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2022.6.23

脳の働きから考える、イライラ・もやもやとの上手な付き合い方

雨の日が増えて、外出が億劫になったり、洗濯物がなかなか乾かなかったり、ヘアスタイルが決まらなかったり、気持ちが少し憂鬱になりがちな季節。

 

梅雨の時期のモヤモヤとした感覚は一体何が原因なのでしょう?前編では、地球のリズムやホルモンの影響、ストレス、身体の仕組みについてお話しします。

 

 

 

 

 

 

 

イライラの原因は大抵シンプル。感情が起こるメカニズム

 

海にいるナマコをご存じですか?

 

つつくと体をぎゅっと縮めて真っ黒になり硬くなる。原始的で脳がないナマコは、皮膚が外界からの刺激に対して自分の身を守るためにこの反応を起こします。

 

 

面白いですよね。でも実は私たち人間の身体も、ナマコとほとんど同じ反応をするのです。なんとなく気分がすぐれない、無性にイライラする.. そういうときは、私たちも外界から何らかの刺激を受けて、そういった反応を起こしているだけ、ということが多々あります。

 

気分がすぐれないと、ついつい環境や人のせいにしてみたり、悪者探しをしてしまいがちです。でも実はそんな感情を持ってしまう原因はもっと単純なことだったりします。メンタルがうまくコントロールできないという時、一番最初に疑ってみるべきは、実は「身体」なんです。

 

 

 

 

 

外界の刺激があると、私たちは五感を使って色々な情報を察知します(例:雪が降っている!)。それを身体が感じ、それに対して脳が快・不快の反応を起こします(寒くて不快だ)。次に、そこから自分の中にインストールされている昔の経験や記憶を呼び起こされ、何かしらの認知(理解)を促していきます(毎年苦労している雪かきの記憶)。そして、感情が発生するというメカニズムになっています(嫌だな、落ち込む)。

 

今感じているイライラ・もやもやも、このようなプロセスを通ってきています。けれど私たちは最終的な感情の部分だけに囚われて、イライラする原因をあれこれと考え始めてしまうのです。ナマコで例えると、外敵がもういなくなっているにも関わらず、身体を黒く硬くして身を守り続けてしまう、という過剰反応を起こしてしまっている状態です。

 

一番大事なのは、もともとのシンプルな部分に立ち返ること。それが「外からの刺激」と「身体と脳」の反応でした。

 

例えば天体の影響で気圧が変わると、やはり頭痛もするし、気持ちももやもやとします。また、自律神経のバランスが崩れると身体の感覚も変わります。そうすると、脳が不快という感覚を起こして、それがイライラ・もやもやへつながるということもあります。

 

 

 

 

また、女性は生理前になると無性にイライラすることがありますよね。それが女性ホルモンバランスの変化のせいだと広く知られるようになりました。そうすると、その時だけは、「私は生理前だからイライラしてるのかな」「家族に辛く当たっちゃったな」など、生理が終わればすっきりすることを知っているので、あまり原因を探さないですよね。

 

イライラしたときに「シンプルな部分に立ち返る」というのは、実はそれと同じ。

 

何かもやもやしているという時は、原因を探すのではなくて、「あれ、私お腹すいてる?」「天気が悪いから気圧のせいかな」とか、ほとんど身体だと思って、原因を探さない方がハッピーなのです。そして、身体のことですので、寝れば治るし美味しいものを食べれば忘れてしまったり。そういう風にして上手に身体に快を与えてあげると、イライラする不快な気持ち・感情は簡単に鎮まってしまうということがあります。

 

もし、身体をどんなに心地よくしてもどうしてももやもやが鎮まらないというときは、脳で何かの記憶が蘇っていて、自分が「嫌なこと」だと認知している原因を探してみましょう。思い当たることがあると自覚してはじめて私は今何に過剰反応を起こしているのかな、今何かに反応しているな、と考え始めることができます。

 

もやもやにあれこれと理由を付け始めてしまう前に、自分の身体が何に反応しているのかをまず考えて、それでも原因が見つかりそうにないという時にはもう少しディープにもやもやを感じる理由を考えてみる、という方向に踏み込んでいくことが大切です。

 

 

 

 

身体は感情に先立つ?いい加減な感情を受け止める。

 

心臓がドキドキして、手に汗をかいてはじめて自分が緊張しているということに気が付くことはありませんか?このような身体の中の感覚を「内受容感覚」と呼びますが、最近の研究では、実は感情は心よりも身体が感じるほうが先なのかもしれない可能性が指摘され始めています

 

