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2019.10.10

頭皮が溶ける!?白髪染めの刺激の強さとは。

40代女性の髪悩みNO1は白髪。アンケートにおいては85%の女性たちが白髪染めを一生、または当面は続けると回答し、白髪染めをやめる年齢では65歳~70歳が最も多くなっています。(ネットリサーチn=160)一方で白髪染めによる髪や頭皮のダメージに不安を持つ人は多く、実際にアレルギー症状が出るケースも。30年以上にわたって高頻度に利用する白髪染めだからこそ、しっかりとした知識を持って選んでいきたいものです。

 

 

▼白髪染めにはどんな種類があるか

 

一度白髪が出始めたら、3~4週間に一度は定期的に染めなくてはならない白髪染め。髪の傷みを感じる人はもちろん、染めている間に頭皮の刺激やヒリヒリ、痛みを感じたという人もいるのではないでしょうか。髪染めには、医薬部外品である永久染毛剤とも呼ばれるヘアカラーと、化粧品で色持ちは1カ月程度のヘアマニュキュアやヘアカラートリートメント、あとはヘナなどの天然植物を使った髪染に大きく分かれます。

 

自宅で染める場合でも、美容院で染める場合でも、一般的な髪染めといえば永久染毛剤である「酸化染毛剤」を使ったヘアカラーとなります。

 

この酸化染毛剤は二剤式のものがほとんどで、一剤には通称ジアミンと呼ばれる酸化すると色がつく酸化染料と髪の内部にまで成分を浸透しやすくさせるアンモニアなどのアルカリ剤が含まれています。そこに二剤としての過酸化水素を混ぜ合わせることでジアミンを酸化させて色を出し、髪の内部にまで染料を届け髪内部に留まるように働きかけていきます。

 

脱色と着色を同時にするので、茶色から黒に至るまで髪の色を自由に変化させることができ、染毛時間も少なく色持ちもよいことが大きなメリットです。しかし一方でジアミン、アンモニアや過酸化水素は非常に皮膚刺激性が強く、頭皮のたんぱく質を変性させ、皮膚が溶けたように見える状態や炎症を招いてしまいます。頭皮の炎症は髪の健やかな発育を妨げ、薄毛や抜け毛の原因になりかねません。酸化染毛剤使う時には、塗布する時間や分量を髪の染まり具合だけでなく、頭皮の敏感度や刺激を見ながら調整していくなどが重要となります。

 

 

▼長期使用によってはアレルギーが出て使えなくなることも。

 

酸化染毛剤に含まれているジアミン(パラフェニレンジアミンなど)は、さらに長期間使用することによってアレルゲンとなり、アナフィラキシーショックなど重度のアレルギー症状を引き起こす可能性も指摘されています。家庭用のヘアカラーのパッケージ裏面にはパッチテストを必ずすることと、かぶれたことがある方、気分が悪くなったことがある方は使わないように、また腎臓病、血液疾患のある方は使わないようにとの注意書きが大きく記載されています。

 

ジアミンの問題は様々な情報や見解がネット上でも出回っていますが、厚生労働省のHPの中の化学品の安全データシートの中では、GHS分類と呼ばれる化学品の危険度分類で呼吸器と皮膚についてはもっとも危険という区分1がつけられています。

 

ヘアカラーの間に気分が悪くなったり呼吸が苦しくなった場合にはすぐに洗い流して使用を中止することが大切です。また花粉症のように継続使用をすることで一定の抗体が蓄積されると突如としてアレルギー症状を発症することもありえます。かゆみや赤みが出た際には軽度であっても慎重になって、次に酸化染毛剤を使う時にはパッチテストを行ったり、美容師に相談するなどをすることがおすすめです。

 

 

▼まとめ

 

  • 家庭や美容室で通常使われるヘアカラーは、「酸化染毛剤」と呼ばれ頭皮への刺激が強い
  • 頭皮への刺激の原因となる成分は、ジアミン・アルカリ剤・過酸化水素の3種類が代表的
  • ジアミンは特に重度のアレルギーを引き起こす恐れもあるため、炎症を起こした経験がある人はパッチテストなどを行い配慮することが大切

 

 

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