2021.10.22
優しい社会、優しい自分、女性の優しさ。そうなったらいいなと思っています。(祥子さん 後編)
農業、福祉支援、音楽活動を行う傍ら、 オンラインコミュニティ「ビジョカツ®」の副代表を務め多くの女性を応援する祥子さん。幅広く精力的に活躍する祥子さんですが、そこに至るまでには、いろんな葛藤がありました。暗く苦しい時期もありました。後編では、生い立ちから最近の HANA ORGANIC との出会いまでを語っていただきます。
≫社会にとって一番必要なコミュニティー。この世界を広げていきたいというのが今の私のミッション。(祥子さん 前編)
祥子さんは3人姉妹の長女。立派な床の間と太い梁がある昔ながらの民家で、祖父母と両親と合わせて7人家族のなかで育った。子供の頃は、鍬をかつぐ祖父の姿に憧れ、追っかけて行って田圃で遊ぶ活発な子供だったそう。家では祖父が買ってくれたママゴトセットで遊び、必ずお母さん役。薬草を自在に操る祖母が憧れだったと言う。
後編では、そんなおじいちゃんおばあちゃんっ子だった祥子さんの、生い立ちから現在までを振り返っていただきます。
就学前の幼少期
◆祥子さんは小さい頃は、おじいちゃん、おばあちゃんに可愛がられて育ったそうですが、そういう意味では核家族でなくて良かったですね。
◇それはそう思います。私は長女ですから、おじいちゃんおばあちゃんにとって初孫ですから、可愛くないわけがない(笑)。
そういう環境で育ったことは良かったと思っています。家には、お仏壇があって、神棚があって、井戸があって、そこには水神さんがおるでと教わるような環境だったのは、ありがたいことだと思っています。蔵があって、盛塩をするとか、結界を張るとか。おばあちゃんが神社仏閣を回るのについて行ったりしていたので、手を合わせる仕草を毎日見続けていました。そういったことは、記憶の中で嫌なことではないです。
幼稚園〜小学校時代
楽しく過ごしましたが、リーダーシップを発揮しなといけない気持ちが強かったです。上に立たないといけない、しっかりしないといけないと、学級委員になったり、児童会に入ったり、応援団長になったり。人から尊敬されないといけないと必死だったかもしれないです。
でも、いい先生と巡り会って、いい友達とも巡り会って、いい小学校時代だったと思います。友達には、「笑い声が面白い」、「はっきりと意見を言う」と言われていました。
中学・高校時代
体育系は苦手で興味もなかったので美術部に入りました。でもそのことがきっかけで1番仲が良かった友達とはリズムも変わり、遊ばなくなりました。「かまってちゃん」の私は、そこから拗ねちゃって、学校が嫌いになっちゃった(笑)。
そして、高校は私学に入学したけど、初日で高校デビューは失敗(笑)。自意識過剰でプライドも高かったのでそこから上手く馴染めず、ちょっとだけ、苦しかった。
◆中高時代を自己分析するとどんな感じですか?
◇根暗です(笑)。友達に友達になろって言えないタイプ。反抗したくても反抗できひん。ヤンキーにもなり切れない。家族に悲しい思いをさせたくないからできなかった。
プライド高かった。跡取りの長女だから頑張らないといけない。母も祖母も祖父も地域や社会の役員だったり何かの長をするような役割をたくさん担っていました。親や家族のルールから外れたらいけない。○○家というお家柄があるから私は大丈夫やろ、みたいなところがあった。自尊心ではなく虚栄心。優等生にならないといけない。でも本当はそんなに優等生ではない自分と葛藤していました。
頑張らないといけない、家族に喜ばれないといけない、そこが根っ子だったと思う。できないことをできないと言えない、自分に嘘をつかないといけない。罪悪感、でも、だれのせいにもできない。苦しい時代だったと思う。
大学軽音楽部時代
◆音楽との出会いはどのあたりなんですか?
◇小5のころ参加した市の合唱団から。小さい頃はWINKが好きでした。大学は軽音楽部に入ると決めていて、そこが音楽のスタートです。
ステージに立っているときの自分は、何にも代えられないくらい楽しい時間。生きていると実感する。これだけはほかにないです。ハードロック、ヘビーメタルやっているとき、最大限生きているんです。メンバーとの一体感やお客さんの熱気。自分を燃やし尽くす感じ。その一方で、ピアノとボーカルだけでやるときは、お客さんから上がるエネルギー、浄化されていくようなものが見えるんです。両方捨てられない。
ライブでは、ファンの人達のために歌い、魅せて、祈る。最後は、生きててよかった、ありがとう、と感謝でいっぱいになります。お客さんから、家族から、神仏にも、みんなにひたすらありがとうという気持ちです。
インスタグラム
◆インスタ(@rockinreira)を拝見すると2017年頃から急激に「いいね」が増えて、2桁から4桁になりましたね。その頃から投稿内容も変わったように見受けられるのですが。
◇ここ最近、これが本当にしたいことなのか?ということに気がつき始めたんです。なんでそんなに他者からの賞賛を求めないといけないんだろう、嘘ついてやっていかないといけないんだろう、インスタ映えみたく、投稿するためにネタを作る生活をしないといけないんだろう、という葛藤があったんです、この何年間。それでやっと、一個ずつ自分らしさを紐解いてやっていこうと最近の投稿では切り替えてやっているんです。
2017年頃、インフルエンサーというのが流行り始めていたんです。インフルエンサーごっこをしようというので、フォロワー数を増やすことにフォーカスしていました。愛されたい、自分を見て、といった自己承認欲求が強い時期だったんです。ビジョカツである程度経験積んでキレイになりましたで、またプライドが出てきたんですね。自分らしさではなかったんじゃなかなと今は思います。
当時は、自分で自分を認められなかった。悲劇のヒロインであるみたいな癖があるんです。
