肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2022.11.16

「もういいや、このまんまで。」今の自分を受け入れたことが、きっかけになった。(Miyuuさん 後編)

 

Miyuuさん

 

▽Instagram

@miyuu714

@lanakoi__project(LANAKOI)

@w_a_l_e_a(WALEA)

 

 

自然と一体であるフラの本質を大切に表現をしてきたMiyuuさん。日本ではソロでの優勝、また夢だったハワイの世界大会での優勝を叶えましたが、その裏側では壮絶な練習と、そして大きな壁に突き当たってしまいます。後編ではMiyuuさんが壁を乗り越えた先に見えたもの、そしてこれからの新しい目標について伺いました。

(取材担当:松本)

 

やっぱり自然の中で踊るのが私にとっては一番自然、というか。本来のフラの形なのかなと思います。(Miyuuさん 前編)

 

 

◆(松本) 大会に出るまでずっとフラダンスに捧げてきた生活だったかと思いますが、立ち止まってしまうことはありませんでしたか?

◇(Miyuuさん) やめたくなった時もありました。自分の2015年のソロの大会のとき、2013年に先にSakiちゃんが優勝していて。その後も少し年配クラスの方が2人ソロで順番に優勝していって。その次が私の番だったので、「1位を取らなきゃ」というプレッシャーを自分で自分に押し付けてしまっていました。

 

本当にもう自分の理想としている姿と、実際の自分っていうのがずっとかけ離れていて、それが本当に嫌でどんどんどんどん心を閉ざしていって、Sakiちゃんの言葉も入らず、先生の言葉も聞かず、ただただ心を閉ざしていって毎日泣いてましたね。

 

◆ 試合に向けて練習もどんどん厳しくなっていくタイミングですよね。

◇ 厳しくなっていきますし、自分で自分にプレッシャーをかけていったし。「自分の苦しみは他の人にはわからない」みたいに、どんどんどんどん殻に入って、それで表現に繋がらない悪循環になって。 

 

大会の3日前に練習に行って、いつものように泣いてたんですけど、自分が踊った後、そのまま過呼吸になっちゃって。泣き止めなくてパニックになって、これはおかしいということでしばらく3時間くらい休ませてもらって。

そのとき、「こんだけ死にそうになりながらも頑張ったんだからもういいや」と思ったんです。そうすると自分の中で何かがパンとはじけて、そこから大会までうなぎのぼりで調子が上がっていったんです。

 

◆ 自分の中で整理がついたのでしょうか。何か言葉をかけられたりもしたのですか?

◇ いえ、もう過呼吸で倒れそうになって、死にそうと思ったときに、「もういいや、このまんまで。こんだけ頑張ったから。」と、今の自分を受け入れたっていうのが何かきっかけになったのかなと思います。

ずっと理想を思い描いていて辛かったので、手放した瞬間にパンと弾けました。

 

 

 

 

◆ 「弾けた」後の踊りというのは、それまでと比べてどのような変化があったのでしょうか。

◇ 何だろう。自分が踊りながらも「こうじゃない」っていう感覚よりも「これでいいや」と受け入れたことでそれが自信とか表現に繋がったのか、先生やSakiちゃんもみんな見ていて何か変わったなと気が付いて「それだ!それで行け!」という風に(笑)。伝わって、初めて「これでいいんだ」って自分で納得できたんです。

ずっと不安と一緒に踊っていたから、恐怖もプレッシャーも全部なくなった瞬間に、ただただ踊ることを楽しんで表現できたのが、変わったように見えたのかなと思います。

 

 

 

◆ 本当に大きな出来事でしたね。そこから大会まで駆け抜けていって、優勝された時の喜びもまた大きかったかと思います。

大会に出られた後は、大学を卒業してインストラクターとして教えたり、ご自身も生徒として踊って学んだりされているのですね。Lanakoiというブランドをスタートさせたのもこの時期ですか?

 

◇ そうですね。夢だった2016年の大会が終わって、燃え尽きてしまって(笑)、フラに対するそれまでのような情熱が湧き出なくなってきたときに、違う形で自分たちの想いを伝えようということで、もともとアクセサリーを作るのが得意なSakiちゃんと私でアクセサリーやTシャツ作りからブランドを始めました。

 

 

◆ アクセサリー、本当にかわいいですよね。お仕事やフラを続けながらも、新しいことにチャレンジを始めて。最近はご婚約もされていますよね。Instagramで拝見しました!

