肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

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2022.6.10

人それぞれ持っている身体の力は違う。だから人と比べるのではなくて、自分の心と体を一番に考えてあげてほしい。(弥生さん前編)

 

江口弥生さん

 

≪プロフィール≫

NARD JAPAN 認定校アロマスクール ジャスミンハウス代表講師、自然療法とカラダに優しい生活雑貨のお店「ビオマルシェジャスミンハウス」主宰。元国家公務員、17歳、13歳、9歳、3人のお子さんの母。

 

▽Instagram

@jasminehouse.aroma

@biomarche.jasmine

 

優しい微笑み、じっくりと相手の話に耳を傾けるお人柄。福岡で自然療法を教えながら選りすぐりの身体と地球にやさしい製品を取りそろえるお店、ビオマルシェジャスミンハウスを運営する弥生さん。

 

国家公務員だった弥生さんは三人のお子さんを育てながら、40歳を目前に一念発起して新しい道へ。自分の体と向かい合い、その中で得た智慧をなんとか他の方々にもお役立てしたい、と一歩一歩歩んできました。そして1年前には念願のご自身のお店を素敵なボタニカルショップの中に出店。HANA ORGANIC もお取り扱い下さり、日々女性たちのお肌や体の悩みに応えています。

 

そんな弥生さんに今の想いや今までの経緯をお伺いしました。

 

(取材:HANA ORGANIC 阿部)

 

 

 

 

 

弥生さんのInstagram投稿より

 

 

サロンにお越し下さるお客様の背景はさまざまです。

 

みなさん

日々穏やかに幸せにお過ごしの方ばかりに見受けられます。

 

しかし

サロンでは衣服とともに

心の鎧も自然と脱がれるのか

 

いつもは

お話にならないであろうことも

 

ぽつりぽつりと

お話下さいます。

 

時には

コンサルテーションをさせて頂きながら、

施術をさせて頂きながら

 

その方の懸命に抱える毎日を

お伺いして

 

尊敬とともに

愛の素晴らしさ

 

人生を重ねることにより

 

ご自分の人生だけでなく

大切な方の

身近な方の

人生を共に抱える

 

そんな事も増え

 

その、

シアワセな側面だけで無く

時には

全てを降ろして逃げ出したくなる

 

そんなお気持ちを

抱えながら懸命に生きる

女性たち

 

ほんの、ひとときですが

 

ほっと息つくお時間を

 

空間を作っていけたらと

思います。

 

この小さな空間で

私ができる事は、

限られていますが

 

時には

その方にとっての

出逢いのアシストをさせて頂けることもあります

 

心強い周りの

方々にご縁をつなぎ

 

その方の抱えるものを

一緒に持ってくれる方を増やす

 

そんなお手伝い

 

人は愛で出来ている

一緒にキレイゴトをめざしましょ

 

人は年を重ねるたび

磨かれて

ピュアになる!

 

私も周りの

先輩方のように

 

いつも

ありがとうございます。

 

 

◆いつも HANA ORGANIC のお取り扱いでやり取りさせていただいていますよね。お世話になっています。弥生さんはとっても素敵な自然療法のお教室やお店を運営されていらっしゃいますが、前職はなんと国家公務員だったとか。

 

◇そうなんですよ、以前はまったく畑違いの国土交通省に19年間努めていたんです。公務員ってみんなの役にも立てるし、家族も安心するし、まだやりたいことも若いころはぼんやりしていたので、それが見つかるまでは・・・と思って入省しました。

 

 

◆平成9年入省。その頃ってどんな状況だったのですか?

 

◇事務方だったのでだんだんいろんな書類が電子化されていって、私の職種はしりすぼみなのかなぁと思うようになっていたかな。

 

人的環境はすごく良い職場でした。みんながライバルじゃなくて居心地が良くて。

 

でも、公務員って心の病が多いんですよ。メンタルでお休みされる方も多いし、直接人の役に立てる実感がある仕事じゃなかったりして。国民のお金を使わせていただいているので書類はすごくたくさんあって、行政サービスを受けたいと思う方へは、あれこれ書類をそろえてくださいということを言わないといけない憎まれ役のようなところもあって。

 

4月の年度締めの一番大変な時にいきなり人事異動だったりして。公務員の人って一般の企業の方から見ると楽そうに見えることもあるのかもしれませんが、メンタルの面では結構しんどいんですよね。

 

そんな中で制度はあるにしても、妊娠出産して育児となるとかなり厳しかったり。男女平等という感覚が大きい分、女性は大変なところがあったように思います。

 

まぁ、男性も多いしさっぱりした仕事の仕方はできそうだから、いつか自分のしたいことができたらやめようと思いつつ、特に何も見つからずに続けていた感じでした。

 

 

◆そこから今の道にはどんな転機で変わっていったのでしょうか。

 