悲劇のヒロイン癖はばっさり止めるって決めているんですけど、同じ波ってまた来るから。いえいえちゃうでしょ、こっちでしょ、って自分の中で決定していく、その葛藤をずっとやっている。虚栄心とか悲劇のヒロイン癖はまだまだ取り去れてない部分があると思います。
可哀想と思われないと愛されないと思っているところがあるみたいで。長女はだんだん可愛がられなくなるから、あの手この手で愛されようとする、その癖が残っているのかなって。
◆そういう葛藤をそのままインスタで出してしまうところが、またすごいなと思います。葛藤の部分も含めて、結局は肯定できているから書けるのでしょうね。
◇今は自尊感情を育てること、自己受容と自己肯定が一番大事やと思っているし、女性性という部分では、感性、感覚、五感というところで満たされていく。そういう感情も全部バランス良く必要だと思っているから、それを単純に出しているのかなと思います。
▼祥子さんのインスタグラム
@rockinreira
https://www.instagram.com/rockinreira/?hl=ja
HANA ORGANIC との出会い
◆祥子さんはインスタのなかで、感覚を大事にする、女性であることを認める、ということをときどき書かれていますね。
◇社会で仕事していくとなると、「女性の感覚」を閉ざさないと成り立たなかったんです。というか、考える余地がなかった。例えばPDCAを回していくとか、そういう部分を自分の中に根付かせないといけない時期があって、女性らしさというところを見失ってたんじゃないかと気付きました。去年一年間ほど。
そんなときに HANA ORGANIC に出会って、商品やHPを見て、「私忘れてた」って思ったんです。忘れてた自分らしさとか、子供のような無邪気さとか、女性らしさとか、思い出せたんですよ。それで「感覚で生きる」ということを、あらためて自分で認めたんです。
理論的に解釈をする男性の脳みそは苦手なんです。女性らしく、こうやったらおもしろいやん、テンション上がるやんとか、んーこれなんか楽しくないとか、その自分の気持ちや感性を信じてあげようって。
◆では HANA ORGANIC も、ちょっとは役に立ったのですね!?
◇優しさを忘れている、女性らしい優しさを忘れているって思ったから、HANA を使える自分って、すごく安定している自分だと思うんです。HANA ORGANIC に巡り会って、なんか HANA ORGANIC さんに許可をいただいた気がしたの。
女性らしく満たされていいんだよって、愛し愛される関係とか、子供っぽくキャピキャピしているところとか、自分に優しくしていいんだって。ホームページやパンフレット、ローズのスプレー(HANA ORGANIC ウォーター)で、私優しくなっていいんや、私の中にすごく優しさってあるやん、優しくまあるい自分っておるやん、基本はそこにあるって気付かせてくれたのが HANA ORGANIC さんなんですよ。ちょうどベストタイミング(笑)。
◆最後に、HANA ORGANIC について、質問や聞きたいこと、言いたいことなどありますか?
◇HANA ORGANIC を通して戻っていく、私が自然体・ナチュラルに戻りつつあるみたいに、何か気づいて本質に気づかれた方に、この商品をもっと知ってもらいたいと思っている。
私はホンマにきっかけいただいたから、商品見てもパンフレットを見てもときめくの。インタビュー(HANA STORIES) 見ても、こんな人みたいになりたい素敵な人ばかり。商品の良い悪いは、これから使っていかないとわからない。でも、優しさが伝わるパッケージで。
カラーコンディショナーも、美容師はヘナあかん、ヘナやっている人は美容師あかん、っていわれてる、ちょうどその真ん中とってらっしゃるんじゃないかと思って、すごいんちゃうかと思ったんですよね。
両方これまでやってきた人、思想の方で考えてやってきた人が医療的なことも知って、いろんな方向で両側面からいろんな物事を見た上で、自分で選んでいく人に HANA ORGANIC を広めていってもらいたいと思っていたから、(HANA STORIES の)インタビューできてよかったです。
◆両面というのはどういうことですか?
◇思想や哲学は行きすぎるとカルトになっちゃって、それが正義になってしまう。逆に、農業で言えば農薬バリバリになっちゃったり、ビジネスライクになってしまうようなのもいいとは思わないんですね。1周回っていろいろ見て、最終の着地点が HANA ORGANIC、私のなかでそんなイメージ。
それはむっちゃ難しいと思うんです。私も自然栽培やっているから、それぞれの自然農やオーガニック栽培、慣行栽培にある思想や手法を掘り下げて追求していくというより、「優しいな、これは素敵だな」と思うものを取り入れて、自分にも人にも優しい米作りがしたい、という気持ちでやっている。そこに戻りたい人に使ってもらいたい。
言いたいことは、優しい自分に戻ろうっていうことかもしれない。自分の投稿も今はまだそこまでいっていないけど、優しい社会、優しい自分、女性の優しさ。そうなったらいいなと今は思っています。
◆ ◆ ◆
女性らしい優しい自分に戻ろう、とおっしゃる祥子さん。そうして、優しい社会になって欲しいと。
HANA ORGANIC も、祥子さんに負けないように、祥子さんのようなお客様と一緒に、優しい気持ちでいる女性が増えて優しい世の中になることに、少しでも役立てるよう、微力ながらも全力で挑戦し続けていきます。そんな思いを新たにさせてくれるインタビューでした。
祥子さん、どうもありがとうございました。これからも一緒に頑張りましょう!
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