2023.5.25
「大変なこともあったけど、何より素晴らしい仲間との出会いに恵まれました。」(nahomiさん 前編)
《プロフィール》
nahomiさん
東京生まれ。子供のころはお父様の仕事の関係で引っ越しを繰り返していた。15年ほど前、忙しい会社員生活を送る中でヨガと出会う。現在は ヨガスタジオ MUNI の代表、ヨガトレーナーとして、みなさん心身を整える癒しの空間を提供している。
▼nahomiさん Instagram
▼ヨガスタジオ MUNI
▼ヨガスタジオ MUNI Instagram
https://www.instagram.com/muni_studio/
おしゃべりコミュニティHANAの森でのイベントでご一緒させていただいた ヨガトレーナーのnahomiさん。
柔らかく大きなパワーとお人柄に魅了され、これまでのご経験やエネルギーの源について、インタビューさせていただきました。
(取材担当:松本)
◆(松本)
HANAの森でイベントをご一緒させていただいて、nahomiさんのことをもっと知りたいなと思っておりました。今回はインタビューをさせていただけることになり、とても楽しみです!本日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、nahomiさんの生い立ちから教えてください。
◇(nahomiさん)
生まれも育ちもほぼ東京です。小さい頃は父の仕事の関係で転校を繰り返していました。中学校を卒業するまでに3回、社会人になってからも実家が引っ越したので、地元はここ!という場所はなく、東京周辺が地元かなーという感覚で生きてきました。
生まれた時からずっと変わらない地元がある方がうらやましいなという気持ちはどこかにありつつ、引っ越しに慣れているので新しい土地に行ったら、またその土地で友達をつくるというのが当たり前の生活でした。
◆だからですかね…初対面でも相手を緊張させないというか。HANAの森でのイベントの打ち合わせや準備の時からすごくパワーをもらっていました!
◇初対面でも緊張しないって、よく言われます!一回話すと話しやすくなるねって。
私自身、転校を繰り返すうちに違うコミュニティの人たちとつながれることを楽しんでいたのかもしれません。
◆いつも新しい環境を楽しんでいるんですね。小さい頃はどんなお子さんだったんですか?
◇幼稚園の時は、家にいたり折り紙をしたりするのが楽しかった記憶があります。自分ではおとなしいと思っていたけど、気がついたら部活の部長などをしていたので活発なところもあったんだと思います。部活は中学で陸上部、高校はダンス同好会でした。
陸上は短距離で、中学1年の頃から市では1位を獲り続けていたのですが、生理が始まったりホルモンバランスの変化にともなって中3でガタンと記録が伸びなくなって。高校生になっても続けるつもりでしたが、結果的に中学生で辞めてしまいました。
◆陸上!かなりの体育会系だったんですね。競技を続けたいけど、結果がでない。大きな葛藤があったんじゃないですか?
◇ありました。短距離限定ですけど、すごく走るのが好きで。小学生の頃からずっと足が早かったのが自分の中ですごく自信になっていて、何より楽しかったですね。一番になると周りの人や両親が喜んでくれるのもすごく嬉しかったし頑張るモチベーションになっていました。
急に記録が伸びなくなった時はとても不思議でした。今まで通り一生懸命練習しても記録がどんどん落ちていって、走るときにすごく身体が重くなって…身体の変化を感じてすごくショックでしたね。
顧問は男性の先生でしたし、当時はホルモンバランスと身体の関係などについて教育もあまり行われていなかったので、なんで記録が伸びないんだろうな、と原因がわからず、自分でもどうしたらいいか分かりませんでした。
◆成長期は身体が変化してくる時期なので、ほんとにいろんな悩みが出てきますよね。陸上から離れて、高校では何か新しいことにチャレンジしたんですか?
◇はい、体を動かすのは好きだし中学の授業で経験していて楽しかったので、ダンスをやりたいと思っていました。高校にダンス部はなかったんですが私以外にもやりたいという子がいたので、同好会を作って3年間活動しましたね。20人くらいいたんじゃないかな。
◆最初から20人、かなりダンスは人気だったんですね!nahomiさんからみんなに声をかけられたんですか?
