を
心臓病や貧血といった持病がないかぎり、全身浴のほうが全身の血流が素早く高まるので秋冬はとくにおすすめです。
インバス&アウトバスで温活の仕上げにオイルマッサージ。
寒い季節の滞る肌や身体へのお手入れ方法として、とても有効なのがマッサージ。
血流を高め、リンパの流れを良くして、毛細血管を通じて行わる細胞の「食べて(栄養を取り込む)、出す(排泄する)」生命活動を高めてくれる効果があります。
お風呂でのオイルマッサージは、最も簡単で気持ちよくできる方法です。
湯気のスチーム効果で毛穴も開いてオイルの美容成分も浸透しやすく、香りも立ち上りやすく、手がべたついても洗い流すだけ。また、湿った肌の上ではオイルの滑りも良くなるため、マッサージの際の摩擦刺激も気になりません。
スキンケアオイルでリンパマッサージ
ー顔まわりの明るさと艶やかさをアップー
スキンケアオイルは、アーユルヴェーダの発想を取り入れ、デトックス効果の高いオイルと和漢植物エキスを配合した美容オイルです。目を瞑り、ゆっくりと呼吸をしたくなるような花精油と白檀や乳香の深い香りが、身体も心もじんわりと癒してくれます。
ベースは、抗酸化成分を豊かに含んだセサミオイル。肌の皮脂とよく似た組成なので、べたつきなくすっとなじみます。
注目のモリンガオイルや「死」以外は全てを癒すと言われるブラックシードオイル、甘草やツボクサエキスなど、抗酸化や抗炎症のハーブもブレンド。乾燥に傾きかけた肌が自ら潤う力を取り戻せるようにと考えた処方です。
<くすみを防いで顔色を明るく>
顔の中心から外に向かって、クルクルと指の腹を使ってマッサージ。耳の前に集中して走っているリンパに集めるように動かすとより効果的です。
親指以外の4本の指を使って、耳の後ろにあるリンパのポイントである耳下腺から、鎖骨のくぼみに向かって、数回撫でおろすようにマッサージ。
<バストにハリ感と艶やかさを>
リンパ節のあるわきをつかむようにして揉みほぐしてから、わきから正面へ、手のひら全体でバストを中央に寄せるようにさすりながらマッサージ。
わきのリンパに流し込むようなイメージでバストの上側と下側をさする。下側をさするときはややバストを引き上げながらさすり上げると効果的です。
巡りを促す入浴法とマッサージ。ぜひお好みの入浴剤や香りなどを用いて、五感で楽しみながら取り入れてみてください。
次回はシャンプーを使ったお風呂でできる全身のマッサージをご紹介します。