2022.6.10
髪に秘めた女心に寄り添いたい。「ヘアケア製品」を作った理由(わけ)。【前編】 白髪にまつわるジレンマ
スキンケアから始まった HANA ORGANIC 。
スキンケアを通して、女性たちが自分を大切にし、肌も心も健やかに過ごしてほしいといった思いで活動を続けてきました。
そして、活動をしている中で気が付いた、女性の髪の悩み。
「年齢と共に艶やコシがなくなってきた」「白髪が気になってきた」「髪の毛のボリュームがなくなってきた」
昔から「髪は女の命」とも言われるほど女性にとって大切なものにもかかわらず、年齢を重ねるにつれて髪の毛に対する悩みを抱え、気持ちまで憂鬱になってしまう。
できるだけ天然原料を使って髪の毛を染めることはできないか。
髪や頭皮に負担なくケアできるものはないか。
前編では、ヘアケア製品を開発するにいたった背景について紹介します。
「白髪」にまつわる2つの深い悩み
白髪。それは女性にとって、とても根深い悩みです。
白髪はまだ出てない30代までの人にとってはピンとこない悩みですが、ある日突然瞬く間に広がっていき、急に悩みが増えていくタイプのもの。
でも、肌荒れや乾燥などの肌悩みと違って、白髪が出たら髪染めをすれば解決するはずですよね。一体何がそれほど大きな悩みになるのでしょうか?そこには女性にとっての2つの深い悩み、ジレンマがありました。
白髪に追われる感覚
白髪は、染めても2週間ほどすると、すぐ根元に生えてきます。黒い毛の中ではひときわ目立ってしまう白髪は、それに気が付いただけで人に会いたくなくなったり、ネガティブな感情が生まれてしまうもの。そのため、多くの方が白髪染めをしだすと頻繁に美容室に通うことになるのです。
3週間に1回、1,2時間の美容室を予約するのは本当に大変ですよね。敏感肌の方は、白髪染めの最中にピリピリするような刺激を感じることも多く、その時間はより一層つらく感じるはずです。「また美容室に行かなきゃ」そう感じる方にとっては特に、生活が常に白髪に追われているような感覚です。
HANA ORGANIC が実施したアンケート結果によると、白髪染めを始める年齢はおよそ30代から。そして、白髪染めを卒業してもいいかなと思う年齢はおおよそ65歳。つまり多くの女性が25年もの間、白髪染め生活に追われるということです。
また、白髪染めをしていると髪へのダメージが常にある状態です。それまでは自由に楽しんでいたおしゃれ染めやパーマなどその他のアレンジも制限されてしまうことも。
白髪が生え始める30代の時は特に葛藤が大きいもの。多くの女性が、白髪が出てくると、「今までのようにヒールを履いたらいけない気がする」「流行りのメイクから卒業しないといけないみたいな感覚」「『おしゃれ染め』ではなく『白髪染め』にしますか?と聞かれるのも嫌だ」何かを突き付けられた感覚で、心で受け止めるのが難しかったという経験をしています。
30代から65歳まで。白髪と付き合いながら、女性がその25年間をいかに楽しく、気持ちよく過ごすことができるだろうか、そこに向き合いたいと考えるようになりました。
気になる頭皮へのダメージ
ジアミン色素という成分の入った、通常の白髪染めが頭皮に与えるダメージはとても大きいものです。ヒリヒリするとき、頭皮ではやけどのような炎症が起きているような状態です。頭皮は肌よりもよほど鈍感な皮膚なのに、スコープで見ると毛穴の周りが真っ赤になっていて、とてもかわいそうな状態になっていることがわかります。
(オーガニックカラーやハーブカラーと呼ばれるカラー剤も、通常のものよりも薬剤ダメージを弱める優しい処方ではあっても、染毛料としてはジアミン色素が使われています。)
白髪染めで頭皮がダメージを受け続けると、どうしても抜け毛や薄毛の悩みにつながっていってしまいます。染めたいけれど、染めるのが怖い。ここに負のループが生まれてしまういます。「今のキレイをどうにか維持しようとすると、未来の髪が担保できない。」この負のループをどうにか解消したいという思いから、HANA ORGANIC はヘアケアの製品開発を始めました。
後半は HANA ORAGANIC のヘアケア製品「リセットシャンプー」「3WAYトリートメントパック」「カラーコンディショナー」それぞれの開発背景についてお話しします。
後半≫髪に秘めた女心に寄り添いたい。「ヘアケア製品」を作った理由(わけ)。【後編】 それぞれの開発背景