2022.9.12
今年の香りを解析する。ローズウォーター2022レポート
「ヌーボー」の季節に毎年行っているダマスクばら水の香り解析。
今年も2022年に採れた新しいダマスクばら水の香りについて、詳しい解析レポートが届きました。
オーガニックで育ち、自然そのままの恵みをいただいたダマスクばらだからこそ、その年その年の作物を取り巻く気候や微生物の環境などによって、香りも少しずつ異なります。
よく考えたら当たり前なこと。でも、毎年変わるからこそ、私たちは遠く離れていてもその大地と自然に想いを馳せることができます。
2022年は不安視される世界情勢の中でしたが、天候に恵まれたブルガリアのばら農園で採れたダマスクばらは、まるごと取り込んでしまいたくなるようなまるくて優しい甘さの香りになりました。
≫この平和な香り、叶うのなら世界に届けたい。「ヌーボー2022」をもっと知る
では、香りの解析レポートを2021年と比較して見てみましょう。
2021ローズウォーター
2022ローズウォーター
今年も2020年、2021年の香りの割合と似ていて、ダマスクばらの万能薬と呼ばれる効能を生み出す「ゲラニオール」(cis-Geraniol, trans-Geraniol)が豊富で、効能も香りもリッチなものとなりました。
ゲラニオールには、日焼けや様々な刺激で慢性炎症を起こしてしまった肌を鎮めてくれる抗炎症作用をはじめとして、抗菌作用、保湿作用、肌バリア機能の改善、そして女性ホルモンの働きを助ける効果があるといわれています。
また2020年、2021年と違う点としては、オイゲノール(Eugenol)という芳香成分の比率が増えています。
オイゲノールは少しスパイシーさのある香りで、クローブから採れる芳香成分でもあります。菌、ウィルス、虫、痛みから守ってくれる働きがある成分で、歯医者さんでも歯痛や歯肉炎などの治療に用いられてきました。また、心身をリラックスさせる効果もあると言われています。
今年のダマスクばらは、これまでと比較しても、ダマスクばららしい華やかな香りを保ちつつも、私たちの心身に作用をもたらしてくれる力強さをさらに増したように感じます。
2022年は、ダマスクばらにとって、植物たちにとってどのような年だったのでしょうか。
「HANA ORGANIC ウォーターヌーボー2022」がお手元に届いたら、ブルガリア バラの谷に広がる自然豊かな大地、水、土、風、人々に、ぜひ皆さまも想いを馳せてみてください。