◇国交省にいる間に子供を3人出産したのですが、実は1人目の後に流産を3回していて。みんな元気に働いているように見えるし、こともなげに成し遂げているように見えたけど、そうじゃないんだって。みんながやれているから私もやれるはずだと思ったけど、私の身体にとっては随分と無理をさせてしまっていたんだって気付いたんです。

 

自然療法を勉強した今だとわかるのは、人それぞれ持っている身体の力って本当に違うんですよね。それなのにまわりがやっているから私も大丈夫と思ってやってしまったから、私は2人目をなかなか授かれなかった。ちゃんと自分のことを知らなければ、と思いましたね。

 

 

 

 

流産をきっかけに身体の勉強を独学で始めることになって、そこで添加物や薬の弊害なども見えてきたんです。不自然なものはなるべく身体に入れない方が肝臓や腎臓に負担がない。子供を産み育てる時にはそこがきれいであることでエネルギーがでるんだ、と行きつきました。

 

そして念願の2人目を授かり、さらに3人目を生むころには病院にお世話になることなく自分で自分の体と心をいたわりながら、自然に出産をすることができました。

 

 

◆やっぱり職場では無理をしてしまう頑張り屋さんだったのでしょうか。

 

◇そうですね、やっぱり人と比べていましたよね、みんな休まないでやれているのだから、わたしもできないといけないと自分でそう思ってしまっていたのかな。三人目の時はそれを気にせずに、自分の心と身体を一番に考えて生活をすることにしました。

 

職場は男性が多くて、女性のことはわからないから、自分で考えていいよといってくれている環境だったんですけどね、わたし自身が休み下手でした。

 

 

◆そこから自分の身体のケアのことが、それを仕事にしたいと思うまでに発展していくのですね。

 

◇そうそう、そうなんです。仕事のことってあまり頭に入らないのに(笑) 身体のこととかそういうことは好きみたいで、どんどん記憶もできるし面白いし、いくらでも勉強できたんです。

 

あ、こんな面白いことを仕事にできたらいいな、自分が学び続けられるもので仕事をしてみたい、と3人目を生んだ後にぼやっと思うようになりました。

 

漢方薬にかなり頼っていたので、そういう自然のものを勉強をしたいと思っていたら、NARDというアロマテラピーの協会に出会いました。

 

身体の仕組みを勉強しながら、植物や薬理作用も学べると知って。その年齢でわざわざ鍼灸の学校に入りなおすまではハードルが高かったので、民間資格の中でもしっかりしていそうなNARDを選びました。

 

ヨーロッパでは日本の漢方のような位置づけで処方箋がでたり医療の中に入っていっているので信頼もできるなと思ったんですね。

 

 

◆それはいくつの時ですか?

 

◆ 公務員って20年やるといろんな特典もあって、40歳がちょうど20年目だったのですが、そこまで待てずに39歳で辞めました。

 

辞めるその日付でNARDのアドバイザーの資格が取れて退職の辞令をもらって。なんか不思議だなぁって、ここでバトンタッチしたんだなぁって思いました。

 

そのあともインストラクター講座にも申し込んで、スクールの講師になって、ほかのスクールから依頼を受けての講師業もやりながら、自宅でスクールをやり始めました。

 

今、ドライフラワーの方と一緒にコラボレーションをしているんですけど、実は自分のスクールをはじめた時にすでにイメージがあって。

 

ドライフラワーが天井から下がっているようなところでスクールがしたいなぁと思っていたんです。そうしたら、たまたま近くのパン屋さんにチラシを置かせてもらいに行った日に、ドライフラワーのMORITABAの丸山さんという方も、チラシを置かせてくださいって来ていて、その場でパン屋のオーナーさんがその方を紹介してくれて。

 

 

 

 

そうしたら丸山さんが、ドライフラワーに香りをつけたいとちょうど思っていて、そんな人を探していたって。それで話を聞きに行ったら、その方のドライフラワーのお店の一角をお借りできるようになって。そこで自分のスクールを始めたんです。

 

 

◆わぁ、すごい偶然の出会いですね。なんだか国家公務員を思い切って飛び出してから、次々に扉が開いていく感じですね。

 

◇そうですね。そのあとも、生徒さんを育てても、生徒さんがその資格を使える場所がないことに気付いて、今度はそれを何とかしたいと思い始めたんです。

 

自分で開拓すれば病院のセラピールームで働いたり、ワークショップ開いたりする人もいるけど、そこまでできなくてもなにかそのスキルを活かせる、雇ってもらえる場所があったらいいなぁと思って。

 

そんなことを思っていたら、なんと知り合いの型園芸コマルシェオニカの井上社長に、店舗の一角にお店ださない?とお声かけいただいて。

 

 

 

 

いつかお店できたらいいなぁとは思っていたけど、そんなすぐにできるとは思っていなかったから本当にびっくりしました。

 

