肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2022.3.30

肌が気持ちよくなる「日焼け止め」の選び方6つのポイント

 


 

コラムの内容は

インスタLIVEでも詳しく解説しています。

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春は、シミ、しわ、乾燥などの気になる肌トラブルを起こしやすい季節だと言われています。

 

暖かくお出かけの機会も増える3、4月頃は、紫外線も一気に強くなり、季節風とともに運ばれる花粉やPM2.5などの飛散物質など、肌に直接刺激を与える要素にさらされることも増える時期です。

 

花粉症は体の中の異物反応。異物に対して一番過敏なのは肌です。花粉の季節になるとマスクをしているあたりが荒れてしまったり、春らしくメイクをしたいこのタイミングに肌荒れが起きているととても悲しい気持ちになりますよね。

 

わたしたちはシミ、しわ、乾燥などの肌トラブルが起きてしまったら、それ自体に対して対応をしようとします。

 

けれど、そのトラブルを起こしている大元は紫外線やブルーライト、細菌、花粉や大気汚染物質、ホコリなど特に春に多い飛来物による肌への刺激です。

 

こういった刺激物がやってくると、肌は「異物が来た!」と反応して、サイレンを鳴らし、それに何とか対応しようと炎症を起こします。その結果として陥没(しわ)が起きてみたり、乾燥やシミができてしまうのです。ここでいうサイレンと炎症の関係は細菌やウイルスに対して免疫機能が反応し体を発熱させる仕組みと同じ。刺激に対して反応すること自体はごく自然なことなのです。

 

 

 

 

お手入れで一番大事なところ、原因にあたるところは、最初に刺激を受けるときの肌表面です。シミやしわなど、結果として現れている部分だけに対処していても、症状は治まりません。

 

それではここを何を使って・どのようにケアをすればよいのでしょうか?

 

大切なのは洗顔とUV(日焼け止め)です。

このふたつのアイテムの選び方を変えるだけで、特にこの季節のトラブル肌はとても楽になり、綺麗になります。

 

 

 

 

人類初の化粧品は日焼け止めだった

 

人類はじめての化粧品は日焼け止めでした。

日焼け止めを塗っていたのは女性ではなく男性だったといいます。狩りに行くときに、日に焼けて肌がただれないように、虫に刺されて炎症を起こさないように、顔に土を塗り、肌を守りました。 

 

 

 

 

私たち人類は、数百万年前に祖先のサルから進化するときに全身の体毛をなくしてつるつるの皮膚になりました。そして外部に無防備にさらされた肌を守るために衣服を着たものの、顔だけは、生きるために必要な人間同士のコミュニケーションのため表情を伝えやすいよう覆い隠すことはありませんでした。だからこそ、顔は特別に守ってあげる必要があったのです。

 

大切な顔を無防備にして生活しているのは現代の私たちも同じです。虫などの心配こそ大きく減りましたが、PM2.5などの大気汚染物質や増え続ける花粉、またブルーライトなどの新しい刺激が増えました。

 

私たちの肌は以前より一層、「肌を刺激から守るもの」を必要としているのです。そこで、日中の肌を守るバリアの役割をしてくれるUV(日焼け止め)の選び方が重要になってきます。

 

 

 

 

 

日焼け止めの選び方

「紫外線が強くなってきたからそろそろ日焼け止めを変えなきゃいけない?」「SPFは50にするべき?」「花粉症で肌荒れになったら今のUVが塗れなくなった」

この季節のUV選びは色々な疑問が浮かんできて迷ってしまいがち。

 

そこでUV選びに覚えておいていただきたい6つのポイントをご紹介します。

 

 

 

1)自分の顔と手が気持ちいいと感じるもの

UVは自分の肌が気持ちいいと感じるものを選んでください。体だと気にならないのに、顔や手のひらに関しては家に帰ると真っ先に付けていたものを落としたくなるような体験はありませんか?その感覚は思い込みではありません。

 

 

 

 

上のイラストはペンフィールドのホムンクルスと言い、敏感なところ(=大脳皮質で大きな面積をしめるところ)は大きく、鈍感なところは小さく描かれています。

私たちの感覚を受け取る器官の大部分が顔と手に集約されていることがわかります。

 

手のひらと顔で化粧品を塗っているときに、気持ち悪いと感じるものは、まだ解明されてないことも含めて、本当に自分が「嫌」なもの。

 

UVを選ぶ時には、手のひらと顔に全神経を集中して、気持ちいいかどうかを訪ねてください。

成分はそれからでも構いません。逆に成分が良くても付けている感覚がピンとこなければ、よりよいものを探してみてください。

 

顔と手という敏感なセンサーを信じて。今使っているUVがなんとなく気持ち悪くなってきたな、という感覚があればそれは肌が必要なものが変わってきている証拠。変えどきなのかもしれない、と考えてみてください。

 

 

 

2)紫外線吸収剤を使っていない

紫外線防御効果をもつ成分は、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤のふたつに分けられます。

 

