肌も心も透明に。わたしに還る Holistic Care|HANA ORGANIC

  • user
  • cart

2022.7.13

ナウシカになりたかった少女時代。植物に囲まれて育ちました。(カワハラサユリさん 後編)

 

 

スタイルがあってファッション性の高い先輩たちに憧れて飛び込んだ美容室業界。男性社会・競争社会の側面もあって、必死で努力し続けた20代。ヘアメイクアーティストへのチャレンジを経て、ご自身のスタイルを形にする念願のお店オープンへ。女性たちの癒しの場となっている今の素敵なサロン・SABOが出来上がるまでと、そこに至るまでの少女時代についてもお伺いしました。

 

(取材担当:林田)

 

▼Instagram

@sabo_sayurikawahara

 

スタイルをもって女性を美しくする仕事がしたい。 男性社会の中で必死で実現しようとしてきたものとは。(カワハラサユリさん 前編)

 

 

 

◆(林田)いよいよご自身のお店をもつ時がやってきたわけですね。広く空間をとった店内や、個性的な植物がたくさん共生するように息づいていて、明るくて優しいお店の内装。自然電力に、オーガニックやナチュラルなプロダクト。とってもこだわっている様子がお伺いさせていただいている担当者の話やInstagramからも伝わりますが、ご自身のスタイルを形にするのは大変だったのではないでしょうか。

 

◇(カワハラさん)いや、もうほんと頭の中ではテーマがあったので、あとはそれを形にするだけだったんです。えっと・・・・ちょっとなんかもの恥ずかしさはあるのですけど、わたしのテーマは実は「ナウシカの地下室」なんですね。わかりますでしょうか・・・

 

 

◆わぁ、もちろんわかります!宮崎駿監督の風の谷のナウシカ。主人公のナウシカが地下に作った「腐海の植物たちを浄化させるための実験室」ですよね。わたしも宮崎駿監督の作品は本当に大好きで、すごく響くことが多いです。

 

 

◇良かった~、話が合って(笑)。もう小学生の時に見て以来、ずっと自分はナウシカになるんだって思ってきました(笑)

 

 

 

 

◆なるほど!そこが原点なんですね。でもカワハラさんの投稿を見ていると、たしかにナチュラルですが、とってもおしゃれでファッション性が高いので、どちらかというとアートやファッションというキーワードが浮かんでいましたが、植物や自然との共生ということへの何か深い想いがあるんですね。

 

◇はい、そうなんです。私の女性像はナウシカとケイトモスでできています!芯の強さ、スタイルや哲学がありながら、ナチュラルで優しい女性。強さと優しさ。小学生から今までそこは一貫している気がしますね~。

 

 

◆ケイトモスも本当に素敵な女性ですよね。なんだかカワハラさんからにじみ出るナチュラルでいながら哲学があっておしゃれ、という印象とぴったりです。でもカワハラさんは都会生まれの都会育ちですよね。自然への想いはどこから生まれたのでしょうか。

 

 

 

 

◇実は実家がおじいちゃんの代からの花屋さんだったんです。花屋といっても、今では華道やプロの方々が使うお花の専門事業者みたいなところがあって、花卉全般を広く扱っているのですけど。

 

小さいころから自宅兼会社の駐車場にはたくさんの大きな枝ぶりの木や花がずらっと並んでいて、それはもう森のようで。そんな中で遊んでいたので、植物たちとお話ができると感じているような少女でした。美しさへの興味も、アートというよりは自然の花々の美しさが原点にあるのだと思いますね。

 

 

◆花の森で育った少女時代!まさにナウシカな感じですね。植物の持つ美しさや不思議さにひかれて少女のカワハラさんの感性は開花していったのですね。なるほど、だからあの店内で、あの優しく柔らかい雰囲気なんですね。

 

◇ありがとうございます。なんか必死で働いていた時代もあり、そのあと結婚して、自分のお店をもって、子供も授かって・・・という道のりの中で、本当にわたしらしいスタイルにたどり着いたというか、戻っていった感じですね。

 

