2022.9.15
秋に感じ始める肌の「違和感」の原因と、整え方。
季節は秋を迎えて、肌の乾燥を感じ始めたというお声をいただくようになりました。
少しずつ気温も涼やかになり、空気も軽くなる秋の入り口。肌にとってより過酷な夏や冬に比べると気温も空気も過ごしやすい季節のはずですが、それでも生じる肌の「違和感」にはいくつかの原因が考えられます。
ひとつめは、「肌が夏に受けた紫外線ダメージから回復途中である」ということ。猛暑が続いた夏。私たちが紫外線から受けた肌ダメージはかなり大きかったと想像できます。
紫外線予防やアフターサンケアが適切に出来ておらず炎症がくすぶり続けてしまった肌では、本来ターンオーバーの過程で産み出されるセラミドなどの潤い物質をつくりだせなくなってしまい、余計に炎症を招いてしまったりして肌のメカニズムが壊れていってしまいます。
そうして、インナードライとよばれる、保湿剤を塗っても塗っても内側がスカスカするような乾燥が止まらない状態になってしまいます。
肌の仕組みについてもっと知る
ふたつめに気をつけたいのは、「落としすぎ」です。皮脂分泌の多くなる夏と同じ感覚で洗顔をしてしまうと、秋の乾燥し始める季節には皮脂の落としすぎになってしまいます。
とくに季節の変わり目は 自律神経の乱れや皮脂バランスの調整で肌のバランスも崩れがち。そんな時に洗浄力の強い洗顔で刺激を与えてしまうと、肌は夏のダメージからなかなか立ち直ることができなくなってしまいます。
そして三つ目が、「与えすぎ」です。季節の変わり目に肌に違和感を感じはじめても、いきなりスキンケアの保湿量を上げて与えすぎてしまうと、急な肌環境の変化に本来の皮脂バランスの調節機能がうまく働かなくなってしまうことも。
大切なのは、基本のスキンケアを急激に変えないこと。
まだまだ温暖で気候の変化も緩やかな時季です。この季節は、環境と自分の肌の状態を観察しながら、基本のケアを少しずつ調節したり使い方を工夫することで肌の調子を整えていきましょう。
以下では、HANA ORGANIC の基本のケアを使って、秋を迎えた肌の変化に対処するためのケア方法をご提案します。
1.刺激フリーの洗顔へ変える
まずはメイクをクレンジング不要のものに切り替えて、ダブル洗顔をやめる、洗浄力が強い洗顔料の使用をやめることがポイントです。
「ウェアルーUV」(美容液ベース)は、「ピュアリクレイ」(クレイ洗顔料)や「ピュアリキューブ」(石鹸洗顔料)を少量泡立てて洗うだけで落とせます。
乾燥が気になる方は、洗顔料自体を「ピュアリキューブ」に変えてみることをおすすめします。
ピュアリクレイはクレイの吸着力で汚れを落とすのでさっぱりとした洗い上がりが特徴ですが、ピュアリキューブはオリーブ油や椿油の美容オイルをそのまま閉じ込めるコールドプロセス製法で作られているので、洗浄力がよりやさしく洗い上がりもしっとりと感じられます。
2.肌を柔らかく潤して、生まれ変わるための再生力を高める。
化粧水「フローラルドロップ」を少し多めに肌になじませた後は、乳液「ムーンナイトミルク」を適量肌に取り、押し込むようにして角質層になじませます。手のひらで顔を包み込むように覆い、手のひらの暖かさで乳液と顔の表面が馴染んで溶け合うまで、ゆっくりとハンドプレスをしてあげましょう。
この工程を入れるだけでも、肌の感覚は驚くほど違うものです。
それでもつっぱり感などが残る場合には、肌表面が乾いてからもう一度繰り返します。
「フローラルドロップ」には、ダマスクばら水をベースに、みずみずしさをキープするハチミツや肌を守るローズマリー葉エキス、透明感を引き出すハトムギ種子エキスなどを配合しています。ミストで心地よく包み込む潤いとダマスクばらと花精油の香りで、生まれ変わるための再生力を高めます。
肌荒れをしやすい時期は、メイクの仕上げに、あるいはメイク直しの際にもシュッとひと吹き。ミスト状なので顔全体が潤いと香りで心地よく包まれ、乾燥しがちな肌の状態を整えます。
外出先やスキンケアの場面以外でも気軽にピュアなダマスクばら水を味わえる HANA ORGANIC ウォーターもおすすめです。
「ムーンナイトミルク」は、酸化ストレスをケアするビルベリー葉エキスやローズマリーエキスのほか、シャクヤク根、ローズヒップ、トウキンセンカなどの美肌成分を配合。夏から秋に変わる季節、皮脂の分泌が乱れ、インナードライに傾いた肌の内部から潤う力を高めます。
深呼吸で香りをゆっくり吸い込んで。皮脂と成分の近い椿油、米ぬか油、月見草油がブレンドされているので潤いのベールがさらりとなじみベタつきません。
3.どんどん乾燥してくるこれからの季節は?
これからやってくる秋冬の乾燥シーズン。急に乾燥や冷えが厳しくなる季節もそう遠くはないでしょう。
そんなときには、保湿力を高めた乳液「ムーンナイトミルクモイスト」を通常のムーンナイトミルクの代わりに使うのもおすすめです。
通常のムーンナイトミルクの特徴を活かしたまま、唐胡麻から搾ったヒマシ油などの保湿成分を加えました。ヒマシ油には高い保湿力と共に乾燥の根本原因となる炎症を落ち着かせる働きも持ち、古くから民間療法では皮膚疾患や点眼薬などにも使われてきました。
また乾燥と冷えなどの体調も相まって粉拭きが収まらないなどの場合には、「スキンケアオイル」を最後に乾燥が気になる場所に足したり、オイルを使って顔回りの血流を流すオイルマッサージを、お風呂で全身が温まっているタイミングで取り入れてあげることもできます。
スキンケアオイルはアーユルヴェーダの処方で東洋のハーブをふんだんに取り入れたオイルブレンドです。保湿に限らず、特に肌の力が落ちているときにはパワーを補って楽にしてくれる頼もしい味方になってくれるはずです。
サポートアイテムは予防的に使うのではなく、環境と自分の肌の状態を観察しながら、「与えすぎ」に気をつけてその時の状態に合ったものを取り入れましょう。
この季節は、肌も体も疲れが出やすい時期です。基本のケアと基本の生活習慣をいつもよりも丁寧に。これから来る季節に向けて、本来の肌の安定感を取り戻していきましょう。