でもこんな風にお声かけいただけるチャンスは二度とないだろうと思って、思い切ってその波に乗ることにしたんです。それが去年。

 

 

◆そんな経緯があったんですね!すごい、そこで思いきれる弥生さんもすごいです。

 

◇もうオープンしてからは必死で毎日毎日お店にでて、最近なんとかやっと形になってきたというくらいですよ。

 

でもその場所を作ったことで、生徒さんたちに働いてもらうことができるようになったのがすごく嬉しかったですね。そしてはじめはそんなにイメージしてなかったけど、卒業した生徒さんたちがここに来たらみんながいるから、と集まれる場所にもなってきていて。生徒さん主催でワークショップをやってもらったり、なんだかいろんな活動が起こり始めていて。

 

清水の舞台から飛び降りるような気持だったけど、こんな風に輪が広がっていくのを見ると、正解だったなぁと思えています。

 

 

 

 

◆お店は施術と、自然派のいろんな製品を扱っているんですよね。

 

◇はい、便利で安いものばかりをついつい手に取ってしまう世の中だけど、そればかりだと身体を壊してしまうという経験が自分にあるから、それをみなさんにご提案できる場所にしたいなと思って。自分が安心して人に紹介できるものを集めたお店になりました。

 

遥か彼方にいつかできればいいや、と思っていた夢が本当に急に叶った感じですよね。

 

HANA ORGANIC さんの製品を取り扱わせてもらうというのが第一の夢のような気持だったので、それが実現できるなんて、ほんと嬉しくて。

 

 

 

◆江口さんの話をうかがっていると、HANA ORGANIC の創設者の林田と似ているなと感じます。自分で身体を壊したり肌の悩みがあったのを何とかしなきゃと思って学んで解決して、それをなんとか他の人にも役に立てたいと思って広げていくという。

 

きっと江口さんご自身が資格とったあとも何か道を見つけようとしても大変で、その苦労を知っているからこそ、ほかの方も同じ境遇じゃないかと思って場所を提供してあげたいと思っているんですよね。

 

自分が苦労したことを乗り越えると、それを何か役に立ててほしいと思う。素敵なスタンスですね。

 

◇頭で考えてこれがよさそうだというそういう話ではなくて、本当に体験して苦労して、そこから活路を見出していくというスタンスなんです。直感的にそうなってきた感じですね。

 

 

◆それにしても国交省にいた19年間とはずいぶん違う道ですね。

 

◇そうですよね、やっぱり今考えると組織の中で守られていました。守られているけど、縛られていた。誰でも代替可能な仕事で。自分の想いを載せられるところがありませんでした。

 

半期ごとにヒアリングがあって、上司に呼ばれて個室でお話するときに、あなたがいると職場のコミュニケーションが良くなって助かっています、と言われたんです。

 

今私が人に働いてもらうようになってその重要性がわかるのだけど、その公務員時代はそれって仕事じゃないよね、褒める場所がないから私はそこを良いと言われているのかしら、とちょっと卑屈に受け取るくらいでした。

 

あの時は本当に公務員という場所で自分の花の咲かせ方がわからなかったんだと思います。

でも今は素直に自分がやりたいと思うことをやると、喜んでくださる方がいるということに、本当にやりがいを感じていますね。

 

 

 

 

こういう自然なものがあるということに気付かないまま普通の化粧品を続けて、肌が荒れたままになっている方が、シンプルなものに変えていくことで治ったと喜びの声を言いに来て下さったり。

 

これだったら皮膚刺激もないし肌バリアを壊すこともないから、一度お使いになってみてはどうかしら、とお伝えしているだけなんですけどね。

 

一回試した方が、今まで痛いのを我慢して使っていた、って。このお店に出会わなかったらこういう製品があることを知ることができなかった、と言ってくださるんです。

 

HANA ORANIC も本当に喜んでいただいています。ファンの方も多いんですよ。

 

 

◆そうやって直接のお声を頂けると本当にうれしいです。弥生さんは毎日お客様と向かい合っていらっしゃるんですものね。コミュニケーションを良くするという長所はやっぱりこういうところで発揮されるのですね。

 

◇本当に。前の職場の雰囲気を少しでも楽しい場にしたいが為のコミュニケーションとは、やっぱり喜びが違いますよね(笑)

 

 

ご自身のおつらい経験から、身体のことを学び、それが天職へとつながっていった弥生さん。ご縁を大切にして、そこから新しい道が拓けていく中で、大変なこともあるけど喜びの方がずっと大きい、と笑顔でおっしゃいます。後半はそんな心の声に素直に生きる弥生さんのバックグラウンド、子供の頃のお話を伺っていきます。

 

 

 

≫自然の中で生まれ育ちました。直感を大切にしたら、導かれるように扉が開いていきました。(弥生さん 後編)

 

 

 

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