2021.7.21
健やかな肌を養う、正しい洗顔とは?
夏を迎えると、お客さまからの質問が増える「正しい洗顔の仕方」。
気温と湿度が非常に高くなるこの季節は、べたつき、毛穴詰まりや大人ニキビなど、皮脂に関するお悩みが多くなります。
そうすると見直したくなるのが「洗顔」。
洗顔は正しく行わないと乾燥やダメージにつながるということはよく聞く話ですが、実際には何に気を付けたらいいのでしょうか。
まずは、健やかに整った肌の状態がどういうものかを知ることが大切になります。
健やかな肌とは、
「角質層がしっかりとあり、そこに肌を守る皮脂があって潤い、キメが整った肌」
常識かもしれませんが、これが大切です。
「陶器のような」「常にサラサラ」のような美しさだけを求めると、本来トラブルではないこともトラブルになってしまいます。
HANA ORGANIC は、洗顔は肌を浄らかにするためのスキンケアだと考えます。
それは肌が必要としない汚れや皮脂を適切に落とし、再生しやすい肌の環境に整えることです。
こんな前置きだと、どんな秘密が隠されているのだろうと思うかもしれませんが、その方法はとてもシンプルです。
健やかな肌のための洗顔方法
1.顔を十分な水またはぬるま湯で流します。
メイクや日焼け止めを塗っていないとき、乾燥が厳しい環境下や顔が過剰な脂分でべたべたしていない方はこれだけでも十分な場合もあります。
2.洗顔料を十分に泡立てます。
ピュアリクレイを使用する場合は、サクランボ大をとって泡立てネット等で十分に泡立たせましょう。
クレイ(海泥)の粒子をそのまま直接肌にこすると刺激になってしまいます。
乾燥が気になるときは、よりやさしい洗浄力のピュアリキューブに変えてみてください。
3.顔に泡を乗せて、皮膚に触らずに泡を動かします。
この時、皮膚に触ってしまう場合は泡が足りません。柔らかい泡で肌をやさしく包み込み、円を描くように洗います。
4.顔の凹凸部分は泡を手の腹で押すようにして洗います。
ゴシゴシとこすらないように気をつけましょう。
5.水やぬるま湯で泡を流します。
十分にすすいで洗い流したら、そっと抑えるように水気を拭き取ってください。
敏感肌、肌トラブルがあるときは…
洗顔料を付けての洗顔は夜だけに。
赤みやヒリヒリが気になるときは、洗顔料を使った洗顔は夜のみにして、朝はぬるま湯で優しく洗うだけにしましょう。肌を守る皮脂を落としすぎないことが肝心です。メイクも、洗浄力の強いクレンジングでしか落ちないメイクは控えて、石けん(洗顔料)だけで落ちる、肌に優しいものを選びましょう。
この洗顔のポイントは肌の角質層と皮脂を適切に残すことです。
ここでいう角質層とは適量の角質。これを残すことになります。
お肌の角質層の上段の角質は「早く落としたい、新しい角質にしたい」と思われがちですが、自然に剥がれ落ちるまで待たないで角質を落とすと、肌のバリア機能が落ちて肌は大慌て。
過剰な反応からトラブルを招いてしまうことも。
肌はターンオーバーというサイクル活動により、常に皮膚の奥から新しい細胞が生まれ、少しずつ肌の表面へと押し上げられていきます。
やがて角質層に到達すると、アカなどと一緒に自然とはがれ落ちていきますので、このターンオーバーが正常に働いていれば、キレイな肌をキープできることはもちろん、角質層の皮膚は、外部の刺激から守ってくれる重要な役割を果たします。
つまり、角質はお肌にとってとても必要な存在なのです。
また、角質層には皮脂を保つ役割もあります。肌を保湿するのには自分の皮脂がどんな高級クリームより良いのですから、これを適切に残すことが、洗顔ではとても重要になります。
ポイント
● 皮膚の保湿のために、また肌のキメを整えるために顔の角質を大事にする。
● 角質層の下から皮膚の再生の力で押し上げ、自然にはがれるまで顔の表皮に角質をとどめることが大切。
古い表皮はなるべく落としたいと思うかもしれませんが水で流して落ちるまで落とさない方が良いのです。
また、表皮を残したいので
● 顔の垢すりはしない方が良い。
この新しい表皮にしたい衝動。
夏は暑くて、特に高まりますから気をつけてくださいね。
また、普段強く洗っていた方は上層の角質が残りづらかったので、角質が残る肌感に慣れなくて新しい表皮にしたい衝動が夏でなくても高まるかもしれません。
そんな時は、自分の皮脂ほど自分に合った高級クリームはない、ということを思い出して、適切な洗顔を心掛けましょう。
無垢な肌に出会う、HANA ORGANIC の洗顔料
※このコラムは2015年7月15日掲載のコラムを一部加筆・修正したものです。
最終更新日:2021年7月21日