2020.5.15
春夏秋冬、季節のダメージから美肌菌を守るために
私たちの肌は、季節の変化に常に振り回されています。
冬は乾燥気味だったのに、春になっていきなり皮脂が増えたり、調子の良い季節もあれば敏感になる季節もあり。
肌のトラブルは季節に大きく影響されることは皆さまもよく実感されているはず。季節ごとの気温や湿度、飛散物や紫外線などが私たちの肌に与えるストレスはそれほど大きいということです。
そして肌のトラブルが起こるということは、季節に合わせて常在菌のバランスも影響を受けてしまうということ。
今回の育菌アカデミーでは、春夏秋冬、季節の変化の視点から生じやすい常在菌バランスの変化と、季節ごとに心がけたいスキンケアについてお話します。
季節ごとの常在菌バランスの変化と、心がけたいスキンケア
~春~
■ 常在菌バランスの変化
春は花粉、PM2.5、黄砂など、飛散物としての外的刺激が増える季節です。直接的なダメージを受けてバリア機能がゆらいでしまった肌は、弱酸性からアルカリ性へと傾いてしまいます。
アルカリ性へと傾いた肌は悪玉菌の好む環境へ。肌ストレスに加え常在菌の乱れによって、敏感肌やニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。
■ 心がけたいスキンケア
皮膚に付着するような外的刺激物が多いので、洗顔をしっかりと行い、乳液やオイルで保湿をすること。日中はポリューション(大気汚染物質)カットもしてくれるような日焼け止めや下地で肌を守りましょう。
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~夏~
■ 常在菌バランスの変化
夏に欠かせないのが空調。長時間、ときに直接当たり続けることで肌表面が乾燥すると、皮脂の分泌量が増えたり、逆に減ることで肌が突っ張るなどの症状が起きてしまいます。
それに紫外線によるダメージが重なることも。皮脂の分泌が少なくなるとカサつきやくすみにつながるほか、美肌菌が少なくなり、活動をやめてしまうこともあります。
■ 心がけたいスキンケア
気温が高くなると乳液を抜いてしまう方も少なくありませんが、乾燥や皮脂の過剰分泌を招いてしまうので、量を調節しながらきちんと乳液まで使うことをおすすめします。また、日焼け後のケアで炎症対策と保湿を忘れないようにしましょう。
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~秋~
■ 常在菌バランスの変化
秋は気温差が激しい季節。暑かったり急に涼しくなったりする気温に身体がついていけず、自律神経が乱れがちに。自律神経がゆらぐと、常在菌が乱れ肌や体に不調が現れることがあります。また空気も乾燥し始めるので、カサつきも気になり始める季節です。乾燥は肌をアルカリ性に傾かせてしまうので、美肌菌が増えづらくなります。
■ 心がけたいスキンケア
夏の紫外線や空調疲れを起こしていることがありますので、基礎を怠らない丁寧なケアを心がけましょう。
肌のつっぱりが気になり始めたらハンドプレスで香りを楽しみながら、丁寧に乳液を馴染ませるのもおすすめです。
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~冬~
■ 常在菌バランスの変化
冬は空気の乾燥に加え、暖房器具の使用で一番乾燥を感じやすい季節です。粉をふくような状態になると皮脂が極端に少なくなっているため、美肌菌が育ちづらくなってしまい、バリア機能の低下などを起こしてしまいます。
■ 心がけたいスキンケア
肌のカサつきや粉をふいている場合は、ぬるま湯で優しく洗ってスキンケアを。おでこや鼻筋のラインは皮脂腺があるので乾燥しにくいため、乾燥しやすい頬のあたりになどには少し時間をおいて乳液を重ねづけするのもおすすめです。
同時に、加湿器等で部屋の湿度調節をしてあげましょう。暖房のダメージを避けられない場合は、オイルやバーム等で肌バリアを作ってあげることもできます。
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いかがでしたか?
どうしても避けられない季節ごとのダメージから美肌菌を守ってあげることも育菌ケアのひとつ。
普段はシンプルに化粧水と乳液でケアをしながら、季節のダメージなど原因のわかりやすい肌トラブルには適宜スペシャルケアを加えてあげましょう。
ダマスクローズと育菌成分のたっぷり入った「ムーンナイトコンセントレイトマスク」は季節を問わず、不調の立て直しに最適です。
育菌ケアで、ゆらぎやすい季節を乗り越えましょう♪
【参考文献】
中年期女性の皮膚潤いに関わる生物物理的特性の冬期4年間にわたる経年変化(大野、西村ら/2019)
繊維の乾燥・湿潤状態における特性と皮膚刺激性(出口、五十嵐ら/2008)
常在菌の働き,役割(光岡.2002)
※このコラムは2020年5月15日掲載のコラムを一部加筆・修正したものです。
最終更新日:2021年8月5日
【アーカイブ】
≫育菌アカデミー③「肌質に合わせて!自分でできるスキンケア微調整のススメ」
≫育菌アカデミー⑤「美肌への近道!バリア機能の高い肌とは?」
≫育菌アカデミー⑥「『花の万能薬』育菌を支えるダマスクローズのお話」
≫育菌アカデミー⑦「嗅覚から、美しくなる。ダマスクローズの香りの効果」
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