心臓がドキドキしているから私は今怒っているのではないかと思う。先に身体の感覚、内受容感覚があって、それによって感情が立ち上ってくるということです。ドキドキしているから好きなのかもしれない、と思う「つり橋効果」も同じですね。

 

このように、実は内受容感覚のほうが先にあるのではないかといわれるくらい、感情というものそれ自体はいい加減なものだと考えても良いのかもしれません。

 

内受容感覚には個人差があり、身体の中の感覚に気づきやすい人から、気づきにくい人までいることがわかっています。

 

内受容感覚の感度の高い方は、自分の身体に触れずに心拍数を感じ取ることができるといいます。その感覚と実際の心拍数が近ければ近いほど、内受容感覚が高いと言えます。また、内受容感覚が高い方は感情が豊かだともいわれています。感情が豊かだと気持ちの浮き沈みも激しかったり、「ジェットコースター」のようで苦労が多いかもしれませんが、実は共感性も高く、人の気持ちがわかったり、自分の体の変化の快・不快に気が付きやすかったりと、それは素晴らしい特徴でもあります。自分の身体のことがよくわかるので、長生きしやすいともいわれます。

 

 

 

 

逆に、感情の起伏があまりない方は内受容感覚が弱く、本当はどこかに傷みがあるけれどあまり感じていない。身体が感じないので感情も立ち上りにくく、落ち着いて淡々と過ごしやすい方でもあります。どちらかというと男性に多いと言われます。身体の変化、快・不快に気が付きにくい方はおのずと慢性疾患にかかりやすいと言われます。

 

「感情的」といわれることの多い女性ですが、実は内受容感覚が敏感な人に女性が多く、反対に鈍感な人に男性が多い、ということなのかもしれません。

 

日々の生活のなかでは少し手を焼くかもしれないけれど、敏感であることは、決して悪いことではないということがわかりますね。

 

また、外界からの刺激に対して脳が認知をするとき、それが同じ刺激・体験であってもその刺激に対する経験や記憶が違えば、違う認知が生まれ、違う感情が生まれます。

 

例えば、雪が降ったとき、Aさんは雪に辛い経験があって、Bさんは雪に楽しい経験しかなかったとします。この場合、この二人の雪に対する感情は全く対照的なものになりますが、もし二人が友人同士だとすると、コミュニケーションの中でその感覚の違いから衝突を起こしてしまう、ということもあり得ます。

 

 

 

 

人によって記憶が違えば反応も違う。そのメカニズムを知っていると、人間関係での思い込みやすれ違いが起きる前にお互いの違いを納得して受け止めるということができるようになります。

 

 

 

 

イライラ、ストレスとの上手な付き合い方

 

1.悪者探し・不安探しをしない。寝る、食べる、脳のご機嫌をとる。

2.自分の思考の癖を冷静に書き出す。脳の「負の連想ゲーム」を止める。

自分が何に反応してしまうのか、どのような記憶と結び付いているのか。できればお父さん・お母さんの力を借りて、自分の6歳頃までの記憶を掘り起こしてみてください。6歳までは自分の記憶のインストールがないので、無条件に新しい世界を受け入れていきます。これが今の自分の無意識下の記憶になっていくのです。自分の深層心理に何がインストールされているかを探っていくと、「これ(刺激)に対して無性イライラしてしまう(感情)のは、古い記憶のせいだから、仕方ない」と放っておくべきことを放っておくことができるようになります。

 

3.認知から感情を立ち上げない。

4.感情が立ち上がっても、ただひたすら味わう。幽体離脱をしたような感覚で眺める。

「私はこれに対して反応しているんだ」と自覚したら、それ以上怒りや悲しみなど感情を立ち上げないこと。自分の反応を受け止めるだけにとどめるのがベストです。また、感情が立ち上がってしまっても、それを遠くから眺めているような感覚でいること、客観視できていることが大切です。

 

5.お助けアイテムを使う。

感情の立ち上がりをコントロールするために、身体を良い方向に刺激して、脳のご機嫌をとる。実は私たち人類は、その非常に効果的な方法をしっかりと見つけています。

 

 

 

後半は、イライラ、ストレスと上手に付き合うためのお助けアイテムのひとつとして「ダマスクばら」のわたしたちの心と体への特別な効能についてお伝えします。

 

≫(後半)「ただあるがままで満ちることができる」ダマスクばらの脳への働き

 

 

 

参考文献

Masahiro Imafuku, Hirokata Fukushima, Yuko Nakamura, Masako Myowa, and Shinsuke Koike “Interoception is associated with the impact of eye contact on spontaneous facial mimicry” Scientific Reports., 16 November (2020) https://www.nature.com/articles/s41598-020-76393-8

 

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