2019.6.11
初夏の横浜、バラの街へ!
毎年毎年、去年より今年の方が熱いよね?と言っている気が…今年ももれなく、去年より熱い気がしているこえだです。
5月には北海道で30度を超え、九州よりも北海道の方が熱いという、全く想像できない事態に。
6月に入っても、関東では梅雨入りをしながら、こちら九州北部はまだ梅雨入りはせず…。
この夏を乗り越えることができるのか…先が思いやられます。
さて、そんな記録的な暑さの5月中旬、私こえだ、つぼみ、つばきの3人は横浜で開催される「横浜ローズウィーク」を取材に行ってまいりました!
(正確に言うと、横浜で行われる別イベントへの参加の予定に合わせて、というところでしたが…私たちの気持ち的にはこちらがメインイベント!とでもいうかのようなワクワク具合!)
私たちが今「バラ」として思い浮かべる西洋バラは、明治時代の開港とともに横浜から日本全国へ広がったとされ、このことから横浜市では市の花を「バラ」としています。
今年は横浜市の開港160周年にあたることから、横浜市民に愛されてきたバラの花を主役にした記念イベントを、と「横浜ローズウィーク」が企画・開催されることとなったそうです。
実際、この時期は最も見事なバラの姿が見れる時期。
バラを楽しむには最高のイベントと言えそうです。
さて、私たちが訪れた5月某日は気温は25度ながらも、日差しが強くそれ以上に熱く感じる天気…。しかし横浜ならではのさわやかな海風に背中を押され、いざバラを味わう一日の始まりです!
まず訪れたのは、横浜港大さん橋ホールにて開催の「ばらフェスタ2019~世界をめぐるローズショー」。
こちらでは前年度のバラの品評会受賞作や、最新のバラなど世界各地の珍しいバラを特別展示。
バラの品種、種類は現在、2万種以上とも言われます。
そのうえでさらに改良、開発が続けられ…古代から現代まで、人々のバラへの興味は尽きることがないのですね。
こちらの企画でひと際目を引いていたのが「禅と薔薇の一期一会」。
現役の禅寺住職で、庭園デザイナーの枡野俊明(ますの・しゅんみょう)さんが、盆栽や枯山水など禅の世界で楽しむバラを演出。
禅の世界観、盆栽で表現するとはどのようなことなのだろう?と不思議だったのですが、枡野さんが表現された「禅の世界に在るバラ」は楚々とした美しを感じるものでした。
さてバラフェスタ会場後にし、我々は山下公園へ。
山下公園は横浜市のガーデン構想に沿って常に満開の花で満たされるよう整備されており、海風を浴びながら海とともに花々を眺め歩く公園として有名です。
(横浜にお住いの方が羨ましくなるような素敵な公園!)
春先にはチューリップなど春の花で満たされていたガーデンが、5月になるとバラの花で溢れます。
約180種類というバラが並ぶ公園は壮観の一言。
うわあ!すごーい!きれーい!わあー!…という、感嘆の声しか上げることが出来なくなってしまうのです。
太陽のもとに咲いているからでしょうか、芳香も先ほどの「ばらフェスタ」で見た切り花のバラたちよりもいっそう強く広がるように感じられ、あたり一帯に甘く優しい香りが漂います。
ひとつひとつの香りを確かめながら歩くのは私たちだけではなく、女性も男性も老いも若きも。
目から鼻から、感覚のすべてでこのバラの空間を楽しんでいました。
目を向ける先の先まで続く、日の光を浴びてそれぞれに深く淡く輝く、鮮やかな葉の緑。それぞれに異なる色、姿、香りでありながら、調和をもって美しく咲き誇るバラたち。
あのバラも素敵、このバラも素敵、と右に左に向ける目が足りなくなってきたころ、ガーデナーの方が「花がら摘み」を始められました。
「花がら摘み」?なんだか素敵な言葉…。
お伺いしたところ、ガーデンの美しさを保つため、また朽ちていくバラの花をそのままにしておくとほかの花を巻き込んでの病気になることもあるそうで、それを防ぐために行う「咲き切った花を摘んでしまう処置」なのだそうです。
ひとつひとつ、バラの花の状態を確かめながら丁寧に花をハサミで切り落とすガーデナーさんに見物客から「あらかわいそう」「まだきれいなのに」「わたしにちょうだい」といった声が次々と飛びます。
それを聞いてガーデナーさんたちも苦笑。
「ちょうだい」と思わず言ってしまう気持ちもわかるほど、だれもがこのバラの花たちの美しさに捕まってしまっているのでした。
いやあ、落ち着くねえ…このまま、ここに…
いや!次の仕事が待ってますよ!と後ろ髪をしっかりと引かれながら…
夢見心地のなか、私たちはこの山下公園を後にしたのでした。
さあ来年はなんの仕事でこの時期に横浜に行けるかな…もうすでに、来年も横浜にバラを見に行く妄想を膨らませるこえだなのでした。
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