少女の頃の植物たちと話せるような気持ちになっていた感覚や、祖父から経営を受け継いだ祖母の凛としたたたずまい、暮らしの中に花や美意識を取り入れた祖母のスタイル、そんな原点が今自然体であらわせているような感覚はありますね。

 

 

 

 

◆なんだか男性社会、競争社会の中で必死で戦っていたカワハラさんとは別人のような感覚にもなりますね。

 

◇もともとは女子高育ちで、好きなことに熱中するオタクタイプなんですけどね。それでもオシャレグループや体育会系グループとかいろんな友達たちととっても平和に仲良く暮らしてきて。それが社会に出たらいきなり男性ばっかりで、競争社会。その仕組みそのものにも憤りを感じましたし、理不尽にも思えるところがあって、ついつい戦闘モードに切り替わってしまったのが20代だったのかもしれません(苦笑)

 

女子高がキリスト教系のところだったので、小さいころから人への奉仕ということを教えられてきて。誰かのために自分の時間を使いたいという気持ちが強かったので、余計に人を蹴落として自分がのし上がるみたいなことが嫌だったのでしょうね。

 

今でもマウントしてくる男性がいると、やるならやるぞ!と勝手に闘志がわいてしまいますけど(苦笑)感性豊かで優しい女性たちがありのままで活躍できる美容業界になってほしいなぁという想いもあります。

 

 

◆わかります。やっぱりまだまだ戦うべき場面ってどうしてもあって。でも目指したいのはそこではなくて、お互いが調和し合いながら尊重しあう働く場であり、社会なんですよね。お店の投稿などを見ていると、カワハラさんの美容室は働く女性たちもみなさんとってもなごやかで楽しそうですよね。

 

 

 

◇はい、スタッフのみんなとは本当に家族のような関係を築かせてもらっていますね。初めての出産、育児をしながらのお店立ち上げだったので、小さい時には息子をお店に連れて行って、抱っこしてくれたりおむつを替えてくれたスタッフもいました。今でも子連れのお客さんが居心地が良いと言ってくださるのは、みんな経験者だからなんですね。

 

一緒に働くスタッフにも、お客様にも、リラックスして優しい気持ちになってもらえる場所でいたいというのがありますね。だから植物もたくさん置いていますし、髪のスタイリングだけでなくヘッドスパという癒しのメニューにもとても力を入れています。HANA ORGANIC のトリートメントを使ったヘッドスパも、女性バランスを整えてくれるし、何よりも香りがすごく気持ちいいと評判なんですよ。

 

 

 

◆嬉しいですね~!ヘッドスパ、弊社の社員も体験させていただきましたが、本当に癒されて特別な時間だったと言っていました。カワハラさんが10代の頃に最初に夢見たスパのセラピストに近い施術も、ご自身のお店だからこそ実現できたのですね。40代って本当にいろんな紆余曲折あったこともすべてがつながって形になってくる年代ですよね。

 

◇確かにそうですね。子供の頃の原体験も、ナウシカやケイトモスへのあこがれも、必死で働いた20代も、ヘアメイクの仕事も、結婚、出産、子育ても、すべてがあって今がある。このお店ではそれが表現できているのかもしれませんね。まだまだ新しいことや出会いもあると思いますが、それらもみんな一つにつながっていくのでしょうね。

 

 

◆カワハラさんと私は同世代ですが、まだまだ本当にこれからが楽しみですよね!またいろんなコラボレーションなども考えていきたいです。こうやって同じ想いの方々と一緒に取り組めることが本当に楽しいですよね。

 

◇はい、ぜひぜひいろんなことをご一緒しましょう!多くの女性たちに、美しさや気持ちよさ、優しさをお届して行けたらいいですよね。これからもよろしくお願いします!

 

◆こちらこそ宜しくお願いします!今日は長時間のインタビュー本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

女性が自分のために、美しく、自然体でいられるよう、SABOをつくり今年で10年目になります。

店舗も増え、スタッフも増え、オーガニック美容というジャンルが10年前より世の中に浸透してきたことをとても嬉しく思います。

美容による消費は人間のエゴでもありますし、これからは地球環境をより意識し、共存していけるように新しい基準や価値観を考えていきたいです。

 

 

記事一覧

pagetop