◇全然!私はのっかったほうですね。同級生の女の子が引っ張ってくれ私も副部長として参加しました。
◆イベントをご一緒させていただいた時も、いろんなアイデアを出してくださったり、ご協力いただいていたので、お話を聞きながらすごく納得しています。
新しいことへのチャレンジを、子供の頃からずっと楽しんでいたんですね。
◇好きだったのかな、と今考えると思います。同好会だから予算が少ないとか、発表する場が少ないとかいろいろあったけど、みんなで壁を乗り越えながら新しいことをするのはとても楽しかったな。
ダンスは全然上手ではなかったけど(笑)、身体を動かすこと、仲間と一緒にやることがすごく楽しかったです。
◆みんなでつくりあげていくことの楽しさを、高校の頃のダンス部でご経験されてるんですね!
nahomiさんにはお姉様がいらっしゃいますよね?
◇2つ上の姉が一人いて、ずっと仲良しです。20代、30代のころは姉が海外に住んでいて離れていたのですが、今は近くにいるのでよく会います。
姉は完全に文系で運動嫌いでした。大人になってから聞いたのですが、私がいつも陸上の大会で一位をとって表彰されたり、運動会のリレーでアンカーを走ったりするのが誇らしかったと言っていました(照)。
◆自慢の妹さんだったんですね!素敵なご家族ですね。nahomiさんは小さい頃、夢とか目標はあったんですか?
◇どうしてもこの職業、という夢がなくて…学校で、将来の夢は?と聞かれても、ピアノの先生になりたいとか、ファッションデザイナーになりたいとか、その頃興味があるものをなんとなく答えていましたね。
ただ、父が経営者で、母も会社勤めをしながら自分で書道教室を開いていたので、何にせよ仕事って、やること、好きなことを自分で見つけてするものなんだとは漠然と思っていました。
◆自分が興味があるもの、得意なことを仕事にするという感覚が小さい頃からあったんですね。高校卒業後は、どんな道に進まれたんですか?
◇高校卒業後は四年制大学の英文学科に進みましたが、アルバイトばかりしていました。ちょうどギャルファッションが大ブームの時代で、渋谷109がすごく流行っていて。大学1年の時からいわゆるマルキュー系のショップでアルバイトをしていました。
服で自分を表現するのも好きだったし接客も楽しかったし、大変なこともあったけど何よりそこでは素晴らしい先輩や仲間との出会いに恵まれました。今でもとても仲良くしてもらっています。
◆大変なことも楽しめるところ、nahomiさんの芯の強さを感じます。以前nahomiさんとお話しをした時も、自分が楽しんだもん勝ちですよね、という言葉をかけていただいて、私自身すごく勇気づけられていました。
アパレルのお仕事をされていたところから、ヨガと出会うまでの間にはどんなストーリーがあったんですか?
◇アパレルの時は店長としてお店づくりをすることが目標だったので、いろんな店舗への異動も経験しながら、店長として頑張りました。ただ20代前半で店長になったところで、自分ではやり切ってしまった感じがして、この後どうしようかなとふと我にかえりましたね。
そのころ、大学時代の同級生と会ったりすると、当たり前ですがみんないろんなお仕事をしていて。自分の知らない世界、他の業界もみてみたいなと感じて、人材業界系のベンチャー企業に転職し、主に人事部で採用などをやらせてもらいました。ヨガともその頃に出会いました。
◆現在nahomiさんはヨガを通して人のコンディションを整える活動をされていますが、人事部で採用を任されたり、昔から人のライフスタイルに関わることが仕事のベースにある感じがします。
ヨガとの出会いについて詳しく教えてください。
◇その会社には20代中盤頃に4年ほど勤めましたが、朝の7時くらいから終電まで仕事をしていて、今考えるとかなり要領も悪いし激務でしたね(笑)。
その頃に母に誘われて、スポーツジムのスタジオプログラムとして開催されているヨガに行きました。ありがたいことに、それまで健康そのものだったので身体の状態についてははあまり気にしていなかったのですが、胃腸炎や帯状疱疹になったりして、あれれ、思いもよらない内に疲れやストレスって溜まるものなんだなと冷静に感じ始めた頃でもありました。
転職で新しい仕事に没頭し、ストレスや不規則な生活によって心身のバランスが崩れることを知ったnahomiさん。ヨガと出会い、自分に向き合いながら学び続ける姿勢はたくさんのご縁を引き寄せます。
後半では、そんなnahomiさんの溢れる愛で、仲間や環境が繋がっていくお話をお伺いします。