ハワイなど一部の国でサンゴへの影響の懸念から使用禁止になっているのが紫外線吸収剤

HANA ORGANIC はじめオーガニックコスメでメインで使われているのは紫外線散乱剤です。それぞれ以下のような特徴があります。

 

紫外線吸収剤:化学的な作用によって紫外線を熱エネルギーに変えて放出する。その化学反応が生物に悪影響を与えると言われている。鉱物(ミネラル)を使用しないため、透明度が高く白うきしないのが特徴。

-オキシベンゾン、オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、メトキシケイヒ酸オクチル)など

 

紫外線散乱剤:大昔の泥と同じ。鉱物を塗って物理的に紫外線を反射させるプリミティブなもの。鉱物を使用するためどうしてもある程度白浮きしてしまう。

-酸化チタン、酸化亜鉛など

 

肌が弱いかたはできるだけ紫外線吸収剤フリーのものを選んでください。

紫外線吸収剤は白くならないというメリットがありますが、肌や環境にとってはデメリットの方が上回ります。アウトドアなどで日差しが非常に強いとき以外、普段は紫外線散乱剤で十分に日焼けによるダメージを防ぐことができます。

 

また、小学生未満の子供たちが使う場合は、肌が出来上がっていないので、紫外線散乱剤のUVケアを必ず選んで。「吸収剤フリー」を覚えていてくださいね。

 

 

 

3)ナノ化された酸化チタン・酸化亜鉛(紫外線散乱剤)を使っていない

酸化チタン・酸化亜鉛などの紫外線散乱剤として使用される鉱物(ミネラル)に関して、「ナノ化」という処理がされているものでないかチェックします。

 

ナノ化とは白浮きを改善するために開発された、ミネラルの粒子を1/10ほどの細かさにしたもの。仕上がりは良いのですが、肌に入ると洗顔だけでは取れづらく、微粒子が毛穴の詰まりになったり、炎症を引き起こしてしまうことがあります。

 

ウェアルーUVでは、ナノ化していない紫外線散乱剤を使って、かつなるべく肌に馴染むような使用感と仕上がりへたどり着くのに約200回の試作と、3年の月日を費やしました。

 

顔色を整えるライトファンデーションとしても使えますが、ウェアルーUVではイエローベージュ、ピンクベージュと「色付き」にしたのもナノ化した原料を避けた結果です。

天然ミネラルで色を付けることで、白浮きしてしまうというデメリットがメリットに変わり、肌を美しくみせてくれるUVベースが出来上がった、という経緯があります。

 

ナノ化しているかどうかは成分表には記載されていないので、気になる方は製品のブランドに問い合わせてみてくださいね。

 

 

 

 

 

4)普段はSPF30,PA++くらいで十分。

「SPFもPAも数値が高いものを塗っておけばいい」というわけではありません。

日焼け止め選びで大切なのは「どのくらいの時間、紫外線を浴びることになるか」ということ。

 

SPFとは、日焼けをカットする効果を表した数値ではありません。何も塗らずに太陽に当たって皮膚が赤くなるまでの時間を何倍に伸ばせるかという効果を表しており、SPF1がおよそ20分とされています。SPF30はその30倍の、10時間。普段はこれで十分ですね。

 

 

 

 

化粧品は、基本的に肌にとっては異物です。日焼け止めもTPOに合わせて、普段から必要以上に付けすぎないようにしましょう。

 

 

 

5)クリームまたは乳液タイプを選ぶ

5つめは形状。日焼け止めは落ちてしまったら意味がないので、クリームタイプや乳液タイプを選んでください。

 

少しもたつくかなというくらいのものが肌に定着しやすいため、SPF効果を上げるためにも、しっかり肌に残るテクスチャーのものを選びましょう。ローションやパウダータイプは落ちやすいので、メインではなく補助の日焼け止めとして使います。

 

 

 

 

 

6)アウトドアではウォータープルーフを。

日焼け止めの効果はあくまでも紫外線の防止です。汗や水で日焼け止めが落ちやすい炎天下でのレジャーやマリンスポーツのときは、水に落ちにくいウォータープルーフがおすすめです。

 

ただし、ウォータープルーフのように水をはじいたり水で落ちないものはシリコーン(ジメチコンなど)系の成分が被膜を作るので、通常の石けんやクレンジングでは落としにくく、肌への刺激になってしまいます。しっかりと落とすためにも、できるだけ同じブランドで売っている専用のクレンジングと一緒に使うことをおすすめします。

 

 

 

日焼け止めの選び方、6つのポイントをお伝えしました。

 

1)自分の顔と手が気持ちいいと感じるものを

2)紫外線吸収剤を使っていない

3)ナノ化された酸化チタン・酸化亜鉛(紫外線散乱剤)を使っていない

4)普段はSPF30,PA++くらいで十分。

5)クリームまたは乳液タイプを選ぶ

6)アウトドアではウォータープルーフを。

 

 

肌を守りたくて塗っているものが肌のためにならなかったら、悲しいですよね。

 

古くから人類が必要としていた日焼け止めだけは、現代の私たちも普段から塗っていただきたいもの。必ず上の6つのポイントをチェックして、自分に合うものを選んでくださいね。

 

 

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