◇ そうなんです。きっかけは実はすごく現代的で(笑)、TikTokなんです。

彼もフラダンスをしていてハワイアンの歌も歌うのですが、コロナ禍で暇だったときに、TikTokをやっていたらたまたま彼がポンと出てきて、私の知ってる歌を歌っていたので、私が彼の歌にのせて踊るという、コラボの動画を作ったんです。

そうしたら、「あれ、もしかして何とか先生のところで習ってるよね?」というメッセージが来て、「なんで知ってるの?」っていうことからメッセージをやり取りするようになって。実は彼とはフラを通じてfacebook上では繋がっていたんです。

 

 

◆ きっかけはやはりフラだったのですね。そこからは連絡を取りはじめて。

◇ はい。彼はロサンゼルスにいたので、メールでのやりとりでした。私は全然英語ができないので、Google翻訳でどうにか会話していたのですが、電話をしようという話になって、どうしようかと(笑)

でも初めて電話をした時に、別に英語をそんなに喋ってないのに4時間ぐらいずっと笑ってたんですよね。簡単な単語と片言でしゃべってるのに、なんだか面白くてずっと笑ってて。

日本は水際対策をしていて誰も観光客が入れなかったので、私がロサンゼルスに会いに行くまでそんな電話を8か月間、ほぼ毎日していましたね。

 

◆ 実際に会いに行かれたのですね。電話ではやっぱり伝わらないことが、もっと感覚的に感じられたのではないでしょうか。

◇ それまでやっぱりお互いのことを気になっているけど、踏み込めないところがあったんです。だけど実際に会って、彼の存在が二次元から三次元になったという感じで。それからは半年ごとに会うようになりました。

 

 

◆ 彼と出会ってからMiyuuさんの踊りや表現に変化がありましたか?

◇ 彼はどんなことに対しても、もちろんフラに対しても褒めるのが上手で、いつもすごく嬉しい言葉をくれるんです。それが自信というか、そのままでいいんだっていう感じに繋がっているのかなと思います。

 

◆ 先ほどの大会直前の話ともつながりますね。「ありのままの自分を受け入れる」ということが、Miyuuさんのテーマなのかもしれないですね。

◇ そうですね。基本的に私は自分に自信がなくて、踊っていて、上達していてもできてないことを探してしまったり。そういう時に彼が「君は素晴らしいダンサーだ」と言ってくれることで、自信が持てるし安心感がある。そういう意味で、私にとってすごくいい人だなと思います。

 

◆ 今は遠距離ですが、これからはどのような生活になりそうですか?

◇ 私がロサンゼルスに行くことになりそうです。ロサンゼルスでもフラをしてる人は結構多いみたいで、彼の両親もフラの教室を持っていてすごく理解があるので、とても過ごしやすい環境ではあります。

今後、どういうふうにフラを続けるのかはそのときの自分のライフスタイル次第ですね。

 

◆ これからも楽しみですね。フラを通して、大切な仲間とのブランドやバンド活動、パートナーと、色んな事が繋がって、本当にMiyuuさんの人生の軸になっているんですね。

◇ そうですね。今後は日本とアメリカとを行き来できるように仕事をしたいと思っていて、バンド活動もLanakoiも日本に帰ってきたときにみんなとずっとやっていきたいなと思っています。

 

 

◆ フラの想いを載せたMiyuuさんとSakiさんの活動が、日本を超えて海外にも広まっていくといいですね。こうやって HANA STORIES でご紹介することで、おふたりの想いに共感して応援してくれる方が増えるといいなと、ほんのちょっとですが HANA ORGANIC もそういう形ですがお役に立てたらいいなと思います。

 

◇ ありがとうございます。どうにかして、できたらいいなと思います。

 

◆ これからも、Miyuuさんの活動を応援させてください。本日はご貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

 

壁に突き当たって、「弾けた」ときに気づかされたもの。それは「ありのままの自分を受け入れる」ことの大切さでした。自然と繋がり、自分自身と繋がる。見ている人の気持ちを心地よく癒すMiyuuさんの踊りには、そんなメッセージが隠されている気がします。海を越えても、これからのMiyuuさんの活動を応援しています。

 

最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。

踊りの手話と呼ばれるように、全身を使い、老若男女問わず踊ることができるフラは他の踊りとはまた違った魅力があると思います。自然と一体となり、内なる感情に耳を傾けて、ありのままの自分を表現する。それは HANA ORGANIC のプロダクトとも通じるところがあると感じます。

“自然のエネルギーを吸収して、より多くの方が思いのままに自分自身を表現する。”そのきっかけとしてフラを踊る方、そして、HANA ORGANIC を手に取る方が増えることを楽しみにしています!

 

 

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