2021.11.12
乾燥のループとさようなら!常在菌がつくる「天然の保湿クリーム」
乾燥する季節のカサつき、ムズムズ感や赤みを伴う敏感肌。
快適な素肌で冬をのり越える鍵は「慢性炎症」と「常在菌バランス」にありました。
大切なのは肌力を高め、保つ Holistic Care。
今回は「常在菌バランス」についてお話しします。
ゆらがない安定肌への道は、常在菌の働きが決め手
バリア機能の最前線であり、外的な刺激が角質層に入り込まないよう肌表面を守ってくれている皮脂膜。頼もしくも繊細なこの薄いヴェールは、肌に潜む常在菌によって作られています。
皮脂腺から分泌される皮脂を、常在菌の中でも善玉菌といわれる表皮ブドウ球菌が、グリセリンと脂肪酸に分解するのです。そして、この脂肪酸が汗や皮脂と乳化されることで皮脂膜となります。
常在菌は、洗顔や入浴の後は一時的に減少してしまいます。
とはいえ、メイクをした時はもちろんのこと、メイクをしていない日であっても、汚染物質の接触を避けがたい現代の環境においては、洗顔を避けて通ることは、ときに肌の酸化ダメージを進行させることとなり、年齢以上の老化が進んでしまいます。
洗顔で肌を浄化した後は、肌の常在菌バランスを整えるケアが大切です。
バリア機能の乱れが直接「乾燥」に繋がってしまうこの季節は、過剰な保湿やダメージを与えてしまうようなケアから、常在菌の働きをイメージした健やかな肌環境を育むためのケアを心掛けましょう。
常在菌バランスを整える基礎ケアで皮脂膜の状態を良好に導く
洗顔後は、肌の常在菌バランスを整えて皮脂膜を良好に保つフローラルドロップとムーンナイトミルクでお手入れをします。
共通成分のバイオエコリア※1が肌に潜む善玉菌の栄養源となり、常在菌バランスを整えて、皮脂膜を作り出す肌環境を整えてくれます。
ここでぜひ行ってほしいのが、深呼吸をすること。
ダマスクばら水に加えた5種類の花精油(ラベンダー、ネロリ、ゼラニウム、イランイラン、クラリセージ)とローズマリー葉エキスには、抗酸化作用をはじめ肌の調子を整える作用がありますが、その香りには皮脂の分泌と関連のある副交感神経に働きかけ、バリア機能を高める作用もあります。
※ 甜菜などの植物由来のオリゴ糖から、発酵技術を用いられて作られた天然の育菌成分
◎深く潤うための使い方のポイント
フローラルドロップは、その時の肌の状態をよく感じ取り、肌が欲しがる分だけまんべんなくスプレーします。首や鎖骨までスプレーするのもおすすめです。手で顔を覆うようにして香りをゆっくりと吸い込みながら、やさしく押し込むように肌になじませます。
ムーンナイトミルクも、適量は肌が欲しているだけ。手に取り、手のひらのぬくもりでやさしくゆっくりと押さえるように肌に馴染ませていきます。
目を閉じ手で顔を覆うようにして花精油の香りをゆっくりと吸い込みます。
腸内の常在菌(腸内細菌)を意識して食生活を整えるように、スキンケアをするときは肌の上の常在菌のことも思い出してあげましょう。「常在菌にやさしく」することで、スキンケアはもっとシンプルになるはずです。